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主人の不安を軽くしたいのですが。

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質問の連続で失礼します。

前質問での義両親と主人についてです。

ここ数年、義両親が老いてきました。(80才前です。)入退院も繰り返すようになり、会話もおぼつかない程度に痴呆もあります。

私としては、年齢相応だなと、淡々と思ってしまうのですが、事あるごとに主人がとても動揺し、しまいには泣き出してしまいます。
まだ亡くなっていないのに、あたかも臨終の際ごときです。

私としては実母が早くに病死したこともあり、親が亡くなる時の、喪失感や様々な後悔、どれくらい辛いか想像は容易です。
主人がその時を思い、辛く感じることも、また親が老いる姿を見るのは、心穏やかではいられないことも理解できます。

反面で、実の親を看取る準備ができることが羨ましくも思いますし、長生きの部類にはいる年齢まで一緒に過ごせているのだから、十分ではないかとも思ってしまいます。

このままでは、実際に亡くなったときが心配でなりません。
主人本人が一番苦しいのではないでしょうか。

そんな主人の心を少しでも楽にさせられる言葉はないでしょうか?
私の言葉はどうも心に伝わらないらしく、いろいろと話てはみているのですが、改善がみられず、まいっています。

よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

思いの深さは人それぞれ

寧々さん、はじめまして。

義両親が高齢になり、御主人のうろたえる姿が寧々さんの目に余ってしまうのですね。

思いの深さは人それぞれです。
御主人にとってご両親はかけがえのない存在です。それなりに思いも深いことでしょう。両親を喪失したときのことが想像もつかないのでしょう。

時間は刻々と過ぎていきます。死に対する受け止め方は、人それぞれです。
御主人はうろたえることで喪失感を和らげようとしているのだと思います。寧々さんにとって目に余ることだと思いますが、うろたえる御主人を見守ってあげることが最善の方法ではないでしょうか。

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有り難し
おきもち

徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の...
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質問者からのお礼

中村様
ご回答ありがとうございます。泣きべそ顔で「どうしよう」と問いかけてくる主人を励ますことも、同情することもかなわず、最後には疎ましいとさえ思う自分を、なんて冷酷で薄情な人間なんだろうと嫌になります。
見守るほどの度量はありませんが、とにかく聞き役に徹してみようと思います。ありがとうございます。

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