自分の信じる宗派を決めるということ
初めまして。 自分の信仰する宗派が決められず、悩んでいます。 以前から知恵袋やお坊さんと実際に会って話を聴いたのですが、なかなか納得できません。知恵袋の写しですがご指南頂けたら幸いです。 私は信州住みの高校生で、家の宗派は浄土宗西山派(亡き祖父が山寺の住職だった)で母方は智山派です。家の近くには天台寺がありたまにお参りします。自分は善光寺信徒会に入っており、密教と浄土教両方に興味関心があり、一密成仏、弥陀即大日、秘密念仏等が面白いと感じています。空海様、良忍様、明恵様、覚鑁様、道範様、木食弾誓様、弁栄様などを尊敬、教えを学びたいと思っています。 実は以前大正大学への進学計画がありました。近所の天台寺に弟子入りするか、母方の智山寺へお願いして、お得度、宗門師弟推薦を頂くこともできましたが、この度は見送りました。結局、•興味があるだけでは食べていけない •自坊がない、あてもない •自分の覚悟ができていない この三つで大正行き自体無くしてしまいました。 正直日和ってます。
こんなことで全部振り出しになりました。
興味のあるジャンルはかなり絞れていて、各宗派の教えもザックリと把握してはいるのですが、民間信仰の篤い弘法大師が良いかと思えば、地元に寺が多くあり、雰囲気が良い天台が良さそうと思ったり、教学は東密の方が一枚上らしいし、智山より高野の方が規模が大きくて格式がありそうだし、でも宮坂宥洪先生にお会いした時智山でも南無阿弥陀仏で即身成仏できると断言して頂いたし、なまじ知識があるので目移りしてしまいます。何人ものお坊さんに相談しました。西山義は聖道門も否定しないからまずは自分の宗派でやってみよう、拘ることはない、広く視野を持って色々学ぶといい、教えは向こうから転がってくる。自分から求めることはない等々貴重なお話を頂きましたが、なかなか散心してしまって納得できない、落とし所が見つかりません。 僧侶になるならないを置いておいても、考え方と修行の雰囲気がいい天台か、教学的に一番しっくりくる智山か、いっそ格式が高くてと寺院数、信徒数が多い高野山にするのか、依然決まりません。長文失礼しました。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
生老病死の苦しみも実感していくと、ますます救いが定まってくる
学べば学ぶほど、どの教えも素晴らしいでしょう。その教えを拠り所として生きている僧侶や信者の方々がいらっしゃることが、何よりの証ですよね。
あなたの迷いも求める願いも、年齢に応じて置かれる状況も変化してくることでしょう。興味関心だけでなく、生老病死の苦しみも実感していかれると、ますます救いが定まってくることだと思いますよ。
その時に、この救いがあって良かったと心から言えるのだと思います。
私は、大切な人を亡くし、どうにもならない現実にもがき、頼るべき仏様に出遇ったよろこびの中で、ようやく安心して生きていくことが出来ています。このいのちを預けることが出来ています。
あなたにも、そんな出遇いがありますように。
あなたが志す教えに出会えます様にお祈り申し上げます
拝読させて頂きました。
あなたがとてもお悩みなさっておられること伝わって参ります。あなたがそうご検討なさることは素晴らしいことだと思います。
大正大学であれば、天台宗・真言宗・浄土宗の教えを学ぶことができます。
参考までのホームページをご覧になってみたりオープンキャンパスに参加なさってみてはいかがでしょう。
https://www.tais.ac.jp/faculty/department/
大学に入学なさり、様々な先生方のご講義を聞きながらあなたの問いを伺ってみてはいかがでしょう。在学中にも様々な宗派の修行過程に進むこともできると思います。
その中で師と仰ぐ僧侶に出会うこともあるのではないでしょうか。或いは沢山の同胞に出会い様々な議論もできて道を深め合うこともできるのではないかと思います。
そしてあなたがこれから多くの方々に出会い悩みに寄り添いっていくこともできるのではないかと思います。
あなたが様々な先生方と出会い教えを受けてあなたの求める信仰に出会うことが出来ます様に、あなたが修行の道を歩んでいかれ仏教者として健やかに成長なさっていかれます様に心よりお祈り申し上げます。至心合掌
まずは仏教の基礎知識
仏教の基礎知識という面では、テーラワーダ仏教のスマナサーラ長老の著書や動画は分かりやすいと思います。
浄土宗を開いた法然上人は天台出身ですが、若手の弟子の証空さん(他宗派の経験がない)に天台摩訶止観を学ばせたと聞いた記憶があります。
念仏だけで往生できると説いた法然さんも、僧侶育成という面では基礎的な修行を重視して弟子に学ばせたのかもしれません。
止観とは、止:サマタ(しゃまた)=禅定と観:ヴィパッサナー(びばしゃな)=智慧のことであり、現代日本で在家信者向きにわかりやすくこれらを指導している僧侶の一人がスマナサーラ長老かもしれません。
また、アビダンマという体系的な仏教哲学の理論についての解説書も出されています。
大乗にも阿毘達磨はありますが。
いずれにせよ、仏教の基礎知識は大切ですし、日常の悩み苦しみの解決にも通じるので面白いと思います。
質問者からのお礼
中田美衣さま 回答ありがとうございます。 自分の好きなことだけ目を向けるのでなく、身近な所にあるものも考えてみます。
中田様 お名前を間違えてしまい大変失礼致しました。
願誉浄史様 回答ありがとうございます。自分は日本仏教ばかり詳しく古いインドの仏教は余り知らないので基本になる古い教えも学んでみようと思います。
一向寺様 回答ありがとうございます。一度はやめた大正大学も、未だに未練が捨てられません。どうしてそれ程学びたいと思えるのか、もう少し考えてみます。