お稲荷様は神道?仏教?わが家のお稲荷様をどう拝めば
いつもお世話になっています。
相談なのですが、私の実家の敷地にはお稲荷様のお宮があり、
家には江戸時代から伝わると言う木札も保管されています。
木札には「天保○○年 正一位稲荷 松本○○(字がかすれているが、
人名らしい文字)」が書かれており、どこの神社から分祀されたものか
わからないし、松本ナニガシ氏がどこの誰かもわからないので、
今となっては出所は不明です。
しかし父親や祖母は熱心に拝んでおり、氏神様の縁日には
明らかにわが家以外の人からと思われる一円玉や五円玉も置かれます。
手を合わせて拝んでくれる人が居る限り、神様もそこにいるのかな、
と最近考えており、せっかくのご縁でもあり、わが家の守り神として
大切にしたいなと考えている所です。
私も休日、散歩やジョギングの際にはお宮に立ち寄るのですが、
お稲荷様は神道、仏教、どちらの流儀で拝めばいいのでしょうか?
神道式にニ礼二拍手一礼すべきか、仏教式にご真言を唱え
「南無稲荷大明神」と唱えるべきか、いつも迷ってしまいます。
また私は日常的に般若心経、観音経偈文、光明真言、
ご宝号(南無大師遍照金剛)等をお唱えしているのですが、
個人的にご縁のある尊格(如意輪観音様や十一面観音様等)の
縁日には、それぞれのご真言もお唱えしています。
お稲荷様で言えば午の日に真言「おんきりかくそわか」なのですが、
土地神様と言う性質上、お宮やお札の前で手を合わせた方が
良いのでしょうか?いや、そもそもご真言がある時点で仏教の尊格だし・・・
うーん、考えてもよく解りません。
お寺にも神仏習交の名残で敷地内にお稲荷様のお宮があったり
しますよね。どのように拝むものなのでしょうか?
アドバイス頂ければ幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
こんにちは。
私もわからなかったので、少し調べてみました。
まず、「お稲荷さん」といっても、神道系と仏教系の2通りあるようです。明治の神仏分離で分けたとも考えられます。神道系のお稲荷さんと、仏教系のお稲荷さんは、おまつりされているご本尊が違います。
神道のお稲荷さんの主祭神は、「宇迦之御魂」(うかのみたま)です。総本社は、伏見稲荷さんです。
仏教系のお稲荷さんのご本尊は「荼枳尼天」(だきにてん)です。豊川稲荷が有名ですね。これは、荼枳尼天が稲穂を担いだ姿をしている事からそのように呼ばれたようです。「おんきりかくそわか」は「荼枳尼天」のご真言です。
ご質問のお宮は「正一位稲荷」と書いてあるそうで、「正一位稲荷」は伏見稲荷大社を指しますので、神道系と考えて良いと思います。
ここまでいろいろ書きましたが、どのように拝んでも良いと思います。神道式でも合掌でも良いと思いますよ。
質問者からのお礼
光禪 様
ご回答ありがとうございます。
実家は茨城県ですが、私の祖先は大阪周辺の出身らしい
と伝えられています。
なので伏見稲荷とは地理的にも一致します!
長年の謎だった、わが家のお稲荷様の出自が判明しました!!
調査及びご教授、心より感謝致します。
本当に、涙が出るくらい「有り難し」です。
言い伝えでは、地主の家系だったのが戦か政争か侍同士の争いがあり、
負けた侍の方に肩入れしていた為に、一家の誰かを追放させよとの
沙汰が下り、長子でなかった祖先が単身追放の身となって
今の場所に辿り着いた、とされています。
その時、本家から最後の手向けとしてお稲荷様の免状を
贈られた、との事です。
(おそらく、本家が神社にかなりの金額を払って
得た免状ではないかと思います)
祖先がどのような想いでお稲荷様を祀り拝んだか
今となっては想像するしかありませんが、
長年わが家の心の支えとなってきたであろう守り神を
これからも末永くお守りし大切に拝ませて
頂きたいと思います。
今後は安心して伏見稲荷様の流儀でお祈りさせて頂きます。
また、初夢でもお世話になりました(^^;)
かさねがさね、感謝申し上げます。
お坊様方のご健勝およびハスノハ回答者様方の苦悩軽減を
お祈りします。
-合掌-
すいません、最後の文章訂正します。
お坊様方のご健勝およびハスノハ質問者様方の苦悩軽減を
お祈りします。
-合掌-