病気不安の中での心の持ち方について
最近、健康診断の結果が悪く大学病院で精密検査を行った結果経過観察となってしまい、1ヶ月後の予定すら立てるのが怖くなってしまいました。
今後検査の結果がどうなるか、いつまで経過観察が続くのか不安で、何をしても気持ちが落ち着かず、将来の楽しみを考えることができなくなってしまい、職場でも突然涙が止まらなくなることがあります。
元々あまり友人が多くない中で、この状況になってしまい、孤独感が強くなっています。
実家にいる親にはこのことを話せていません。これまでの経験から、落ち込んだ姿を見せたらいつまで泣いてるんだと叱られる気がして、話す勇気が出ません。
本当は少しでも心を立て直したいと思っています。
でも一方で、もし今後手術や治療が確定した場合に、今のまま落ち込んでおいた方が受け止められるのかもしれないとも思ってしまいます。
このような気持ちのまま、どうやって日々を過ごせば良いのか、ご助言をいただけたらと思います。
お坊さんからの回答 5件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
私の一部。些細な変化に気づけるよう、日常の暮らしを丁寧に。
それは気になりますよね。マイナスなことばかり考えてしまいがちですしね。
ただ、経過観察だと緊急性もなく、定期的な検診がありますから安心ですよ。
私も、経過観察の症状があるのです。最初はビックリして、医師にいろいろ質問もしました。自分で調べると、悪い経過ばかりがネットに上がってきちゃって怖かったです。だから、定期検診と医師とのやり取りは大事。それは安心に繋がりますからね。かれこれ、3年ほど状態は変わらず、ずっと経過観察中です。
私の身体は、私の一部。機嫌が悪かったり、いろんな調子があるように、症状も自分の一部だと思っています。だから、異物のように思うよりも、私の一部だから愛してあげようって。「悪さをしちゃだめよ。良い子でいてね」って機嫌を取りながら付き合うようにしています。
そして、些細な変化に気づけるように、日常の暮らしを丁寧に過ごしています。
あなたも、医師の助言に合わせながら、自身を見つめていきましょうね。
きっと大丈夫よ。
結果が出るまでの“空白の時間”をどう生きるか
人は、確定した悲しみよりも、「どうなるかわからない」曖昧な状態の方がずっと消耗します。
仏教ではこれを 「無明の闇」 と呼びます。あなたはいま、その闇の中で必死に呼吸を続けているのです。
1. 弱いのではなく、ただ“怖い”だけ
健康に関わる不安は、誰の心も簡単に小さくします。
仕事中に涙が止まらなくなるのも、身体が「怖い」と正直に反応しているだけです。
それは弱さではありません。むしろ、きちんと向き合おうとしている証です。
2. 経過観察=まだ何も決まっていない
経過観察という言葉は重く響きますが、それは黒でも白でもないという状態。
医師が「急がなくてよい」と判断したからこその経過観察です。
いまのあなたの未来は、まだ何も失われていません。
ただ心が、最悪だけを見つめてしまっているのです。
3. 未来が描けないのは自然な反応
不安が強まると、未来の扉は自然と閉じてしまいます。
これは心を守るための防御反応です。
そのとき大切なのは、「今日だけを生きる」 という姿勢。
・今日、好きなものを食べる
・今日、少し散歩する
・今日、眠れたら合格
・今日、泣いてもいい
仏教の「一日一生」。今日は今日だけでいいのです。
4. 親に話せないのは、愛がないからではない
「泣いたら叱られるかも」という思いは、あなたが“これ以上傷つきたくない”と感じている証です。
親に話せない自分を責める必要はありません。
人は、安心できる場所にしか弱さを出せないのです。
あなたはここで、すでにその一歩を踏み出しています。
5. 「落ち込んでいた方が備えになる」は誤解
悲しみを先取りしても、未来への備えにはなりません。
むしろ心が疲れ、もし治療が必要なときに立ち向かう余力を奪ってしまいます。
あなたに必要なのは「落ち込むこと」ではなく、心の余白と体力を残しておくこと です。
6. 最後に
不安に飲まれながらも、こうして言葉にして助けを求めている。
これは、あなたが“生きようとしている”確かな証です。
1ヶ月後の未来を今から生きなくていい。
今日を静かに積み重ねてください。
・温かい飲み物
・好きな香り
・泣きたい日は無理に元気にならない
・「怖い」と書き出す
あなたの未来は、不安の想像ではなく、今日を生きたあなたの積み重ねの先に現れます。
どうか、今日を大切に。
合掌
生活習慣を見直す
こんばんは。何の数値がわるかったのか分かりませんが、病気の可能性がある、と言われたのであれば、それを改善する方向に生活の舵を切るべきです。
結果が出る前、というのは何事でも不安が募るもの。精密検査となれば、それがひとしおであることは私にも思い当たります。
しかし、「ただ待つ」よりも、「何ができるのか」を考える時間にすることはできるのではないでしょうか。
具体的に、例えばコレステロールが高いかも、ということであれば、バラ肉を取ることをやめて、魚中心にする。睡眠の質が悪そうなら、いびきの記録アプリを使ったり、寝る前のスマホをやめる。
結果が出たら病気に成るのではなく、それが明確になるということなのですから、すでに何かが進行中かも知れないと思って、予防的な行動をとる。
気持ちの方は結果が出るまで変わらないにせよ、すでに対策をとり始めることは可能ではありませんか?「将来の楽しみを考えることもできなく」というのは辛いことはお察ししますが、必要なのは「今、何を心がけた生活をするか」です。
そうやって、早く手を打ち始めることで、どちらの結果になったにせよ、後悔は減るはず。「今更やっても無駄」なことは何もなく、「やらなかった」後悔を減らすことに目を向けるべきだと思いますよ。
しっかりと検査し治療していきましょう
拝読させて頂きました。
あなたが病気になっているのではないかととても不安な毎日を送っておられることを読ませて頂きました。詳細なあなたの状態はわからないですけれど、あなたの不安や心配はとてもわかります。あなたのその辛いお気持ちを心よりお察しします。
そうですね、とても心配になってしまってこれからの予定も立てられなくなってしまいますよね。
私もおととい再検査してきました、来週結果を聞きに病院に行ってきます。私はもともといろんな病気を抱えていますので、健康診断を受けるとほぼ再検査になってしまいます。ですから最近は仕方ないと思いながら検査を受けて治療していますし必要なら手術も受けます。
あなたがそのように思うのももっともですが、しっかりと検査なさって確認なさっていくことがとても大事です。病であれば治療なさっていきましょう。あなたはこれからもしっかりと生きていくのですからね。病は生きていればあるのです。そしてしっかりと対処していけばいいですからね。そもそも私達の命は与えられたものです。
あなたの不安なお気持ちもしっかりとご家族の方々や医師や看護師さんや医療機関の方々にお話しなさってみましょう、そして適切に助言してもらいましょう。
今後の予定も立てていってもいいと思います。私も治療していく見込みで今後や来年の予定を組んでいます。ですから関わる方々にもお話しして理解してもらいましょう。
あなたがしっかりと検査して必要とあればしっかりと治療等なさり、安心して健やかに毎日を生きることできます様に切に仏様や神様やあなたのご先祖様にお祈りさせて頂きます。
またあなたの思いをお聞かせ下さいね、あなたを心よりお待ちしております。
検査結果の受け止め方
健康診断で思わしくない結果が出た場合、思いもかけないことに落ち込むことがあります。今後のことを考えても、希望が持てずに辛い気持ちになってはいませんか。
どうぞ、ご自分に優しくしてあげてください。心身一如という言葉がありますように、心の持ち方で体の状態も変わってきます。こんな時こそ、静かに心を落ち着けて、ゆっくり呼吸して嵐が過ぎるのを待ちましょう。
朝日や夕日を眺めたり、草花を愛でてみましょう。気持ちが楽になるでしょう。
お好きな詩や小説を読んだり、お茶を楽しんだりしてみましょう。
健康を取り戻されるように、祈ります。
質問者からのお礼
早速の回答ありがとうございました。
実は、現在肺に関する経過観察中で、喫煙や飲酒の習慣もない中での出来事だったため、どうなるかわからない不安が大きく投稿に至りました。
今は、日々の中でできることを少しずつ見つけていけたらと思っています。
ご助言、ありがとうございました。
中田様
ご返信いただきありがとうございます。
同じように経過観察を続けていらっしゃる方からのお話、とても心に沁みました。
自分の身体を異物のように怖がるのではなく、大切な一部として向き合っていくという姿勢、今の私にとって、とても励みになります。
丁寧に暮らすことも少しずつ意識していけたらと思います。
優しいお言葉、本当にありがとうございました。
まとめてのお礼となる旨、ご容赦ください。
この度はご丁寧な返信をありがとうございました。
お二人のお言葉に、思わず涙が出るほど救われた気持ちになりました。
まだ不安が強い日々ではありますが、「病も自分の一部と思って優しく付き合うこと」や、「静かに心を落ち着けて嵐が過ぎるのを待つ」といった言葉に、今の私にもできそうなことを見つけられた気がします。
温かなお祈りのお気持ち、本当にありがたく受け取りました。
少しずつでも前を向けるように過ごしてみます。



午後から夜の時間帯は都合がつきやすいです。
◆こちらから、無理に聞き出すことは致しません。
言いにくいこと、言えない気持ちも大切にします。あなたのお気持ちのままに、ゆっくり待ちながら、その気持ちを大切に受け止めたいと思っています。
◆自死で大切な人を亡くされたり、死別により 死が受け入れられなかったり、心の整理がつかない方へ。30分ずつでも、オンラインで定期的に気持ちに向き合っていきませんか。吐露したり泣ける時間も、大事なグリーフケア 。
◆個別電話ってドキドキして勇気のいることだけれど、声が届くから、聞こえてくるから、ちゃんと繋がっているようで、そばにいるように安心出来ることもあります。
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◆出来るだけ希望時間にお応えしたいと思いますが、午前中は毎日 法務があります。
(相談は、hasunohaオンライン相談より受付下さい。お寺へのいきなりの電話相談は受けていません。法務が優先なので)
◆一人で悩まないで。待っていますね(﹡´◡`﹡ )