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他人と比較することをやめるには……

回答数回答 1
有り難し有り難し 17

私はたびたび、他人と自分の境遇を比較して、焦ったり落ち込んだりしてしまいます。
他人と比較することには益がなく、己を不幸にするだけなので、やめたほうがいいのだと頭では理解しているのですが…。
幼き頃より他人との比較の中で生きてきたために癖になってしまっているのでしょうか、ついつい人と己を比較してしまいます。
こちらのサイトでのお坊さんの問答を拝見しても、他人との比較はやめたほうがいいという回答が数多くありました。
そこで、お坊さんにお伺いしたいのですが、人と己を比較してしまう癖をなくすためには、どういった心構えで生きるのがよいでしょうか。
考え方の癖を急になくすことは難しいので、少しずつでも変えていけたら……その方針を示していただけたら嬉しい限りでございます。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

みんな同じさ。

人は人との間で生きていますから、「誰との縁も持たずに生きる」はできません。
私は「人と比べる」こと自体は悪いと思いません。「キャリアターゲット=あの人のようになりたい」と学ぶ機会でもあるのですから。
なのでね、人を見る時には二つのレンズを持つといいと思います。一つは既に持っている、「人と自分を近くで見る」もの。極端に言えば顕微鏡です。「あー、ここが違うんだな」と、違いは認識する。「いいなあ」と思ったら、「真似できるところはないか?」と考える。「それに比べて俺は…」と自己卑下しても始まりません。真似できそうな点を探す。
そしてもう一つのレンズは、広角レンズ。相手の全体像ぐらいしか見えません。すると、「あ、この人も苦労してるんだな」と、大きな捉え方ができます。「鳥の目」とか「仏様の目」という言い方をする方もあります。すると。
「小さい差はあるけれど、大きく捉えたらみんな同じだなぁ」という結論になるはずです。「生老病死」という言葉を聞いたことがありますか?このスケールで見れば全員同じ。誰もが等しく、同じ苦しみを抱えていますよ。

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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質問者からのお礼

佐藤良文さん
ご回答をくださり、ありがとうございます。
>人を見る時には二つのレンズを持つといいと思います。
承知しました。幾度か読み返して頭で理解は出来たものの、実践していくとなると慣れるまで難しそうですね。
少しずつ、己のものにしていきたいと思います。
自分を卑下することをできるだけ少なくしていって、最終的には、人に対しても優しくなれたらいいですね。
>誰もが等しく、同じ苦しみを抱えていますよ。
このことは、とても大切なことかもしれませんね。
私がそうなのですが大きな困難にぶつかったとき、自分が世界で一番不幸な気持ちになってしまうのですが、同じように苦しみを抱えながら生きている人も沢山いるわけで。
ついつい忘れがちになるので、そのことを忘れないようにしたいと思います。

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