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人工流産について

回答数回答 1
有り難し有り難し 12

いつもお世話になっております。私には二人子供がいますが、本当は産みたかったけれど、どうしても訳あって間に本当はもう一人いた子を産んであげることができませんでした…。約6年前になります。下の子をやっと産むことができたと思ったら、間にいた子への、自責の念が止まりません。なんで私は産んでくれなかったんだ、など、嫉妬や恨んだりしてないだろうかと、毎日お線香をあげ、ずっと考えて苦しんでいます。赤ちゃんは私を怨み、他の子供たちに嫉妬したりしているのでしょうか…


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

それを想うのはあなた だからこそ

それが人間の宗教心、やさしい心の芽生えというものでしょう。
その子を想う気持ちを高めて暗い心のままにとどめずに明るい方へと向かわしめて愛情深く生きて頂きたいと思います。
人生はどんな困難も苦難があったにせよ、それをそのままにさせていてはいけません。
植物でも動物でも人間でも、そこから「良くなる」あり方があるのです。
自分流の考え方で悪く考えてばかりであれば自責の念で自分を苦しめるだけの人生です。
宗教・宗教心とは、世間ではビジネスと癒着したニセ宗教法人の横行によって誤解されていますが、こういう時の為にこそあるのです。
今後続いていく人生の中で、自身のしたことに対して本当に取るべき行動をとることで心は安らかになるものです。
なすべきこと、やるべきこと、するべきことをしないとどうなるか。
それは「していないということを選択している」訳ですから、それは心がより良くなる為の最良の選択をしていないということです。
良い宗教とは人間をよく考察し、人間にとって本当に進むべき道を進めるものです。
人間が元々そのようにできているからなのです。
その子への想いとしての魂・霊・精神はあなたの内にあるともいえましょう。
だからこそ、その子への思いをこそ浄化、昇華、成仏させるべく仏道修行を志してみてください。
現代はあなたのような心を持ってくださる方は稀です。
みんななかったことにしよう、と何ごともなかったかのように自身で自身をだましている人ばかりです。
本当はそれではいけないのだということを本心・良心は知っているのです。
それがサインとして今あなたの上に現われているととらえてはいかがでしょうか。
これを機縁として自身の心の向上を求め、慈悲、慈愛、慈しみ、自分以外の他者をいたわる菩薩の行を修して、悟り・正覚を求めてください。
必ずや自我・エゴ・我執を離れてあなたもその子への思いも共に浄化・成仏するはずです。
人が本当に成仏するというのはあなた自身が仏の心に目覚めることだからです。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

大変お礼が遅れてしまったことを、どうかお許しください。改めて、ありがたく読ませて頂きました。苦しくなると、お坊様の温かいお言葉に甘え、何度も同じ質問をしてしまいました。今やっと、赤ちゃんと向き合えそうです。覚元様がおっしゃる通り、生きていきたいと思います。

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