自分を信じること
はじめまして。
この度はよろしくお願いいたします。
私は27歳、現在 司法試験予備試験という司法試験の受験資格を得るための資格取得に向け日々励んでいます(合格率は3%程度です)。
数年前、どうしても弱い人たちを守る正義の弁護士になりたいと思いたち、また何者にも左右されない確固たる武器が欲しく、思いきってITの仕事をやめて勉強を開始しました。現在はアルバイトをしつつ、勉強を生活の主軸に置いています。
今年の試験には一次試験合格に1点及ばす落ち、来年の試験に向け1日10時間程度の勉強をしています。
膨大な試験範囲の中で各科目の知識の精度を上げるべく、ひたすら過去問を繰り返す日々です。
しかし僕は心が弱いのか、雑念に支配されて勉強が手につかないことが多々あるのです。27歳ともなるとまわりの友人は大切な人と結婚したり、仕事に熱中してキャリアを上げたりと充実して見えます。一方で僕は、いつ合格できるか分からない、誰に頼まれて始めたわけでもない難関資格に向き合っている。ふと孤独を感じ「報われる日が来るのだろうか」「1日10時間前後という貴重な資源を無駄にしているのではないだろうか」「応援してくれる親に申し訳ない…元気なうちに親孝行できるのだろうか」と不安と恐怖に苛まれることがあります。
他でもない自分が志した道です。また、法律の勉強自体はとても楽しく、プレッシャーさえなければ向き合うのは苦ではありません。
たとえば自分の一定の努力の先に合格が約束されているのであれば、迷うこともなく突き進んでいけるのですが。甘い愚痴を垂れ流して申し訳ありません。
いろんな人の人生を見てきたお坊さんの方々、自分を信じる心構えを伝授していただけませんか。
厳しいお言葉でもいただきたいです。
忌憚のないご意見、何卒よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
完璧に信じられたら変態です
私はブランク込みで10年以上Q&Aをしており、それだけ他人様の回答も見てきましたが、やっぱりこの手の質問にバシッとハマる決めゼリフは無いものですよ。それだけ難しい問題ですし、もっと言えば人類普遍のお悩みでもあります。
まぁ、考えてみればそりゃそうなんですよね。み〜んな一律に辛い状況に追い込み、そこから頭一つ抜きん出てくる人を探すのが試験なわけですから、そういうモンなわけです。逆に言えばその環境でプレッシャーや雑念の湧かない人の方が普通じゃないのです。
さて、私たち禅僧は修行道場に行くと、まず最初にイジメられます…と書くとイヤラシイ感じになりますが、要するに一言たりとも、わずかな視線や表情1つたりとも逆らえない環境の中で自分の全ての否定されます。
そうして今までの娑婆での生き方や価値観、考え方を全てを棄て、仏教色に染まる覚悟を試験されます。私が上山した年は10数人が最初の数週間を乗り切ることができませんでした。
ぶっちゃけ私も毎日毎秒、逃げたい…帰りたい…と思っていました。そんな時、とある老師がこうおっしゃりました。
「君たちは今、辛いだろう。当たり前だ。辛いことをさせているのだから。でもな、辛いということは、真面目に真っ直ぐ頑張っている証拠なのだ。もし坐禅をサボっていたら、脚が痛いと感じることは無い。真面目に脚を組んで坐っていたから脚が痛いのだ。それと同じように、お前たちは辛いのは、辛い修行に真っ直ぐ取り組んでいる証拠なんだ。辛くて良い。それは良い状態なんだ。そう思って今日一日を頑張りなさい。明日も今日一日だけ頑張る。次の日も今日一日頑張る。そうすれば必ず乗り越えられるぞ。」と。
こりゃあ本当によく効きましたな。
プレッシャーが有るなら有ればいい。それでいいんです。雑念があるならあればいい。それでいいんです。それは試験勉強を頑張っている証拠です。そう思って、プレッシャーや雑念の中で頑張りましょう。
成功体験を積み重ねる
自身をつけるには、成功体験を積み重ねるのが有効かもしれませんね。
試験で惜しいところまで到達した。これは、成功ではないでしょうか?
ところで、法律の勉強といえば、司法書士とかも関連性がありますよね。
司法書士も難しいでしょうけど、弁護士ほどじゃないかも。
司法書士についても調べてみてはどうでしょうか?
質問者からのお礼
お二方、早速のご回答ありがとうございます。
大慈さま
とても平易で親しみやすい言葉で教えていただきありがとうございます。雑念やプレッシャーは当然ある、付き合うもの…。これらを悪い風に捉えることしかできなかった自分にとって、とても新鮮でした。
また、ご自身の貴重な体験談も交えて教えていただいたことも光栄です。老師のお言葉は胸に染み入りますね。
これから、前向きに取り組むことができそうです。
願誉浄史
成功体験を積み重ねる…。
仰る通りだと思います。司法試験を全か無かで捉えておりました。
余裕ができたら、もう少し易しい試験に挑戦してみることも考えようと思います。
願誉浄史さま
先のお礼で「さま」が脱落しておりました、大変失礼致しました。