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傷つけた後悔と自分の気持ち

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私は以前に職場の既婚女性と不倫をしていました。自分は独身です。今は違う職場となり関係はありませんが、仕事上たまに顔を会わせることはあります。

最初は相手からアプローチがありましたが、次第に私自身が本気になってしまいました。
そのため、関係が終わったあともしつこく好意を示し関係を求めたり、また他の人との浮気・不倫を疑い、出かけ先や電話の相手、不倫の有無をしつこく尋ねたり、街中でみかけたら様子をみてみたり……。
ストーカーまがいなことをしてしまいました。いえ、ストーカーそのものでした。

そのストレスのためか女性は過呼吸の症状が出てしまいました。

今は連絡はしていません。相手のことも考えないようにしています。

今までの自分の行為や過呼吸を招いてしまった事実…とても後悔しています。自分を包み隠さず出せる相手でしたので。連絡をしない方が相手の幸せになるのでは?とも考えています。
ただ、他の人との関係が気になりますが…。

一方で、やはりまだ連絡したい。繋がっていたいという自分の思いもあります。相手は人当たりもよく、苦手な人でもそれなりにお付き合いできる人なので。
関係は終わりましたが、好きなんだと思います。

しかし、今までの行為のため相手は苦手、嫌いといった気持ちを持っていると思います。
そんな気持ちがあると知りながら、連絡をたまにしても自分の気持ちとしてスッキリしない気もします。

どうしたら良いでしょうか?
また、連絡を控え時間が経過すれば、今の溝は埋まっていくものなのでしょうか?

アドバイスや喝…なんでも結構です。
よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

他人の妻に手を出さない

という基本的で社会的ルールを全うすることです。
あなたが結婚した時、他の間男があなたの妻と不倫をしていたらとそのうち疑念が生ずることでしょう。
自分の未来のワイフを信じられるように、自分が人から人間として信じてもらえる行動をとることです。
その人と結婚したければ順序を守ることです。
相手が離婚してから、再婚する。
相手に子供がいるのなら、相手を本当に愛しているのであればこそ、相手の家族を壊すことは愛ではないので、相手の女性の子供が精神的にゆがんだ子供にならないように我欲より愛を優先させて身を引く。それが愛でしょう。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

お礼のお返事が遅くなり申し訳ありません。
また、貴重なお言葉をいただきありがとうございます。

最近、相手の女性と連絡をとる機会がありました。過呼吸は良くなったとのことで安心しています。また、改めて今までの自分の行為を謝りました。相手は「もう自分を責めなくてもいい」と言ってくれて……。本当に良い人だなと改めて感じました。

けれど、相手が自分に好意を持っていたことは過去のこと。
今はお言葉にもあった通り、好きだからこそ相手の幸せを願っています。
そして、彼女は本当に自分にとってのベストな相手でした。ですので、忘れることはできないと思います。「忘れられない」ということが良いことなのか悪いことなのかはわかりませんが、相手に出会えたこと、一緒になにかをしたことは思い出としたいと考えています。

今は職場も離れて直接話すことはないですし、連絡をとることも稀です。連絡しても文面が以前よりも丁寧だったり、淡白な感じもありますが、これも「過去」と「現実」の違いでしょう。
時間をかけて、しっかりと人として信じられるように行動し、信頼・信用を取り戻したいと思います。
顔を会わせたときに、笑顔で話ができるようにしたいですし、それが今の目標です。
堅実に歩んで行きたいと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ