母に手紙を出すべきか
以前も顔の病気のことで質問させていただきました。今回もそれが原因のことです。
どうしても気持ちの浮沈みが激しく、一昨日、泣きながら母に手紙を書きました。私は昔から母に本音をを打ち明けるのが苦手で、本音を隠し、ぶっきらぼうに振る舞うことが多くあります。
でも誰かに本音を聞いて欲しくて、電話で話す自信がないため、手紙にしたのです。
顔の病気のことで、夫には散々泣きつきました。仕事に行けなくなったこともあり、一度、「結婚しているからそうやって楽ができて良かったね」と言われて以降、怖くて夫には落ち込んでも愚痴をこぼさないよう気を付けています。
友人にも話したことはありますが、私は普通にお化粧をして、顔を気にせず好きなものを好きな様に食べられて、外に出られる人が羨ましくて仕方なく、最終的に妬んでしまうだけなので気がすすみません。
母に対しても、妬みはあるのです。あなたが普通に楽しめることを、私はこんなにも楽しめない。毎日鏡を見ては落ち込んでばかりの日々で、いっそ消えてなくなれたらと思う。そんなことを打ち明けたら、心配性の母は酷くショックを受けるでしょう。打ち明けたところで、私の病気が治る訳でないことも。
それを思うと、封をし、切手まで貼ったものの、投函するべきか迷ったまま、まだ手元に手紙があります。
手紙には、今の私の率直な気持ちがたくさん書いてあります。後ろ向きなことばかりで、貰っても困る手紙でしかないですが。
こんなにも苦しい現状を知って欲しいという気持ち、心配をかけたくない気持ち、こんなことをするのは情けないという気持ちで揺れています。
手紙は、出すべきではないのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
迷っているなら、出さない。
はじめまして。亀山純史と申します。
私からの回答は、いたってシンプルです。それは「出すか出さないかを迷っているなら、出さない。」です。言葉とはいつまでも残るものです。特に、紙にしたためたものは、その紙をなくしたり、捨てたりしない限り、いつまでも残るものです。いつまでも残しておいて構わないもの、あるいは、いつまでも残っていてほしいものなら、それでいいでしょう。しかし、出すか出さないかを迷っているものであるならば、出すことを急ぐ必要はないのではないでしょうか。
確かに、面と向かって話すことが出来ない場合には、手紙を書く、と言うことは有効だとは思います。しかし、今言いましたように、紙に書いたものはいつまでも残りますので、注意が必要です。
では、どうすればよいのでしょうか。手紙ならば、事実だけを書く。「今私は、このような病気になっている。」「今、このような薬を飲んでいる。」「お化粧も思うように出来ないでいる。」など。そこに人を羨んだり、妬んだりするような感情を入れてはいけません。事実だけを書きます。そして最後に、「このような状況だけれども、どうにか生活をしています。」などという、少しでも前向きな言葉で締めくくってはどうでしょうか。
手紙で全てを解決しようとはしないことです。手紙はあくまでも手段のひとつであり、そこから話が発展していくことでしょう。
以上が、私からの回答です。少しでも元気になってくれることを念じております。