形見の数珠について
こんにちは。
随分前に亡くなった祖母の数珠があるのですが、どうすれば良いのかご相談させて下さい。
人によっては、故人の数珠は持っていては駄目とか、大丈夫だとか、お寺で供養してもらうようにとか、
バラバラで迷っています。数珠は祖母の手作りらしく個人的には使いたいのですが、宗派が違います。
自分の宗派に出来れば仕立て直して持っていたいのですが、祖母が自分の信仰のために作ったものを
違う宗派に仕立て直すのにも、少々抵抗があります。
因みに、数珠は日蓮正宗のもののようです。 私は高野山真言宗です。
良きアドバイスをお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
数珠はただの道具です。
数珠はもともと、念仏や題目を唱えるとき、唱えた回数を数えるための道具です。
1回唱えるたびに、手の中で数珠の珠を1個ずらすのです。
リング型のそろばんだと思ってください。
つまり、数珠は、仏教徒が仏教の修行をするときのアイテムです。
そのアイテムを身につけることは、いつも仏教のことを忘れないことにつながります。
だから、仏教徒は信仰の象徴として数珠を持つのです。
仏具というと、何か特別な霊力とかが宿ってそうなイメージがあるかもしれませんが、数珠はただの道具だと思ってけっこうです。
あとは、おばあさまの形見の道具をどうするかという話です。
形見の品をすべて保存しておく必要はないでしょう。
たとえば、仮に処分する場合も、最後に、
あなたがその数珠を手に持って、お仏壇に向かって、日蓮正宗のお題目をおばあさまのために唱えてさしあげてはどうでしょうか?
なお、
手で数珠を繰ったり印を組んだりしながら、
口に題目や真言を唱えながら、
心で仏教を思う。
身・口・意の「三業」が仏教どっぷりに浸かる瞬間を作ってみるのは、宗派問わずすばらしいことです。
大切に使って下さいね
拝読させて頂きました。
お祖母様が大切にお使いなさっておられた数珠ですからどうかこれからも大切に使ってあげて下さいね。
数珠は何回も紐遠ししてやり直せます。
きっとその数珠もお祖母様の信仰のお気持ちが込められていることでしょう。
ですからどうか大事にお使いなさって下さいね。
あなたがお使いなさって下さることをきっとお祖母様は喜んでくださいますからね。
合掌
質問者からのお礼
願誉浄史様 Kousyo Kuuyo Azuma様
アドバイスを有り難うございます。
無理に仕立て直したりせずに、そのままの状態で大切にしようと思います。
ありがとうございました。