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傷付くのが怖いです。

回答数回答 1
有り難し有り難し 6

私は人の顔色が変わるのがとても怖いです。
例えば、私は以前手術をしました。(軽いものです)

検診の際、病院に行き
医師に今不安な点、気になっている点など
数個聞きたいことがあっても、
質問しているときに少し相手の表情が変わったりすると
とても面倒に感じているのではないか、
何でそんなことまで聞くのかと思っていないかなど
瞬時にとても深読みしてしまいそれ以上こちらから
質問をするのをやめてしまいます。

今後また何かあった時お世話になるかもしれないと思うと
いかに嫌われないか、不快に思われないか、ということを考えます。
さらに一番大きい理由は、自分が発したことに関して
怒られたり、嫌味を言われたり、相手を苛立たせたりすることを
私自身が極端に恐れているのだと思います。

それと、私には"すごく仲がいい"といえる友達はいません。
原因の一つに、たんだんと仲良くなるにつれて
いつかこのような関係が崩れ、
相手が離れて行ってしまうのではないか
という恐怖心から仲が深くなる前に
わたしから少し、距離を置きたくなってしまいます。

心がザワつくと、長く落ち込んでしまうのが
自分でわかるので極力そのきっかけになることを
全力で拒否しようとします。

こうして傷付くことを恐れて生活しているのに
実際に傷付くことを言われたりされたりすると
相手に対して敵意をむき出しにし、怒ってしまうこともあります。
これ以上傷付きたくない一心で、自分をこんな形で
守ることも本当に情けないです。

すべて自分本位な考え方だということや
こういった考えが自分の生き辛さになっていることも
分かってはいるもののどう考え方を変えればよいのかわかりません。

どうかアドバイスを下さると幸いです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

無理をせずゆっくりと。大きく間違っている訳ではありませんので

道徳の時間で習いませんでしたか?
「人には心配りをしましょう」と。

相手を不快にさせたくない。
あなたは、しっかりと道徳を実践し生きてこられました。

正しいはずなのに、なぜそれが重荷になり苦しみの原因となったのでしょう。
なんだか嫌になりますね。

私が思うに、YUKIさんは常日頃からそれを意識し恐れておられます。
なぜなら相手が、不快に感じたことによるアクションを起こすと、あなたは人間失格になるからです。
自分が減点されます。
さらにその場面で自分自身の取った行動が、不適切であれば大きく減点されるでしょう。

普段それだけ意識しているからこそ、配慮のない関わりを持たれた時、大きな怒りが込み上げてくるのです。
悪くはありません。
日ごろから心配りをする習慣が、身についてしまっただけです。

自分を変えなければ・・・そう思い願われていますね。
楽になれるはずだから。

変える事により楽になることはたくさんあります。
ただ、変える事ができなければ、さらに苦しみが増すでしょう。

あまり変えようと踏ん張らず・・・
自分は「人に不快になられる事」をすごく意識している人なんだ。
そう思ってみるのもいいかも知れません。

人は、そこまで他人に興味がありません。
一字一句までチェックするほど、余裕はありません。

ならば恐れの感情が出た時に、その感情を緩やかに収めてみるのも、ひとつの方法です。

人はあくせくするよりも、ゆったり構えていた方が、かえって向上します。

最後に。

私の友人で、YUKIさんと似た考えの者がおりました。
「見捨てられるのが怖い、だからそう感じた時、自分から離れる」
彼はそのとおり私から離れ、私は取り残されたままです。

私は特に彼を嫌っていた訳でもないのに・・・

お友達との関係は、自己判断せず直接確認して下さい。
私は今でも、心に隙間ができたままです。

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時宗の寺院で住職をしています。 今の時代、お寺の在り方とは、僧侶とはいっ...
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質問者からのお礼

ご回答くださり、ありがとうございます。
すぐに変わろうとせず、
ゆっくり自分の気持ちを収めてみるところから
始めてみようと思います。

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