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30歳を目処に死にたいと思っています

回答数回答 3
有り難し有り難し 48

以前こちらで質問する機会を頂き、とても気持ちが軽くなったこともあって今回また、性懲りも無く投稿することをお許しください。

私は現在、正社員として働いています。
自分なりに日々なんとか働いてはいますが、最近限界を感じています。

・就いている職種が、自分の中で最も苦手としている事柄であること。
・仕事の拘束時間が周りよりも多いのに給料はとても安いこと。
・上司(いわゆるお局様)との関係に、プレッシャーや恐怖を感じすぎて疲れていること。
・時間とお金がかかる趣味を嗜んでいますが、仕事と趣味の両立がとれないこと。

以上のことから、仕事を辞めて、パートで働きたいと考えるようになりました。
しかし、それを周りに相談しても「3年は働け」と言われるばかり。
周りがそう言う気持ちは、私にも分かるのです。なにせ私は、社会で生きるのに向いていない。責任感はないし、働くより休みたいし、人とはなるべく関わりたくはないし、マイナス思考で、取り柄もない。実家暮らしで周りに頼りっぱなし。我儘で、人よりも理解力がなければ、学力もない。今の職場で正社員として働いていることは、まさに奇跡に近いのでは?と思うのです。

パートに転職したい、と情報を探ってみても、「正社員のほうが将来安泰」、「パートはやめた方が良い」という意見が多いです。

でも、自分の人生に期待もできず、将来も変わらず底辺なのだろうなと思うと、人生80年というのはあまりにも長い。
それなら、誰か他の人に私が生きる分生きて欲しいですし、私も楽です。
ならば、30歳を目処に死にたいと思うようになりました。

そう思っても、「死にたくない」し、「将来への不安」は捨てきれず、自分でもなにが正解か分からないのです。
自分がなにを思ってるのかすら、分からないのです。
人に相談するのもどうしてか苦手で、難しいのです。

「仕事を辞めたい」し、「30歳で死にたい」
でも、「将来への不安」「死への恐怖」は拭いきれず、結局毎日、地球の酸素を無駄遣いしています。

我儘で、矛盾ばかりの甘えた自分がこれから何を信じて頼りにしていけばいいのか、どなたかお手すきの際にご教授頂けると幸いです。
長々と申し訳ありませんでした。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

将来のことは、お坊さんにもわかりません

ご相談読ませていただきました。

今回のおさしさんのお悩みを拝見しますと、いくつかの問題が絡み合っているように見受けられます。
仕事の内容や人間関係のこと、金銭面のこと、趣味に思うように時間を使えないこと、将来のこと、周りへ相談してもまずは働けと言われてしまうこと。

一言二言でお答えできることではありませんが、何を信じて何を頼りにすればいいのか、まずは、おさしさん自身の気持ちを信じてください。
マイナス思考で自分を信じられないなら、自分の素直な気持ちをそのままに受け止めてみてください。

死にたいし、死にたくない。それは、それでいいんです。
お坊さんだって、将来のことはわからないし、矛盾も抱えています。
でもそうやって生きていく中で、趣味なりなんなり、おさしさんがやっていきたいことがあるなら、それを大切にしていただければと思います。

将来も、死も、いつ何がどうなるかはわかりません。
漠然とした将来のことは、想像するのは難しいし、想像通りになるものでもありません。
漠然としすぎて、わからないから故の不安というのもあると思います。
今回のご相談ではおさしさんの趣味がどういったものかはわかりませんが、何か月かに一回できるのか、年に一回でもできることなのか。
あまりにも先の将来は考えにくいですが、何週間先、何ヶ月先ならば、たとえ小さな目標でも、実行している自分をイメージできるのではないでしょうか。

そして、身近な方々への相談で満足する答えが得られないなら、遠慮せずhasunohaにご相談ください。
面と向かって人に相談するのが苦手なら、遠慮せずhasunohaにご相談ください。
誰かに頼りたいなら、遠慮せずhasunohaにご相談ください。
ここはそういう場だと私は思っています。

一つお坊さんらしいことを言わせていただくなら、『ウダーナヴァルガ』というお経の中に、
「うず高い花を集めて多くの華かざりをつくるように、人として生れまた死ぬべきであるならば、多くの善いことをなすべし。」
という句があります。
人生80年というなら、あなたはまだまだ蕾かもしれません。
あるいは、熟した実はいずれ自然に落ちます。
咲いて散るまで、生きてみるのもいいんじゃないでしょうか。

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有り難し
おきもち

sramana kaden
天台宗寺院の住職をしております。 占い師さんや西洋思想の方面にも知り合い...
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有効活用なさってくださいね

拝読させて頂きました。無駄ではないと思います。社会はやはり生きづらいですし、目標を持って生きるのも大変なことです。
ただ今そう結論付けることは時期尚早かと思います。
あなたは実際に社会に出て様々な方々に出会い、沢山の経験を積まれることでしょう。その中には本当に素晴らしい方々やものごともあるでしょうし、本当に愚かな方々やものごともあります。
それを実体験しながらあなたにとって大切なことを、あなたが生きて体得できることを選択なさってくださいね。
私達は一分一秒と己れの死に向かっています。例え望まなくても必ずやその人生が終わる時はやってきます。そしてあなたには望むと望まないは別として生きる使命があり、自ずと役割や目的があるのです。
今すぐどうすることでもないかもしれませんが、せっかくのあなたの命や能力や環境ですからどうか有効に活用なさってください。そしてそれを他者の為になるように利用なさってくださいね。

あなたの人生はこれからです。どうか大切にあなた自身が生きて頂き、あなたの目的を達成なさってくださいね。

おそらくあなたが何年か経った時には自ずと見えてくると思いますし、お考えも自ずと変わってくるでしょうからね。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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適度な余裕

おさし様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

是非、仏教を信じ、頼りとして頂ければ有り難くに。。

迷い苦しみを無くすための方法、より善く生きていくための智慧、なすべき福徳の行い、より善い死後へと向けて、仏教を学び修することにより、きっと貴女様のために資するものになるのではないかと存じます。

とにかく無理は禁物です。ブレーキやアクセルには、「遊び」が必要なように、適度に余裕を持つことが、何事も極端にならずに続けていく上で必要になるかと思います。

また、先々のことは、縁次第にもなって参ります。

善き縁を紡いでいけるように、一期一会を丁寧に調えてゆく上でも、やはり余裕が大切となります。

余裕を持てるように心掛けてみたいところです。

川口英俊 合掌

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有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

▷kousyo Kuuyo Azuma様
ご回答ありがとうございます。まだまだ視野も狭く、使命や目的も手探りではありますが、自分なりに少しずつできることを有効活用していきたいと思います。ありがとうございます。

▷sramana kaden様
ご回答ありがとうございます。
周りへ相談することが苦手な私にとっては、hasunohaはとても貴重な場所です。そのように言っていただけて、とても嬉しい気持ちになりました。
蕾は蕾なりに、もう少し頑張ってみようと思います。ありがとうございます。

▷川口英俊様
ご回答ありがとうございます。
確かに最近では、なにかするうえで余裕というものを見失っていた気がします。少し気持ちを整理して、余裕をもてるように現状を見つめ直してみます。ありがとうございます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ