有名欲との向き合い方
30代男性です。
今までの人生の選択が有名になるためにという軸でした。
職業も自分が向いている、好きだではなく名誉職かどうかで
決めて頑張って生きてきました。
この生き方が辛いですし、大きな成果がでない選択の仕方
だと今になって思っております。また有名になれていない自分への責めや活躍している周りへの妬みにつながっており幸せな生き方ができないと思っています。
どうしたらこの有名になりたい欲は捨てれるのでしょうか。
もしくは上手く付き合うことができるのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
有名になるって事は、テレビや雑誌などに載って、日本全国または世界中に顔と名前が知れ渡るって事でしょうか?
それってそんなに良いことかなぁ?
女の人と並んで歩いていたら「熱愛」または「不倫」と報道される。
ちょっとした言葉尻を取られてネットで炎上。テレビで何度も放送される。
ちょっと良い車に乗っているだけでネットで炎上。
道を歩くと、スマホを向けられる。ついて来られる。変な格好で外出できない。
私はイヤだな。
目立たない所で、人の役に立つ事をしている「かくれた有名人」の方がずっと気が楽だし、カッコイイと思いますよ。
それでも有名になりたいあなたに二宮尊徳さんの言葉を。
「人は、とかく小さいことをいやがって大きな事をしたがるが、
本来、大は小が積もったものだ。
だから小を積んで大をなすよりほかに方法はないのだ。」
最初っからオオモノ狙いじゃ成功しません。小さな事も嫌がらずコツコツやることだと思います。
他の目標を見つけてはどうでしょうか。
誰かを励ましたい。
誰かに感動を伝えたい。
誰かと共に泣きたい。
誰かを支えたい。
誰かを救いたい。
誰かに自分の思いを伝えたい。
有名になるよりももっと別の目標を。
五蘊仮和合
私達は、五蘊(ごうん)という五つの現象・要素がからみあった存在です。
色・受・想・行・識という五つの要素が瞬間瞬間に生じては滅している、その一連の流れが「私」です。
ゆく川流れはたえずして、しかももとの水にあらず。
川は、「○○川」という名前は受け継いでいても、瞬間瞬間ごとに違う水です。
人間もそのようなもの。
昨日の私が有名になったとしても、明日の私は新しい別の五蘊。
そんな実体のない概念にすぎない「私」の名誉にこだわる必要はない。
仏教的には、そう考えます。
また、仏教では、欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩が悩み苦しみの原因だと考えます。
有名になりたいというプライドの煩悩は、人生のストレスを増やす可能性があると、理解しましょう。