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僧侶の結婚

回答数回答 5
有り難し有り難し 66

浄土真宗以外のお寺様以外は結婚できないと聞きました。
しかし、結婚されてるご住職がたくさんおられます。
教えが変わるということは考えにくいのですが
結婚されているお寺様の考えや意見などを
具体的に教えていただけないでしょうか?


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お坊さんからの回答 5件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

報恩謝徳の お念仏が出来る環境が何より大事である。

浄土真宗 の宗祖 親鸞聖人は、報恩謝徳の お念仏が出来る環境が何より大事であり、結婚して妻がいても、お念仏することの妨げにならないのであれは、また それが支えになるのであれば、何の問題もないと。
そのままの私を救うという、阿弥陀如来の本願を信じ、妻、子どもと共に、念仏者として生き抜かれました。
浄土真宗では、結婚してもいいですよ〜というより、宗祖のお心を大切に、報恩謝徳の道を歩ませていただく、これが、一番大事なことと考えています◎

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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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お互いを観音菩薩の化身と敬う

えーちゃんさま

仏教僧はもともと妻帯は許されていませんでしたが、明治5年に時の政府により「太政官布告」というおふれが出て、僧侶の肉食・妻帯が許されました。宗教上の決まりを、教団や本山ではなく政府が決めるというのも妙な気がしますが、比較的すんなり受け入れられたようです。

おそらく、どの宗派でも実質的に妻帯をしている僧侶が少なくなかったのかな、と想像しますが、これによって「お坊さんが普通に結婚する」という世界的に見れば特殊な状況が生まれました。

さて、仰る通り浄土真宗では教義上結婚が許されています。これは、念仏を称えることと阿弥陀仏への信心を抱くことが最重要であり、修行することや戒律を守ることはそれほど重視されなかった為です。

また親鸞聖人は「非僧非俗」という立場をとりました。平安〜鎌倉期の正式な僧侶は、今で言う公務員のような立場でしたが、法然上人や親鸞聖人は念仏弾圧によってその僧籍を剥奪されました。なので「非僧…僧侶にあらず」「非俗…俗人でもない」です。

ここから親鸞聖人を「初めて公式に妻帯した僧侶」と見る向きもありますが、それ以前に多くの僧侶が半ば公然と、あるいはひっそりと妻帯していたようです。なので「思想的に初めて結婚した僧侶」とは言えるかもしれません。
親鸞聖人の奥さまは恵信尼(えしんに)さまといい、お互いを「観音菩薩の化身」と敬いあったご夫婦でありました。
僧侶であっても一般の方であっても、こんな夫婦関係を築いていけると良いですね。

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おきもち

浦上 哲也
横浜市神奈川区で、新しく小さなお寺を営んでいます。 仏教の教え・浄土真宗...
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出家したものが妻帯するのはおかしいのですが

仏教の教義からすると駄目なのですが
日本の法律で認められています。
海外の仏教のお坊さんから見ると
とても変なものとしてみられます。
しかし、これが日本の仏教と考えるしか有りません。
隠れて妻帯するなら・・・と言うことだったのでしょう。

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おきもち

50代、妻と娘2人。 若い頃はタイやインドなどアジアを中心に10年程旅行...
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執着を捨てる

えーちゃんさん、質問ありがとうございます。

制度上の結婚のこと、親鸞聖人の妻帯については、すでにほかのお坊さんが充分にお答えかと思います。

私が思うに、あなたの疑問は、お釈迦様が戒められたことをお坊さんが破ってよいのか、というあたりにあるのではないかと考えます。

お釈迦様は,確かに異性に執着することはいけないとおっしゃいました。

それは、悟りを開くためには身を正しくし、心を落ち着けることが必要と考えられたからだと思います。

特に性に関することは戒められたことの代表だといってもよいでしょう。

残念ながら私たちは,何かに執着を抱くと心が乱れてしまいます。
異性に対する執着もその最たるものだと思われます。

お釈迦様のおっしゃったことを否定するのではなく、お釈迦様のお心を考えると、執着を離れることが大切で、性に関しても、その対象に出会うことがなければ、執着は起こらない。ということではないかと思われます。

現代社会で、男性ならば女性、女性ならば男性、に全く関係を持たずに存在することは果たして可能でしょうか?
異性に対する執着が全く起こらない条件の下に生きている人は全くいないといってもよいでしょう。

結婚で異性への執着がすべて解決するということはないのかもしれませんが、すくなくともかなり多くの異性に対する無用な執着から離れることは可能です。

法然上人は自分の状況に合わせて念仏することを勧められ、親鸞聖人は肉食妻帯を選び取られました。

きっとそれはお釈迦様のお心を踏みにじるといったことではなく、お釈迦様のお心を、できる限り精一杯自分の身に照らしてお受け取りになったことの表れだと思います。

現代の僧侶の皆様も、そのようなお心でいらっしゃるのではないかと,私は受け取っております。

参考になれば、うれしく思います。

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おきもち

真宗山元派上西山正善寺住職
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えーちゃん様。

浦上 哲也 師や、水上 昇真 師もおしゃって居られる様に、明治5年に時の政府により「太政官布告」というおふれが出て、全ての僧侶の肉食・妻帯が許されました。

また、貴方の仰る「浄土真宗以外のお寺様以外は結婚できない…云々」は何処からいつ頃伺われましたか。
其の情報はとても古い其れですから、どうぞこの機会に改めて下さいませね。

教義上…云々に付いても、何処の宗派の何れの時代の其れを申されて居られましょうか。
其処の所の典拠をお示しに成って頂ければと存じますが…

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有り難し
おきもち

色々の悩み事がこの世には沢山有ります。 大学の卒論で密教天文暦法を研究致...
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質問者からのお礼

法律は関係ないと思います・・・
教義上結婚が許されてないのに結婚するということは
申し訳ないなという気持ちなのか
逆に開き直っていらっしゃるのか
本音が聞きたかったのですが・・・

ありがとうございました。
興味本位で聞いてしまいましたが
どのお寺様も素性を明かしていらっしゃいますので
なかなかぶっちゃた意見は言いにくいですですね。

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