hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

母と離れる

回答数回答 1
有り難し有り難し 8

今、引っ越しを考えています。

昨年、転職を機に地元へ引っ越しました。
それまでは短大卒業後、地元から離れた場所で一人暮らしを5年していました。
母が父とうまくいっておらず実家に帰る度、何時間も悩みや愚痴を聞いていたので、母の帰る場所になればと思い、地元から1時間、職場から2時間の街へ引っ越しました。母と住むつもりだったのです。

でも、実際は母にも仕事があり月に一度、泊まりに来てくれるかくれないかという頻度でした。
職場に毎日片道2時間かけて通勤し、結局一人暮らし。
とてももったいないことをしているのではないか。持て余す広い部屋に約一年半、孤独を感じる日々でした。

そんな中でふと母に『職場に近いところへ引っ越しを考えた』と言う話をしたところ、「いいと思う!」と即答で返って来たのです。正直ショックでしたが、それからまた引っ越しを考えました。

そして、良い物件を見つけ間も無く引っ越しをする予定です。
ところが引っ越しが決まった途端、この部屋を街を離れたくない。月に来てくれる回数が少なくとも、物理的距離は近い。職場の近くへ引っ越したら母とはなかなか過ごせなくなる。そんな淋しさに毎日襲われ、引っ越しをやめようかと考える日々です。
母に相談しても「うーん、どうしたらいいんだろうね?」と結論までたどり着けません。

わたしは1人が淋しいのです。
もちろん友人もいます。でも友人は友人です、所詮他人なのです。恋人はいません。
家族が心の拠り所なのです。安心するのです。

その淋しさからくる、引っ越しをするのはやめておいた方がいいのではないかという直感に従うべきでしょうか?
こういう時に感じる『なんと無くやめておいた方がいい』という直感は後々当たっていることが多いので決断に迷ってしまいました。

何か良きアドバイスやお言葉をいただけると幸いです。
どうかこの未熟者に知恵をお貸しください。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

心を師とする事なかれ

正直に申し上げて「もったいない!」というのが感想です。
職場は遠く、かといって実家も近いわけではない…
なんだか中途半端ですよね。

「母の帰る場所になれば」と決めたものの「わたしは1人が淋しい」ことに気付いた。
たぶんお母さんも、娘の気持ちはとても嬉しいでしょうけど、そのことには気付いてると思いますよ。
毎日往復4時間かけて仕事する娘のことを考えると、心配もあると思います。
交通事故は大丈夫か、寝不足で居眠り運転にならないか、日々の通勤で疲れは溜まっていないか、ガソリン代で生活費が圧迫されていないか…
そういう意味では、引っ越しによって母は安心されると思います。

【心の師とは成るとも、心を師とする事なかれ】といいます。
心は自分で制御していくべきもの。
今のように「淋しさ」という心に行動を翻弄されていてはダメですよ。
ましてや、そのために母を利用するなんてもっての外。

ですから、このまま職場に近いところに引っ越しすることを私はオススメします。
距離は少し離れても、心は常に母の側においておけるんですから。
いつかリナさんを人生のパートナーとして必要とする方も現れるでしょうから、淋しさをその出会いのエネルギーに変換していきましょう!

{{count}}
有り難し
おきもち

困っている人や悩んでいる人にとって、仏さまの教えが少しでも良薬となれること...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

日顕さま

あたたかくそして、きっぱりとしたご意見
誠ににありがとうございました。
母を利用するというお言葉にハッとさせられました。
今までうじうじと悩んでいた気持ちが嘘のように今は、前向きに引越しを考えられます。
本当に本当にありがとうございます。

自分の心、もっともっと自分で制御していけるようこれからも益々精進してまいります。
この度は本当にありがとうございました!

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ