不安にならずに、情報を正しく知るには回答受付中
不安にならずに、情報を正しく知るにはどうすればいいでしょうか。
私は強い不安を抱きやすく、いつもそれに振り回されています。家族からもそう指摘されています。
例えば
・人権を無視する政党が議席をとった=日本が人権を守らない国になると思い込む
・米露首脳会談で、ウクライナに譲歩させるという案が出たのでウクライナが負けてしまうと思い込む
・新聞記事の悪い情報ばかりクローズアップして読んでしまう
・日常的なことだと、戸締りをしたか不安になって家族に聞いたり、何度も確かめてしまう
などです。
「普通の人の最悪の想定」=「私の思う確実に起こる未来」みたいになっているみたいです。
その不安に振り回されて、海外に逃げる準備をしたり、したくない仕事のスキルアップをしたり、悪いことだと、不安で趣味の創作活動や仕事に手につかない、眠れない、同じ不安について家族に何度も話して呆れられる、新聞やニュースを自分でチェックできないという事態になってしまい、時間の浪費や心の疲労、家族関係の悪化を招いてしまっています。
どうしたら最悪の想定を確実に起こる未来だと思わなくなりますか。情報を正しく読み取る力が欲しいです。ニュースや新聞を自分でチェックできるようになりたいです。
おそらくこのままだと、これから先も不安になりやすい、最悪の想定=確実に起こることと思う性質に振り回されると確信しています。
改善し、自分の生きたい生き方をしたいです。日常や趣味に大きく心の容量を割きたいです。
お坊さんからの回答 1件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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不安に振り回されずに情報を正しく受け取るには
1. 「最悪の想定」と「可能性」の切り分け
仏教の智慧には「妄想にとらわれず、事実に立ち返る」という教えがあります。
「普通の人の最悪の想定=必ず起こる未来」という変換が起きやすいと書かれていましたが、これは 不安を生き延びるための防衛反応が強く出ている 状態ともいえます。
実践としては:
不安を感じたら紙に「事実」と「想像」に分けて書き出す
例)「政党が議席をとった」=事実
「日本が人権を守らない国になる」=想像
こうして整理するだけで、「これは未来ではなく、まだ起きていない想像」と気づけます。
2. 情報の「正しく知る」練習
ニュースや新聞は、刺激の強い部分に目が行きやすいものです。意識的に「正しく」受け取る工夫が役立ちます。
一次情報にあたる:見出しやSNSの切り取りではなく、政府や国際機関の公式発表、複数の報道を比較する。
時間を区切る:朝と夜の一度ずつなど、情報を取りにいく回数を制限する。
ポジティブ情報も読む:良いニュースや文化記事にも必ず目を通す。
これは「不安フィルター」を薄める具体的な行動習慣になります。
3. 日常の不安への対処
戸締りなど繰り返し確認してしまう不安は「強迫的確認行動」に近いものです。
回数を決める:「一度確認したら終わり」とルールを作り、どうしても気になったら「確認した印を残す」(写真を撮る・メモに書く)。
呼吸法:不安が強まったら、吐く息を長くする呼吸を数回繰り返すことで自律神経が整いやすくなります。
4. 心を整える仏教的視点
仏教には「縁起」という考えがあります。物事は無数の条件が重なって起こるので、「一つの事実=必ず悪い未来」という直結はありません。
また「諸行無常」の通り、社会も状況も常に変わり続けます。どんなに強い不安も「固定した未来」ではなく「移ろう流れの一部」なのです。
まとめ
不安は「事実」と「想像」に分けて紙に書き出す
情報は一次情報や複数の報道を比較して受け取る
確認行動は「回数を決める+記録」で安心を補う
仏教の「縁起」「無常」を拠りどころに、未来は一つに決まっていないと心に刻む
あなたの「改善したい」という気持ちそのものが、不安に振り回されず生きる力になっています。焦らず少しずつ実践していけば、心の容量を趣味や日常に取り戻せるはずです。
合掌