この問答を娑婆にも伝える
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いい質問
自然な疑問でしょう。
破戒僧は放っておけばいいんです。
>他人(ひと)の邪曲(よこしま)を
観るなかれ
他人のこれを作(な)し
かれの何を作さざるを
観るかれ
ただおのれの
何を作し
何を作さざりしを
想うべし
(友松円諦訳『発句経』50)
放っておけばいいと言うと突き放すようですが、実際にお釈迦さまは「他人の行いに関心をむけず、ただ自分と向き合いなさい」とおっしゃっています。案外に大切なことなんです。
これを『不説過戒』(フセッカカイ)、他人の過(とが)を説かざる戒と言い、不殺生戒や不邪婬戒と同じく十重禁戒の1つです。
私自身、学生のころはナマグサ坊主をあげつらう言動を繰り返していましたが、ある時「実際に見たわけでもなく、顔も名前も知らない不特定多数の人間を想像しながら悪口を言えてしまう自分って、怖いな」と思って止めました。
実際に出会っても、その人に直接話せばいいことで陰口を叩く大義名分なんて有りませんしね。
それに「日本全国のお坊さんはみんなニセモノです。でも、私と私のグループだけはホンモノです」って、それカルトの手法じゃん。あんな布教の仕方しかできないお坊さんになりたくないな…とも思いまして。
これは『不自讃毀他戒』(フジサンキタカイ)、他人をおとしめる言動をして自分を持ち上げない戒です。
破戒とは、こういうとこをないがしろにすることでもあります。仏教に限らないことですが、今はこういうとこを丁寧に説いていかないといけない時代だと感じています。
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有り難し
質問者からのお礼
お礼が遅れてしまい申し訳ないです。
他人行いに関心を向けずただ自分と向き合いなさい… いい言葉ですよね