私は友人の真言宗の僧侶に、護摩供養をして真言を唱える意義をお尋ねしたところ、
「あれはね、ヒーローごっこをしてしるんだ。」
と言われてビックリしたことがあります。一瞬、あなたのように違和感がありましたが、その意味する所を理解した時、ああなるほどと思いました。
つまり、不動明王の呪文を唱えて不動明王を演ずる。大日如来の呪文を唱えて大日如来を演ずる。ヒーローごっこ、つまり演ずることによって、その役の本当の心に触れていく。所作、言葉、心を仏様とシンクロさせていくことで仏になること目指す、ということだったのです。
密教は【三密加持】を行じて【即身成仏】をするんだ、などと説明されたって他宗派の私にはサッパリ理解できなかったでしょう。

『涅槃経』というお経に【依義不依語】（義に依りて語に依らざれ）とあります。
これは、言葉の表面的な響きより、言わんとするとその意味をよく汲み取れという事です。

”私は”演じる”と言う言葉に大きな壁を感じています”
なるほど。では言葉をあなた流に翻訳してみてはいかがでしょうか？

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そんなわけないですよ。
あなたの思われる通り。
子供にでも嘘くさいものは分かるものです。
良寛さんの
『戒語』
というものがあります。以下ネットよりこぴぺ。
言葉の多き（口数多い）
口の早き（早口）
話の長き（話長い）
もの言いのくどき（くどい）
表裏口（二枚舌）
口に耳をつけて囁く（ひそひそ話）
こころにもなきことを言う
負け惜しみ
人のことばを笑う
人を惑わす
客の前で人を叱る
感情的に人を叱る
人の嫌がる行き過ぎたおどけ
人の傷つくことを言う
人の嫌がることを言う
人の障りになることを言う
人の困ることを言う
人の恥かくことを言う
人を驚かすおどけ言う
人を嫉むことを言う
人に腹立たすことを言う
人を見限ることを言う
大げさに言う
まぎらわしいことを言う
よそごとを言う
逃げごとを言う
鼻であしらう
説法の上手下手の評価で内容を聞かない
人の器量のあるなし
でしゃばり
講釈が長い
手柄話
自慢話
おしゃべりが終わらない
減らず口
罪を人に被せる
言い終わらなないうちに割り込む
話の腰をおる
子供を大人の都合よくだます
たやすく約束する
よく心得ないことを人に教える
人の話の邪魔をする
上から目線
悲しい場で心ないことを言う
人の隠することをあからさまに言う
親切らしくもの言う
推し量りのことを真実になして言う
悪しきと知りながら言い通す
物知り顔に言う
人を敬いすぎる
神仏のことを軽々しく沙汰する
軽はずみにもの言う
さしたることもなきことを細々と言う
いささかなことを言い立てる
人の気色を見ずしてもの言う
己の意地を言い通す
よく物の講釈をしたがる
老人のくどき
若いものの無駄話
口をとがらしてもの言う
過ちを飾る
押しの強き
珍しき話の重なる
口まね
田舎ものの江戸ことば
都ことばを覚えしたり顔に言う
よく知らぬことを憚り（はばかり）なく言う
人の寝てからの大話
寝入りたる人をあわただしく起こす
寝付かれぬ人のかたわらに話する
憂いある人のかたわらに歌うたう
悟り臭き話
学者臭き話
茶人臭き話
風雅臭き話
さしてもなきことを論ずる
言うこと言わぬ
あまりしらじらしくもの言う
あくびとともに念仏
…
実に耳に痛い、誰にでも当てはまるものばかり。
なるべくないように他人がどうかより「わがこととして」心がけましょう。
はい、私も反省します。('◇')

丹下　覚元（たんげ　かくげん）

安穏寺 （天岑寺）

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