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仏教を学ぶ際の宗派の選択について

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 齢30を前を区切りとして、生来の性格と言動を見直した時、己の心の弱さ・下賤さ・欲深さを認知しました。特に、承認欲と嫉妬心が強いことに、ほとほと嫌気がさします。

 色々な苦悩と対峙した人生を、今後も歩み続けるのだと、考えたとき、仏教の思想を身に着けることが、良き処方箋になるのではないかと思いました。2000年も前に同じような悩みを、哲学された御仁がおられるのですから。

 どこかの宗派に属して、少しずつでも仏教の学びを深めてゆきたいのですが、はて、どの宗派を選択すればよいのか?どのような観点をもって選択すればよいのか、全くわからず困惑しています。

 宗派の思想に共感した所を選べばよいのでしょうが、仏教やその歴に浅学な私が、適当に選ぶことも憚られます。また、(思想・精神的な面も含めた)戒律の制約なども関わるとすると、一層、選択が複雑となります。だからといって、自宅から近い、近所のお寺に伺うことも、どこか礼を失している気がします。

 そこで質問なのですが、どのような着想をもって、宗派を選択すればよいのでしょうか?また、参考までにお坊様は、何を根拠に現在の宗派を選択されたのでしょうか?ご教示いただけますと幸いです。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご縁だと思います

こんにちは。

 こういうのはやっぱりご縁だと思います。
 私は曹洞宗のお寺の子供もして生まれ育ち、曹洞宗の僧侶をしていますが、私は曹洞宗で良かったと思っています。どの宗派のお坊さまも「自分の宗派で良かった」とおっしゃいます。

 菩提のお寺はありますか?菩提のお寺とは、あなたのご先祖さまがいらっしゃるお寺さんの事です。まずはそこを入り口とすると良いと思います。またご近所のお寺に行くことは礼を失する事にはなりません。ありがたいご縁だと思います。

 どうしてもご自分で宗派を選んでみたいとお考えなら、何人かのお坊さんの伝記をお読みになり、「こういう生き方をしたい」と思えるお坊さんと同じ宗派の門を叩くという方法もあると思います。

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おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoha回答僧登録。 好きな言葉は「和顔愛語」。和やかな顔と思いやりの言葉という意味です。曹洞宗開祖道元禅師は、愛語には世界を一変させる力があると仰っています。回答には厳しい言葉を入れることもありますが、相手を思いやる気持ちがあってこその言葉と捉え、受け止めていただきたいです。 ※質問の答えについて、話の大筋は変えませんが、投稿してから誤字脱字を直したり、内容をよりわかりやすくするため、若干加筆修正することがあります。ご了承ください。 ※「お礼」は必ず拝読していますが、それに対して回答の追記は原則しないことにしています。ご了承ください。 ・回答する件数は減っていますが、ほぼ全ての質問とつぶやきに目を通しています。
話すのが苦手なので、原則不可とさせていただいています。どうしても!という場合は運営さんに問い合わせてみてね。

単に仏教の知識を学ぶことでは、心の変化に期待できません

アサッテの回答で申し訳ないですが、仏教とは仏の実在を体験するものです。ただ知識を学ぶことでは、自身の心に大した変化は期待できません。(もしそうなら仏教学者は皆、悟りを得られているはずですよね)

あなたに、もし体験への興味があれば、ちなみにこんな所もありますが。http://taosangha.com/school_buddha/

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おきもち

僕はウイキペディアでは以下のように紹介されています。 「日本、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、オセアニア、中東、タイ、バングラデシュで活動する指圧師、作家、音楽家。タオサンガ・インターナショナル代表。京都浄土宗和田寺の僧侶。タオ療法、タオ指圧、気心道の創始者。著書は数カ国語に翻訳され世界各地で出版されている。」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%A0%E8%97%A4%E5%96%A8%E5%8F%8A が実は、元家出少年です。ティーンエイジャーの頃は、徹底的に自己破壊的な行動を繰り返し、高校も2つ中退しています。現在は、浄土宗和田寺の住職で、一般の人が気軽に修行できる場として、京都と東京に道場を作りました。(道場はその他、世界各地にもあります) なので、修行したい方、人のために涙する方、楽しいことが好きな方はぜひ来て来てください。あなたを歓迎します。 ※毎週、法話を配信しています。書き起こされた法話は、下記でご覧いただくことができます。 http://taosangha.com

各宗派のホームページを

各宗派のホームページをご覧になってみては?
日本の主要な、13宗派と、テーラワーダ仏教あたりをご覧になってみてはどうでしょうか?

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

皆様、ご回答ありがとうございます。

>何人かのお坊さんの伝記をお読みになり、「こういう生き方をしたい」と思えるお坊さんと同じ宗派の門を叩くという方法もあると思います。
何かしら、取っ掛かりのようなものを求めていましたので、まずは、菩提の宗派か、伝記などを読んでみようかと思います。

>日本の主要な、13宗派と、テーラワーダ仏教あたりをご覧になってみてはどうでしょうか?
ありがとうございます。まずは一回りしてみることが肝要ですね。

>ただ知識を学ぶことでは、自身の心に大した変化は期待できません。(もしそうなら仏教学者は皆、悟りを得られているはずですよね)
仰るとおりですね。知識を求めることに偏重していたように思います。申し訳ありません。
本質を見失わないよう、入門してみようと思います。

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