hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

両親の宗派が違う場合、子はどちらの宗派になるのか

回答数回答 2
有り難し有り難し 29

初めまして、くろたと申します。
知りたい事を検索していた最中、此方の場所を知ったのも何かの御縁だと思い質問をさせて頂きます。

質問タイトルの「子」というのはわたしが当てはまるのですが、母が真言宗、父が臨済宗、という様にそれぞれが違う宗派に身を置いています。
しかし、その子どもであるわたしと姉はどこにも属しておりません。

両親に直接「この場合わたしたちはどちらの宗派になるのか。父方の方になるのか」と質問をしましたが、どちらも「好きにしなさい」との返答でした。
ですがこの事で余計に迷ってしまい、姉とも話し合いましたが宗派の違いについて良く分からないことが多く、未だ答えは出ていません。

「両親の宗派が違う場合、子はどちらを継ぐべきか」
「実際に宗派を決める時の注意点やアドバイス」
「どうすれば宗派に属する事ができるのか」

以上三点について、回答頂けたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

導かれるままに。。。。。

くろたさん ご縁ですね。

よく聞かれる、ご質問です、皆さん本当にお困りです。

女性の場合には、結婚などでまた、難しいことが増えてもきますが、そもそも、宗派や檀家とはなんでしょうか。

まづ、お釈迦様は何宗でしょうか。

何宗でも有りません今の宗派の形も定まってからはそんなに時間が経っておりません。

固執なさる必要は有りませんよ

固執しているのは誰でしょうか。

今仏教は、本来の形に戻りつつあります。

ご自身が、良いと思った宗旨宗派、惹かれる僧侶、惹かれる寺院 を選んでいけば良いです。

カタチよりキモチです。

私も、皆さんに選ばれる様に、頑張らなくちゃ

{{count}}
有り難し
おきもち

長谷雄蓮華 (ラジ和尚)
ラジオ パーソナリティ 『 命の 相談会 』開催 愛知県愛西市...
このお坊さんを応援する

選び取る教え。分かる教え。

大法寺様と同じ意見です。

 普通は、皆さん、宗派は家のものと思っていて、嫁や婿に入れば実家ではなく婚家の宗派に従います。宗派の教えや個人の信仰にあまりこだわりがないのです。

 ご両親は、それぞれのご実家由来かもしれませんが、それぞれ個人で信じる宗派というかお寺というかお坊さんをお持ちのようで、しかもそれで揉めてもいないようで、めでたいことです。

 どうかあなたもご自分でお選びください。ご両親どちらの宗派でも、第三の宗派や他宗教でも、そして無宗教でもよいではありませんか。思想信条は、持たないことも含めて全く個人の自由です。

 葬儀や法要のときだけ、工夫してください。ご親族が集まるなら、今回は父の法要なので父が信じていた○○宗で、などと説明してください。どこにお布施しても功徳はあります。施主が気持ちよく法要をおこなえるように、少し根回しすればよいのです。

 宗教は各自で選び取るものですが、家族親族の調和を重んじれば妥協もできます。「他宗教はまっぴらごめん」というほど肩肘を張るものでもないのです。特に仏教は。

 仏教では親や先祖のための聖職者への供養に効果(功徳)ありと見ますので、気楽に構えているのです。やるなら、どのようにやっても相応の功徳が生じます。

 そして、功徳を積むのに飽き足らなければ、真理を目指して自ら学び修行するのも一興です。真理が分かればわかるほど、宗教のことは悩まなくてよいのだということもわかるようになります。

{{count}}
有り難し
おきもち

初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

お二方の意見を、成る程、と頷きながら拝読させて頂きました。

お釈迦様は何宗でもない、惹かれるものを選んで良いというお言葉や、持たない事も含めて自由だ、との文面を見た時に、自然と「ああ、好きにして良いんだ」と感じる事ができ、何処かスッキリとした心境になれました。

また、葬儀の点についてのアドバイスもそういう風にして構わないのだと知れたので大変助かりました。
教えてくださったこの知識を生かす時は、もう何十年かあとになることを祈るばかりです。

今まではどちらかの宗派に属さなければいけないのかという重圧を感じていましたが、これからは気楽に、自分が入りたいな、と思う宗派を見つけていきたいと思います。

また何かありましたらお世話になりますが、その時はどうぞよろしくお願いします。
今回回答くださったお二方、本当にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ