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「そのまま見る・執着を捨てる」には

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有り難し有り難し 16

こんにちは。いつも真摯に答えてくださり誠にありがとうございます。

多くの方から回答をいただき自分でも考えてみた結果、他人の評価が気になるというのはこう見られたいという理想像への執着から起こるのであり、怒られると傷つくのは事実に解釈をつけるから苦しいのではないかと考えるようになりました。

合っているかもわからないのですが、もしこの考えが的を得ている場合、どうすれば「執着を捨てる」「そのまま見る」ことができるのでしょうか。そう思えるまで練習が必要なのでしょうか。

2025年1月27日 20:45

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

マインドフルネス瞑想

雪見だいふく 様 相談ありがとうございます。

他人の評価が気になるのは、おっしゃる通り「こう見られたい」というものがあるでしょう。
「怒られ傷つくのは、事実に解釈をつける」というのがよくわかりませんが、怒られたことを「ありのまま・そのままに見ることができず、勝手な解釈をしてしまう」ということで宜しいですか?
ありのままに見ることは怒られてなくても難しいです。ましてや誰でも怒りを向けられると、脅威を感じるので傷つく感覚になりますから、「そのままに観る」ということを直ぐに感じるのは、練習が必要かと思います。

それで、執着を離れたり、そのまま見るということを練習するには、マインドフルネスの瞑想をお薦めいたします。
マインドフルネスの瞑想の基本的な定義は、「批判も評価もすることなく、いまこの瞬間に注意を向けるありかたを身につけるというもので、決まった手順を踏んで注意をいまこの瞬間に向けること、そして判断したり批判したくなったりしても決してそうしないという意図をもつこと」になりますので、
まずは入門的な本や動画で読むとか見るとかしていただいて、どんなものか掴んでみてください。さらにできそうなら、実際に体験をしてみるのが良いでしょう。
心理的なことが多く学べますので、取り組みやすいと思います。

マインドフルネスの瞑想と慈悲の瞑想などで自分へ思いやりを向けられるようになると、執着を離れやすくなりますし、脅威の対処に心を落ち着けて取り組めるようになります。誰でもいきなり自転車が乗れないのと同じで、繰り返し実践の練習が必要です。でも乗れるようになれば心地よく風を切って走るように、瞑想もできるようになれば、穏やかに平穏にできるようになりますので試してみてください。
合掌礼。
追伸:お礼メッセージありがとうございました。最初は取り組みにくいかもしれませんが、慣れればスッと瞑想に入れますよ。そして難しい時や出来ない時も自分を責めないことがコツです。またどうぞ遠慮なくご相談くださいね。ご縁に感謝申し上げます。再礼

2025年1月27日 21:45
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おきもち

個別相談可能
お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリング、コーチングなどで活動しています。 メールでの相談も受け付けています。hasunohaの回答後のフォローアップはメールで致しておりますので、メールでお問い合わせください。また面接でのカウンセリングセラピーをご希望の方もメールで連絡をお願いします。 honsyoji.sk@ddknet.ne.jp へどうぞ。
昼間は、ほとんど法務に出ておりますので、夜の応対になります。 できれば、事前にメールで相談内容を教えていただければ、スムーズなセッションになるように思います。 プライバシー、相談内容の守秘義務は遵守いたします。

こんにちは。

「他人の評価が気になるというのはこう見られたいという理想像への執着から起こるのであり、怒られると傷つくのは事実に解釈をつけるから苦しい」
という自己分析は良いところをついていると思いました。

 たしかにそれがわかっても、どうしたらいいのかわからなくては解決のしようがないですよね。
 私はその解決方法としては、「それを自覚する」ことだと思いました。
 あなた自身が「他人の評価が気になるなぁ」と思ったときに「ああ、いまの自分はこう見られたいという理想像への執着をしている」と認識して、そのような必要はない、と考えることで評価が気になることへの執着がなくなると思います。怒られたときも「失敗に理由をつけて苦しくなっている」と考え、「失敗は失敗だ。次から気をつけよう」と思うようにすることで気持ちが楽になるのではないか、と思いました。

2025年1月28日 17:23
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おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoha回答僧登録。 好きな言葉は「和顔愛語」。和やかな顔と思いやりの言葉という意味です。曹洞宗開祖道元禅師は、愛語には世界を一変させる力があると仰っています。回答には厳しい言葉を入れることもありますが、相手を思いやる気持ちがあってこその言葉と捉え、受け止めていただきたいです。 ※質問の答えについて、話の大筋は変えませんが、投稿してから誤字脱字を直したり、内容をよりわかりやすくするため、若干加筆修正することがあります。ご了承ください。 ※「お礼」は必ず拝読していますが、それに対して回答の追記は原則しないことにしています。ご了承ください。 ・回答する件数は減っていますが、ほぼ全ての質問とつぶやきに目を通しています。
話すのが苦手なので、原則不可とさせていただいています。どうしても!という場合は運営さんに問い合わせてみてね。

無常・苦・無我を知り、納得する

おっしゃるとおり、執着や解釈によって悩み苦しみや妄想雑念が増大してしまうのが私達の性質ですよね。
まずは、無常・苦・無我とか、四諦八正道という仏教の基本を知識として知りましょう。
そこから、瞑想等の修行を通じて納得を深めていくことで、最終的には悟り(執着の消滅)につながっていきます。
肉体の細胞は新陳代謝で入れ替わっており、心(思考や感情)は瞬間瞬間に生滅している、だから毎秒新しい自分(私)が生まれては滅している。
1秒前の私と今の私は本当は別人であり、記憶データを相続しているから同一人物だと錯覚しているだけなのです。
それを心底納得できれば、1秒前に傷ついた自分は1秒前にこのキャラでゲームをプレイしていた別人であり、同じキャラで遊んでいるけれど別人である今のプレイヤー(今の私)が深刻に受け止める必要はないと思えるかもしれませんね。

2025年1月28日 12:37
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

ー釋 孝修様ー
お忙しい中ご回答いただき誠にありがとうございます。
早速調べてやってみましたが、シンプルな事ほど難しいものですね。でも練習が必要とのことなので続けてみます!
ありがとうございます。

ー願誉浄史様ー
ご回答いただき誠にありがとうございます。毎秒新しい自分に生まれ変わっているというお言葉、とても響きました。過去に囚われそうになっても上手く切り替えることができそうです。
本当にありがとうございました。

ー光禪様ー
ご回答いただき誠にありがたうございます。確かに悩んでいる時ほど自分を見失っていることに気付かされました。気づくことで執着にストップをかけられるようにいたします。
本当にありがどうございました。

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