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大学受験の失敗

回答数回答 2
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どうしても行きたかった大学に落ちました。

私はどうしても行きたい、憧れの大学で研修するためその大学への進学を考えていました。昨年落ちてしまい、最後のチャンスだと発起して、周囲の助けを借りながらこの1年間文字通り、すべてを捧げて勉強に打ち込んできました。

1年通じ常に合格確実圏に位置し、予備校の担任の人にはまず落ちることはないと言われるまで成績も上がりましたが、結果は不合格でした。

自分でも何が起こったのかいまだに理解できていないのかもしれません。あと1年で合格というのであれば1年頑張りますし、あと2年で合格といわれるのであれば2年頑張ります。

しかし今年これだけやっても無理なのであれば、もう自分には無理ではないかと思う一面もありますし、もう一年同じように頑張りきる自信もありません。私のこの一年はなんだったのでしょうか?

そしてなによりも、友人の合格を表面的には祝えても、心の奥に妬みがある自分が嫌で嫌で仕方がありません。

今のところ滑り止めの学校に進学ということになっていて、その学校も素晴らしいと頭では理解しているのですが、どうしてもどこかにしこりが残っています。

頭が混乱し、もう何をすればいいのかが一切わかりません。自然と涙もあふれて止まりません。このまま進学して、懸命に勉学に、学生生活に打ち込めるのでしょうか?

今までは自分の立てた目標を順調にこなしてきましたが、もう何も達成できる気もしません。

回答よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

本当にお辛いでしょう。

どうしても行きたかった大学に進むため、
この1年間全てを捧げて勉強に打ち込んできたのですから、
自分でも何が起こったのか未だに理解できないのは
無理もありません、当然だと思います。
落ち着くまでゆっくりしてほしいです。

でも、
滑り止めの学校に進学するか、
もう1年浪人するか、
早く決めないといけませんものね。

私の受験はもう30年も前のことですが、
あなたと同じように行きたい大学にこだわり、
3年連続で受けて、落ちました。
違う大学の理系学部に入学しましたが、
結局、研究者にならずに金融機関に就職しました。
そして脱サラして、縁あったお寺に入りました。

今でも、
第1志望の大学に入っていたら、
自分の人生はどうなっていたのかなぁって想像します。
思うように歩めなかった人生で、
その都度その都度その不本意な結果を呪いました。

でも今は現状に不満があるわけでなく、
過去の不本意な結果が全て糧になっていると
思えるようになりました。
僧侶になった御縁を有難く思っています。

あなたの人生はあなたが決めなければなりませんが、
その判断材料として、
いろいろな方に相談なさることをお勧めします。
今はまだ暗闇の最中ですが、
人の話を聴いたり人に話を聴いてもらうことで、
光明が差してくるように思います。

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おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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ちょうどよい。

お前はお前で丁度よい
顔も体も名前も姓も
お前にそれは丁度よい
貧も富も親も子も
息子の嫁もその孫も
それはお前に丁度よい
幸も不幸もよろこびも
悲しみさえも丁度よい
歩いたお前の人生は
悪くもなければ良くもない
お前にとって丁度よい
地獄へ行こうと極楽へ行こうと
行ったところが丁度よい
うぬぼれる要もなく卑下する要もない
上もなければ下もない
死ぬ月日さえも丁度よい
仏様と二人連の人生
丁度よくないはずがない
丁度よいのだと聞こえた時
憶念の信が生まれます

あなたがどんな道に進もうとも、あなたのやるべき事はただひとつ。
どこで何をしていても、一生懸命に尽くす事のみ。

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おきもち

【公認心理師】 【レンタルお坊さん】活動中。 とりあえず何でも相談して...
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質問者からのお礼

転落院様
御返事、ありがとうございます。全力を尽くしたにもかかわらず落ちた第一志望。失敗を大きくしてしまったにも関わらず、拾ってくれた滑り止めの学校。今は時間によって辛くて辛くてたまりませんが、心の奥で「もしかしたらこれは後者のほうに縁があって、弘法大師様が導いてくださったのではないのだろうか。(私は高校時代、学校という集団ではありますが、高野山で受戒を受けています。)」という気持ちが芽生えてきました。もしかするとしばらくはこの後悔や嫉妬の気持ちは残り続けるかもしれませんが、この御縁を信じ、後者の大学のほうで勉学に励もうと思います。

最後に。
落ちてから報告する際、恩師が私の想像以上にわつぃのことを考え、評価して、認めてくれていたということに気づきました。もしかしたらこのことは受かっていたらわからなかったかもしれません。その気づけたことはうれしくてたまりません。

ありがとうございました。

和田隆恩 御返事ありがとうございます。和田さんも志望校に入れなかったということでありますから、とてもお言葉が心に響きます。思い悩む中で、もし第一志望の大学に受かっているのならば、それは本当に私にとってプラスになるのだろうか、とも思うようになりました。もしかしたら、後者の大学に縁があり、そのめぐりあわせではないのだろうか、と。信じられないことかもしれませんが、一年支えてくれた母が受験日当日に、夢に3年前に亡くなった祖母が「大丈夫、何も心配することがない」と現れて、言ったということを発表前に聞きました。当時は、今年こそ受かるんだ!という暗示かと思いましたが、昨日の夜、母が私に「あの大丈夫は、もっと長い意味での大丈夫なんかもな」と言ってくれ、なにかははっきりわかりませんが、ストンと腑に落ちたものがありました。確かに今はまだ落ちたことに納得いきませんし、悔しくてたまりません。ここまで努力したんだからあとは運に任せたほうがいいんではないかと思うようにもなり、このまま進学しようと思います。

最後に。 落ちてから報告する際、恩師が私の想像以上にわつぃのことを考え、評価して、認めてくれていたということに気づきました。もしかしたらこのことは受かっていたらわからなかったかもしれません。その気づけたことはうれしくてたまりません。

ありがとうございました。

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