『勝鬘経』とは、どういう内容のお経なのですか?
はじめまして。
わたしは、ある本を読んで、勝鬘夫人が書かれた『勝鬘経』に、すごく興味をもちました。
『勝鬘経』とは、どういう内容のお経なのですか?
すごく、知りたいです。
よろしくお願いします。
過去の出来事に、クヨクヨ悩みます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
えらい難しいご質問が来ましたね(笑)精読したことのあるお坊さんいるかしら…私自身付け焼刃ですが、自分の勉強をかねて頑張ります。
まず、『勝鬘経』は女人成仏を説いた経典として有名です。女性でも修行して悟れるよ!ということです。残念ながら仏教の歴史の中には女性差別の歴史もあり、上座仏教の方では今でも女性の『出家さえ』認められていない宗派も存在します。そんな葛藤の中で生まれたお経です。
内容は物語調の経典であり(←実はよくある形)、「お釈迦さまという尊いお方がいるらしいので我が国にお迎えしよう!」「そうしよう!」という所から始まります。そして敬意と礼をもってお迎えし、お釈迦さまは勝鬘夫人の前世、現世、来世にわたる悟りを予言します。
続いてお釈迦さまは勝鬘夫人に十の誓い(十大受)を授け、勝鬘夫人はお釈迦さまに三つの誓願を立てます。
十の誓い
1.戒を犯さない、2.慢心を起こさない、3.怒りの心や害意を起こさない、4.ねたみの心を起こさない、5.物をおしむ心を起こさない、6.自分の楽しみのために財物を蓄えない。ただし貧しく苦しむ人を助けるためには蓄える、7.利他行を実践します、8.困った人を見たら財物を貯め、助ける努力をします、9.生物を慈しみます、10.大乗仏教の教えを拠り所として精進します
三つの願い
1.何度生まれ変わってもそのたびに正しい智慧(仏法)を得ます
2.その正しい智慧を人々のために説きます
3.自分への執着や財物への執着を捨てて精進します
そしてその後、煩悩とは何かというややこしい話が続いた後、空の教えが説かれて悟りへの道筋が提示されます。如来蔵という大乗仏教特有の思想を軸に展開しますが、ぶっちゃけこれらを説明するには1000字までのここでは難しいです。
さて、全体を読んだ所感ですが、ちらほらデリケートな内容が見受けられますねぇ…一般の方にはあまりお勧めしたくないなぁ…一時間で斜め読みしただけですが、大学の講義で女人成仏のお経とだけ習い、詳しい内容を教わらなかったのはこういうことかと納得してしまいました。
個人的にはこちらをおすすめします。
http://satonaka-machiko.seesaa.net/article/385998823.html
wikipediaをご覧になった後、以下のサイトを
まずWikipediaをご覧になり、概略を掴んでください。よく要点を示してくれています。
次に、以下のサイトを参照してください。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~ym7m4ovz/shomankyo.htm
たいへんよく書かれているので、私もこれにより学ぼうと思っています。用語などが難しいとお感じになりましたら、このページで多くのお坊さん型にお尋ねになるか、万一、私にお尋ねなさりたい場合はFacebookで私を探してください。
質問者からのお礼
勝鬘経のこと、よくわかりました。
特に、わたしが大好きだなぁって思った内容は、十の誓いの9番目の生物を慈しみます。と三つの願いの1番目の何度生まれ変わってもそのたびに正しい智慧(仏法)を得ます。です。
この2つは、永遠に心に覚えて、実践していきたいなって思います。
勝鬘経のことで、またなにかわからないことがあったら、ご質問いたしますね。
藤岡俊彦様。大慈様。ありがとうございました。
すいません。質問者の有り難し・お礼のコメントに、『勝鬘経』と書きたかったところに、『』をつけずに、勝鬘経とそのまま書いてしまっていました。
とても失礼だなぁって思ったので、急いで、謝罪いたします。
藤岡俊彦様。大慈様。
ほんとうにすいませんでした。