死ぬのが怖くて苦しいです
私は死ぬのが怖くてたまらないのです。病気にも神経質で、ちょっと具合が悪いところがあると、がんとか恐ろしい病気ではないかと、すぐ病院に行ってしまいます。始終死のことを心配していて不安になり、こんなに苦しいなら死んだほうがまし、と矛盾した考えに陥ってしまいます。死んだほうがまし、と考えるのなら、死ぬことは本当は怖くないのかなと、自分の気持ちがわからなくなります。精神的な病気を持っているので、そのせいかもしれませんが、こんな私に、心が平穏になるような、アドバイスを頂けたらと思います。どうしたら、死が怖くなくなるでしょうか?主人は死があまり怖くないといいます。50歳にもなると、死の恐怖は落ち着くと聞きます。それともみんな死が怖いのでしょうか?どうぞよろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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私も同じです
ユキコさま
はじめまして。
このたびはご質問ありがとうございました。
死ぬのが怖いのは私も一緒です。僧侶だからといって死ぬことに恐怖を感じないということはありません。昆虫鳥類野生動物に生まれて、弱肉強食の世界に生きていたならば、どんな気持ちで生きているのか、考えただけで身震いしてしまいます。
体調の変化に敏感で、ちょっとしたことで病院に通うのは、運転でいう「かもしれない運転」でして、過信することよりも大切な心持ちです。
生きているということは、老病死を抱えているということです。死を内包するからこそ、生まれてきて生きてきてよかったと思えるような毎日を過ごしたいものですが、私たちは死を意識するからこそ、いのちそのものの意味を考えていくことができるのではないでしょうか。
ただ当たり前のようにいのちを生きていくよりも、死を怖れながらも目を逸らさず、生きているよろこびに目覚める生き方をいただくチャンスが、たった今訪れています。
死ぬことは怖いかもしれませんが、いのちは死んだらおしまいではありません。必ず生まれていく世界があります。そのことを聞くのは、これまた今現在です。
体調が優れているときには、お近くのお寺様でお話を聞かれるのもよいですね。
死を考えるのは生きている証のようなものです。これがきっかけになり、よりいのちを深く味わえる人間へと成長されることを念じております。
合掌
充実した人生を
拝読させて頂きました。あなたがおっしゃる通り、また釋 師がおっしゃる通り私も怖いですね。
私は小学生の頃自分の死や大好きな祖母の死を考えるともう居ても立っても居られないくらいにおそれおののき眠れなくなってしまい、夢遊病になってしまいました。そして当たり前の日常の生活を送ることができなくなってしまいました。当然学校に行くことも出来なくなってしまいました。
人間は本当に弱いものなのです。失うことを恐れてしまうと何も出来なくなってしまいますからね。
とはいえ元を辿れば私達の生命は元は私達のものではありません、様々なめぐり合わせの中で与えられたものですからね。そして全ての生命には必ず死が参ります。全てです。
そして私達はその生を全うしたあかつきには必ず仏様がお導きなさってくださいます。そして私達は仏様の元に生まれて親しい方々と共に仏様からみ教えを受けて心から安心して円満に成仏させて頂けるのです。
どうか仏様、私も私の大切な方々も正しくお導きなさってくださいね、苦しむ方々をお救い頂き仏様の元にお導きくださいね、と心から仏様にお願いさせて頂き南無阿弥陀仏なむあみだぶつとお念仏おとなえすれば必ず仏様は私もあなたも大切な方々も全ての方々を救い導いて下さいますからね。
どうか安心なさってください。そして今目の前にあるあなたの生活やご縁のある人々を大切になさってくださいね。
あなたは独りで生きているわけではありませんから周りの人たちとの出会いや交流や生活を楽しんでくださいね。
あなたが皆さんと一緒にご自分の人生を大切になさり楽しみながら幸せに充実して生き抜いていかれますようにと心から仏様やあなたのご先祖様にお祈りさせて頂きます。
質問者からのお礼
サワ様。私は今の自分の生き方に自信が持てずにいましたが、見方を変えれば、今人生観を変えるチャンスがあるとのこと、なんだか自分を肯定されたみたいな気分になり、心が落ち着きました。
アズマ様。死に対する不安しかなかった私ですが、仏様がお救い下さると聞き、仏教を勉強したくなりました。
お二人とも、暖かいお言葉をありがとうございました。