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お守りを粗末にあつかってしまいました

回答数回答 2
有り難し有り難し 79

愚かな話です。

私は大切にしているお守りをポーチにまとめて持ち歩いていました。
仏様とのご縁のしるし お守り。
出勤するときにいつもポーチの紐がほどけているので
結んで今日もがんばろう!と念じます。

ですが最低なことをしてしまいました。
現在仕事をしながら転職中であり、
まわりの友人は皆結婚をしてしまいました。
なんでこんなに転職活動や資格勉強をしているんだろう。
毎日悲しくなってきたところに届いた「不採用通知」

仕事中は普通にしていた分、感情がぐちゃぐちゃになり
悲しさと怒りが爆発してしまい
信じられないとは思いますが、お守りに八つ当たりをしてしまいました。
きっと身近な存在で甘えていたのです。
泣きながら投げたり、踏んだりしてしまいました。

持って帰ってきてから
怒りが抑えられなかった怖さと
悲しさ、自分の愚かさ、
そして大切にしていたお守りにしてしまった罪悪感。
この不採用は「ここにはいかない方がいい」という意味だったかもしれないのに。
落ち着いて考えてみたら感謝すべきなのに。

後悔先に立たずではありますが、
これで仏様との縁を切ってしまった過ちに
今もポーチを抱いてずっと泣いております。
夜もあまり眠れないです。

お寺さんへ返納し、手放したほうがよろしいでしょうか。
私はもう二度とやらないように、そして今まで以上に大切に持っていたい気持ちがあります。
仏様は許してくれないですよね。
私のお守りにはもう戻ってこないですよね。
背中も押してくれないですよね。
大好きな両親が不幸になってしまったら…。
罰当たりなことをしてしまいました…。

あんなことをして
この心配こそ愚かですよね。

どうすればいいでしょうか。
死にたいくらい辛いです。
何時間泣いても自分がいけなくてどうしようもないのに・・・。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

泣いてください

拝読いたしました。

怒りや悲しみの感情。
それが、ひとつのきっかけで崩壊してしまった。

あなたは行き詰っておられたのでしょう。
人間、辛いことが重なれば、時に叫びたくもなります。
あなたは悲しみの表現として、なぜ守ってくれなかったのと、お守りに気持ちをぶつけたのです。

でもこれが、お守りでなく、別のものだったらどうしますか?
取り返しのつかないものに、感情をぶつけていたとすれば。
可能性がないとは言い切れません。

お守りに守ってもらったのです。

あなたは、仏さまに本心をぶつけられました。
人間は不完全であり、苦しみの中で生きていることなど、仏さまはすでにご存じです。

まさにこれからが、仏縁を持つ時です。
あなたは、仏に罰当たりなことをしたのではなく、仏から救われているのですよ。

謝るのではなく、感謝の気持ちで向かい合って下さい。

申し訳ありませんが・・・
あなたのしたくらいの行為で、仏が人を見捨てるならば、もうこの世には仏は存在しません。

泣いてください。
仏の慈悲を感じ泣いてください。

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有り難し
おきもち

時宗の寺院で住職をしています。 今の時代、お寺の在り方とは、僧侶とはいっ...
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一緒に泣いてくださっていた

こんにちは。

 なかなか新しい就職先が決まらず、つらいですね。
 またお守りに八つ当たりをしてしまったのですね。

 あなたはここで大きな発見をしました。
 「お守りは、あなたを見守って下さるが、あなたの願い事を叶えてくれる訳ではない」
 あたりまえではありますが、とても大切な事です。

 お守りは、あなたを見守りあなたと一緒に苦しみ悲しみ喜び笑ってくださいます。
 投げられたり踏まれたりくらいでは、怒ったりしませんから大丈夫。今回もきっと一緒に泣いてくださっていたと思います。

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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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質問者からのお礼

暖かいお言葉ありがとうございました。

海老原 学善様
よく心のなかでお守りに話しかけていたので、
なんで!どうして!と感情が爆発したのだと私も思います。

そして同じく「これが人だったら…」と。
私は昔自傷癖がありました(もう昔の話です)
仕事をこなしながら「もうダメだ自傷しなきゃこの辛さも痛みも上書きできない」と思っていたのに、
握りしめたのはカッターではなく、お守りでした。
なので余計に学善様が仰っていた「守っていただいた」まさにそうだと思いました。
でもそのときはそんな都合良くしてはいけないとも思っておりましたので、気持ちが凄く楽になりました。
守っていただいたこと、感情をぶつけても後悔したこと、一呼吸考えられるよう、全てを糧に人生を歩みます。

光禪様
そうなんです!
お守りは願いを叶えるために強い気持ちを持たせてくれる存在でした。
心が折れてしまった自分に腹が立ったのです。
結果的にそれが愚かと気付かせてくれたのもお守りでした。

一緒に苦しみ喜び…
大好きな家族や職場の皆さん、友達のように近くに寄り添っているのですね。
痛い想いをさせてごめんね…とこれからよりいっそう(言葉足らずではございますが)仏様が守っていただいている以上に仏様を大切にする、人に優しくあれるように人生を送りたいと思います。

お守りが泣いていたら自分は泣いていられなくなり、慰めにまわってしまいそうです笑

学善様
光禪様
ありがたきお言葉で光の道を示していただき感謝申し上げます。

ありがとうございました。

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