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何故、薄情な家族の方が健康なのですか。

回答数回答 2
有り難し有り難し 182

無宗教ですが、どうぞ宜しくお願い致します。

私は10年近く、一人で親の介護をしております。
その間に自身も病気になってしまいました。
ですが、どうしても両親を放っておけません。

兄弟がいるのですが、介護を手伝ってはくれません。
私に全て任せっぱなしです。
兄弟のお嫁さんも、お見舞いに1度も来ないような人です。
また電車で来れる距離にいる親戚も、
“毎日心配で、心が苦しい”
“一日も忘れたことはない”と言葉ではいいますが、
介護を手伝いに来てくれたことはありません。

両親は自身の親の為に、兄弟の中で誰よりも親を助けたのですが、今は病に倒れ、長年床の中での人生になってしまいました。

何故、一生懸命に親を助けた両親や、私が病気になり、
一方、親の面倒を一切看ない兄弟や親戚の方が、
元気で健康で、充実した人生を送っているのでしょうか。

長年、この事が自分の中で解決出来ず、
苦しんでおります。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

比べるよりもご自身の選択に自信を持って下さい。

親御さんの介護お一人で大変だったでしょう。

親の世話は子供の役目。
あなたにとってそれは当たり前のことなのでしょう。

介護についての相談は数多くあります。
その中でよくあるのが、親へではなく、兄弟間の「気遣い」や「遠慮」という問題です。

気を遣って親の介護を手伝うとか、遠慮して介護してくれている方の意見に合わせるとかということではありません。

実家に親と同居している兄弟がいる場合、一度家を出てしまうと自分の家であって他人の家のように思えてくる場合が多々あるようです。
ご兄弟が他所に家庭を持っておられるなら尚更、実家であっても顔が出しにくいとか遠慮してしまうというような感覚を生んでしまうのです。

お話を読ませていただいた限りでは、ご兄弟も親のことを全く考えていないわけではないようです。
あなたのご病気のことも含めて、一度きちんとご兄弟とお話をされてみては如何でしょうか?

ただ、あなたのご病気に関しては、他の誰かのせいではありません。
沢山介護をしている人を見てきましたが、介護のせいで病気になる人はいません。
どんなご病気かは存じませんが、殆どの病気は、そこでの生活習慣や物事の考え方が原因です。

勿論関わりはあるかも知れませんが、介護を手伝わないご兄弟のせいにしてしまっては、せっかくご両親を大事にしてこられたあなたの真心が汚れてしまいます。

それとこれは別にお考えになった方が良いでしょう。

どんな形であれ、この世のことは全て巡って自分に返ってきます。
あなたの思う形とは違うかも知れませんが、何らかの形で、ご兄弟にも必ず親御さんの事を考える時が来るはずです。

あなたは親御さんの面倒を見たことを後悔されていますか?
きっとそうではないはずです。

ご兄弟やご親戚と自分を比べるのではなく、ご自分の選択でなさったことをやり続けているのですから、ご自分のなさってきたことに自信を持って下さい。

ただ、そこで「俺はやったのだから」になってしまっては、今まで懸命になさってきた介護まで、他者との駆け引きになってしまいます。

仏教では、他者と比べることを良とはしません。
自身の為したことに自身が納得し腑に落とすことから始まるのです。

ご自分の選択を他者と比べたり批判することなく自身でやり遂げられたなら、この上なく幸せな人生ではありませんか?

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おきもち

解決することではありませんよ。

介護をされてきたこと、あなたが体調を崩されたこと、それは事実です。ご苦労もあったことでしょう。

しかし、兄弟や親戚だからといってご自分の人生を押し付けてはいけません。
あなたは、ただあなたの人生を生きているだけです。
人と比較して羨ましく思っても、それは事実でなく妄想です。自分で自分を苦しめているだけです。問題をご自分で起こしていることに気がついてください。

親戚やご兄弟はそれぞれの人生を歩んでいます。善悪はありません。

事実をよく見て、妄想、思考に囚われないようにしてください。救われる道がそこにあります。

思考の上での関連づけは根拠のない嘘ですから、それを真と捉えず、目で見えたもの、聞こえたもの、その事実にのみ気づいてみてください。

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おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

邦元様

多忙な中、返答ありがとうございました。

何度も読み返させていただいたのですが、
私の言葉の足りなさと、やはり無宗教な為、私は分かりません。

両親の介護に費やした時間で、私に残ったのは老いと病と孤独でした。
一方、親の介護と向き合わず、その時間を自分の好きなように生き、
人任せにした時間で兄弟が得たものは、子孫と健康と安定した仕事でした。

私がしてきたことは、全て間違っていたのでしょうか。
救いはないのでしょうか。

小原観慈様

まだお言葉を頂けるとは思っておりませんでした。
二週間もお返事が遅くなってしまったこと、お許し下さい。

もし私が両親を放っておいたら、きっと一生後悔し続けたと思います。
介護をしていない兄弟や親戚から説教を受け、
憤りと悲しみで、私は大事なことを忘れてしまっていました。

私自身が、どうしても放っておけなかったのです。
もし私が兄と反対の立場にいたとしても、
どのみち私は両親を放っておかないと思います。
結局、私は両親を看たと思います。

「自身の為したことに自身が納得し腑に落とすことから始まる」

まだ迷う日もあるかと思いますが、やっと少し納得が出来ました。
これからも辛いと思う日が多いと思いますが、
そんな時はこのお言葉を思い出したいと思います。

本当にありがとうございました。

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