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病床の父を見るのが辛いです

回答数回答 2
有り難し有り難し 16

お世話になります。
余命カウントダウンされている父を毎日、見舞いに母と2人で
行っておりますが、現在は意思疎通は不完全、寝たきりです。

病院に行くまでも不安ですが、ひとり残し病床から帰るのが
とても苦しいです。母も私も押し潰されそうになります。

何もしてあげられないもどかしさと、父が旅立ってしまうと言う
心の準備ができず、毎日が不安で、潰れそうになり、涙が溢れ、何もできない毎日です。このままでは、鬱になりそうです。

乗り越えるにはどうすれば良いでしょうか。
宜しくお願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

会いに来られる、共に生きている

読ませていただきました、お父様に会われて弱っていくお姿と現実を見るとき、そして「また来るかね」と言いつつも部屋を後にする後ろめたさでしょうか、お辛いですね。あまりにも辛すぎ、いっそのこと現実から目を背けてしまいたい、現実から逃げ出したそんなお気持ちではないでしょうか。その思いは私も家族であり、親しき人の最後の間際で何度か経験してきました。前回のご質問でazuma上人が書かれていたとおり、お返事がなくてもお父様はあなたが来られたこと、声をかけてくださっていることがわかっていると思います。そして自分の余命僅かなこともおそらくご存じかと思います。その不安と寂しの中であなたが来てくださることはあなたと今共に生きていることを噛みしめることが出来るのであり、そして悲しいことですが将来お父様が死を迎えた後もあなたとそのお父様のお心が共に生きていくことがかなうとご安心できることなのだと思います。部屋を出るときの思いはお互いに身を切られるものかと思います。でもその思いがお父様とあなたのそれぞれの命が重なる、つながるものだと思います。お辛いことと思います、でもあなたもそのお会いになり共に生きている事を確かめていくことが旅立たれた後のあなたのお心にお父様が共に生きていると受け止められることに繋がって行くと思うのです。

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有り難し
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長くサラリーマンをしていて、16年前先代の跡を継ぎました。住職となって改め...
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大切なこの時を

拝読させて頂きました。確かにお辛いですよね。
それでもどうかどうかお父様とのこのいっときいっときを大切になさってください。そしてしっかりとお父様がその生命を全うしていかれる姿を側でお見守りなさってください。
あなたやお母様やお父様とのご縁は永遠です。
それでも死は辛いものですが、皆さんにとってこのひと時は何ものにも変えがたい大切な時間です。
お父様はいつでもあなたやお母様や皆さんを見守り続けてくださいますからね。
南無阿弥陀仏

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

遅くなりました。自身の試練でもあるのだと思います。乗り切りたいです。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ