息子が習い事の先生に嫌われているようです回答受付中
小5の息子は2年生の春からスイミングに通っています。
去年の春あたりから、一人のコーチからどうも嫌われているようです。
そのコーチは40歳前後の女性で、入会してから1年ぐらい息子を担当してくれていて、その後は他の級を担当したり、指導に入らずレッスンの巡回係に回ったり、息子を指導することはなくなりましたが、息子はそのコーチのことがずっと大好きでした。
しかし、4年生になったあたりからそのコーチの息子に対する態度が冷たくなり、あまり相手にされなくなりました。
話し方や表情が素っ気なく冷たい、注意の仕方がキツいなど。
息子は年齢にしては幼いところがあり、甘えん坊のかまってちゃんで、お調子者で突飛な行動も多く、迷惑をかけてしまうこともしばしばあります。
家でも私や夫にべったりで、学校でもスイミングでも好きな先生には抱きついたり、手を繋ごうとしたり、膝に乗ったり、お母さん感覚で接します。
それでいて色々と不器用で、スイミングでの上達は非常に遅いです。
扱いやすい子供ではないのはわかっています。
うるさくてしつこい息子を次第に疎ましく思うようになったのだと思います。
先日、レッスンが始まる前、息子がそのコーチを見つけてじゃれようとしたら、そのコーチは息子をあしらい、無視して行ってしまいました。
息子は今の指導担当コーチ(息子が今一番好きなコーチ)にその旨を泣きながら話し、「もう辞めたい!」と訴えていました。
これまでは、学校ではなくあくまで習い事(週1で1時間)だし、そのコーチ以外の他のコーチは優しいし今の担当コーチのことも大好きだし、そのコーチは今指導担当でもないし、こういうことも勉強や経験かなと思っていました。
世の中相性の良い人ばかりではないですし。
でも、前は優しくて仲良くしてくれて大好きだった人から、そういう対応をされるようになって傷ついている息子が可哀想になってきました。
とても良いスクールだし、せっかくここまで続けてきたので、クロールぐらいは習得するまで、と思っています。
辞めたい、行きたくないとなっては困るので、そのコーチには上手く対応してほしいと思うのですが…
そのコーチやスクールに直接言うべきでしょうか?
長文大変失礼しました。
夫と息子の3人家族です。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
優しい人は無限に甘えさせてくれる人では無い
お子さんは誰でも、まだ心身も幼く経験も少ないので、優しくしてくれる人についつい過剰に甘えがちになります。これはやむを得ないことです。
ですが、無限に甘えさせてくれるような人がもし存在するとしたら、それは両親以外にはいません。これもまたやむを得ないことです。
このことで、お子さんの心に残ってもらいたいのは「優しい人は実は厳しい人でもある」ということです。
大抵の場合、優しい人は真面目な人が多いですから、まずは職務として子供さんに保護者的に対応し、指導者的に対応します。
けして順調に上手くなる必要はありませんが、保護者や指導者としての目から、お子さんが何かしら上達して欲しい、上達するように頑張って欲しいと思っています。それとは別のところで、単に甘えられたり、つきまとわれると、自分の願いがお子さんに伝わっていない、無視されていると感じることもあるでしょう。
そうなると、真面目な人の厳しい面が表に出てきてしまいます。
お子さんの頑張りが足りないからということではなく、別の面での甘え方がバランスを崩してしまうということです。
まずはお子さんに「コーチは、あなたのことを人格的に嫌いなのではなく、バランスがうまくいっていないのだ」ということを教えてあげて下さい。難しいことですが、会話するなかでそのようにお子さんが気づけるように工夫してください。お子さんが、今は納得できなくても、人の付き合いにはそういうこともあると知ることは大切だと思います。
大人でもこれが分かっていない人はたくさんいます。
作家の三島由紀夫さんは一面でとても面倒見のよい人だったそうですが、あるインタビューで「膝の上に上がるから頭をなでてやったら、いい気になって肩まで登ってくる奴がいる。それを放っておくと今度は頭まで登って、顔まで舐めだす奴がいる。俺はそういう奴が大嫌いなんだ」と言われたそうです。
お子さんとお話しされ、また、そのようにお子さんにも言って聞かせているので、すぐには分からず時折ご迷惑をおかけするかも知れませんが、とスクールやコーチの先生にお話しされて、お願いされてはいかがでしょうか。
苦情ではなく相談という形で
距離が近く付き合いも長くなる習い事の先生とは、感情的に複雑になりがちですよね。
お互いに悪いところが見えてきますね。
コーチへの怒りを纏った苦情という形になるとコーチ側から余計に嫌われる状況になる可能性があります。
ですから、あなたはあくまでコーチの味方、コーチと生徒の関係が良好になるようにという願いから相談するという形にする。
あなたがこれを宣言した上でスクール側に相談されれば、スクールも商売なので顧客である生徒に辞められたくないでしょうから、改善策を検討してくれるかも知れません。
和顔愛語(笑顔と優しい言葉)を意識し、敵対的にならないように注意すると良いでしょうね。
何もしなければ何も変わらないので、現状を変えたいのであれば何か行動を起こす必要がありますね。
その結果上手くいかないこともありますが、仏教では愛別離苦(好きなものと別れる苦)や怨憎会苦(嫌いなものと出会う苦)は誰にでもあると説きますので、最終的にはそれもまた世の現実だと受け入れれば、それはそれで長い目で見れば人生経験になるでしょう。