おまじないについて
おまじないをすることは悪いことですか?
誰かを不幸にするわけでは決してないですが、例えばですが、母の体調が少しでも改善されますようにという内容のおまじないの場合、相手に関わるものです。
この例えのように相手あってのおまじない、または自分だけに効くおまじないどんな内容だとしても
相手を傷つけるものではない場合でも悪いことになりますか?神様やご先祖さまなどはお怒りになるでしょうか
もし、悪い呪い(のろい)をだれかにした場合は死後地獄に行くのではという考えなのですが、それは相手を傷つけるつもりのないおまじないの場合もそうなのでしょうか(もちろん実際に相手を傷つけるのろいなどはしません)
おまじないに頼らず生きることが一番かとは思いますが
おなじないが効く、効かないの問題ではなく、おまじないをすることについて、悪いことかご意見をお聞きできたらと思っております
よろしくお願いいたします
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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「願い」ですよね。自分を安心させるような暗示(刺激)でもある
誰にでも起こる気持ちです。おまじないという名の「願い」ですよね。自分を安心させるような暗示(刺激)であったりもします。
私もありますよ。緊張しないように(私は大丈夫。私はできる)って、自分に言い聞かせたり、(間に合う。間に合わなくても何とかなる)と、焦らないように冷静にと気持ちを整えたりね。
それを、自分にだけの特別なおまじないとしても良いのではないでしょうか。
お母さんのことが心配なの?
あなたの出来る形で見守ってね。何か力になれることがあれば、いつでも頼ってね。
「おまじない」→「呪い」へ
ご質問いただきありがとうございます。
「おまじない」は、使い方を誤れば「呪い」となります。ですから、ご自身を幸せにするためにこそ用いていただけたらと思います。
おまじないとは、本来、願いや想いを形にするための手段の一つです。人が祈りを捧げるように、何かを強く望む気持ちを具現化したものではないでしょうか。
しかし、その願いに「恨み」や「怒り」が混じると、それは単なる祈りではなく、相手を縛る「呪い」となってしまいます。
「人を呪わば穴二つ」という言葉があるように、呪いとは相手を傷つけるだけでなく、自分自身もまた不幸へと導くものです。恨みの感情を抱き続けることで、呪いをかけた側の心が蝕まれ、結果的には自身の運命すらも縛ることにつながってしまします。
たとえば、「相手の体調が少しでも改善されますように」というおまじないをするとします。その際、純粋に「相手に元気になってほしい」という気持ちであれば問題はありません。しかし、もしそこに「少しでも苦しんで、自分の気持ちを理解してほしい」といった感情が混ざっている場合、それはすでに「呪い」となってしまうわけです。
ですから、おまじないをする際には、「自分がどうありたいのか」を大切にしてください。たとえば、「相手が健康であれば、私も気が楽になる」「相手と適度な距離を取り、心穏やかに過ごせますように」といった願いであれば、ご自身の幸せへとつながるでしょう。
最後にご質問についてですが、おまじない自体が悪いわけではありません。ただし、その願いの根底にある感情が重要です。相手を傷つける意図がないとしても、「相手をコントロールしたい」「こうであってほしい」という思いが強くなると、それはおまじないではなく呪いに近づいてしまいます。神仏やご先祖様が怒るかどうかというよりも、ご自身の心がどうあるかが大切です。おまじないをする際は、ご自身が本当に幸せになるための願いであるかを、改めて考えてみてください。
迷信への執着も煩悩(悩み苦しみの原因)
迷信や儀式儀礼への執着も煩悩(悩み苦しみストレスの原因)の一種ですから、おまじないにこだわりすぎると自分や他人の苦しみを増やすこと(すなわち悪)になり得ますね。
慈悲喜捨の四無量心と言う善の気持ちで、他人の幸せを願うことは善(悩み苦しみを減らし、悟り易い性質に成長する方向)となります。
その延長としてのおまじないは善の側面もあるでしょうけど、おまじないの形式にこだわったり、おまじない依存になっておまじないをしないと不安で仕方ないとかになると、悪(悩み苦しみが増える)になるでしょうね。
おまじないでリラックスできて人生を楽しめるなら良いですね。
質問者からのお礼
ありがとうございます。考え方など、とても勉強になりました。もう1点お聞きしたいことがでてきてしまったのでおまじないについて。というタイトルで再度教えていただければと思っております。