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生きているうえで「幸せだ」とあまり感じません

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有り難し有り難し 54

掲題の件の通りです。

私は昔からマイナス思考で、よく気にしてしまう性格です。
その為か物事について悲観的にとらえてしまうことが多く、
この先人生が続いていくことが絶望でしかありません。

自分がいる環境は、客観的に見れば恵まれているんだろうなと思います。
しかし、それでも自分のふがいなさや迷惑をかけていることが
とても気になってしまい、消えたくなります。
基本、人間嫌いなところがあり、人付き合いをするうえで
とても疲れやすいです。

こう、自分よりも大変な環境(仕事・私生活が大変等)でも
幸せそうに生きている人もおり、余計に
甘ったれた自分に嫌気がさします。
気持ちのアップダウンが激しいです。

人生を楽しく感じるコツ・生き方があれば
ご教示いただけますと幸甚です。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

福は内 鬼も内

”人生を楽しく感じるコツ・生き方があれば”
まさに仏教が追求してきた課題ですね。

”昔からマイナス思考で” ”絶望でしかありません”
”自分がいる環境は、客観的に見れば恵まれて”
”幸せそうに生きている人もおり” ”気持ちのアップダウン”

まず、幸 ・不幸に分類するのをやめてみませんか?

他人と自分、自分の理想と現実、、、
何もかもを比較し分類したがるのが人間の慢性的なクセです。これは何もあなたに限ったことではありません。もちろん、事と次第によっては黙って見過ごすわけにはいかぬ事もあるでしょう。しかしながら、基本的にはあなたにとってその時の都合が良かろうが悪かろうが、起きた出来事をいちいち吉凶禍福に分類して一喜一憂するのはもうやめて、全部丸ごと引き受けちゃいましょうよ。

良い事も悪い事も、幸も不幸も、ちゃんと両方あるのが私やあなた。
福を引き込み、鬼を追い出す生き方はもうやめて、ああ、私はもともと善も悪も併有する存在であったと気がつける日が来るといいですね。

悉能摧破有無見 
(ことごとく、よく有無の見を摧破せん)『十住毘婆沙論』

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守備ばかりだと楽しくない

悲観的な考えとは、マイナスを恐れること、つまりは、何かを守ることばかりに気をとられている状態かもしれません。
欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩は、悩み苦しみストレスの原因になります。
悲観的なあなたは、欲の煩悩(楽しみや快楽)よりも、怒り(嫌だ・むかつく・悲しい)の方が大きいのかも。
また、怠けの煩悩(変化をめんどくさがる)や、
プライドの煩悩(自分の評価が気になる・こだわりがある・恥をかきたくない)が、
人一倍強い状態なのかもしれませんね。

仏教では、「自我」「わたし」という概念も空である(実体のない幻みたいなものである)と教えます。
人間が頭で創作した概念は、無我(ゆるぎない実体はない)なのです。
しかし、あなたは、実体のない「わたし」を守ろう守ろうとして、つまりプライドが傷つくことを避けようとしているのかも知れません。
また、仏教では、すべては無常である、壊れないものはない、すべては変化すると教えます。
しかし、あなたは、人一倍、変化を恐れているのかも知れません。

いずれにせよ、凝り固まった思考をほぐし、柔軟で軽やかで平安な心になった方が、生きるのが楽になります。
そのために、少しずつ仏教を学んでみてください。
仏教は人生観を変えてくれます。
それだけでも、人生の楽しみが増えると思います。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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