あなたの親はおそらく過去においてさんざんな言われ方をしてきたのでしょう。
おそらく、そういう口癖は人からもらっちゃったもんです。案外、その親であるあなたのじーちゃんばーちゃんからかもしれません。
親の性格は三代前から始まっています。
育った家庭環境、行った学校、出会った友人、悪い影響をあたえた人間関係。
人は弱いものをいじめるということはすでに世間の政治家や国技である相撲協会、ブラック企業、各業界が立証しています。あなたの親も同じように家庭の中では立場が弱いあなたをいじめる働きが生じているのです。
一度その親をウチに連れてきていただければあなたが得心が行くまでお導き致します。
ですが、あなたの言うことは聞かんでしょうから、あなたが学ぶべき事、為になること、恩恵にあずかれることだけは頂いて、いい面にだけはキチンと感謝して、その黒い部分やあなたをいじめるような面は相手にしないことです。あなたはもっともっと賢くなるべきです。
誰であっても親は選べない。親が凄まじい場合は、親との上手な距離感をとって、いくらその家に生まれたからと言って親に隷属的につかえるのではなく、あなたの人生なのだからあなた自身が少しずつでいいですから親から精神的に独立「リトル出家」して、親の支配が及ばないところに心を「遠離」させるべきです。
あなた自身も実は親から言われたことを「わたくし」しているところがあります。
いい方法としては、まずは親に対して高い人間性を要求しないことです。
笑いながら「ひょえー、それにしてもスゲー親の元に生まれてきちまったなァ。マジカンベンだわ。(笑)あー、オレってカワイソー。(笑)まぁ、いっか。人生これも勉強。」くらいに、一度心を親から精神的に分離させることです。
親を憎んだり呪ったり嫌ったり高い理想や願いを持つと残念ながら苦しいのは「こっち」なのです。親はあなたをこの世に誕生させたという第一条件が大前提なので、親を嫌うと親を嫌うエネルギーが間接に働いて、自己嫌悪や自己否定につながるのです。どんなに嫌いな親でもケンカすると病むのはこっちなので、親との争いや対立意識を持たずに単純に「心をこの人から静かに遠離させる」ことを念じてみてください。
それが「わたくししない」姿勢です。お互いに「わたくし化」しあわないことで苦しみから解き放たれるでしょう。
あなたはあなたの人生です。

丹下　覚元（たんげ　かくげん）

安穏寺 （天岑寺）

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