患者様と共に生きる
※身元特定され、患者様達のご迷惑にならないよう、以降、プロフィールの都道府県を「お坊さんのみ公開」に致します。
私は今、自分の病気を治す為に、自宅療養しておりますが、病気が回復すれば、また復帰したいと考えております。
あくまでも、私はですが、入院・通院している間は、あまり病院内で知り合いに会いたくない、わざわざ職場の仲間に見舞いに来て欲しくないと思っております。
長年、患者様との距離感をどう保つべきか、や、入院・通院されている患者様と、院内でばったり出会した際の対応について、様々な疑問を抱いていてきました。
馴染みの患者様だと、わざわざ(例)「今度、ワシ6階南に入院するからな~!」と笑顔でおっしゃってこられる方もおられます。そういう場合は、この患者様はお見舞に来てな~とおっしゃっているんだなぁと解釈し、時間があるときに顔を見に伺ったりします。
しかし、何分、大きな病院ですので、大病を患っている患者様が多いのが現状。ばったり出会ったとき等は、挨拶した方が良いのか、それとも気付かない振りをした方が良いのか、咄嗟の判断に迷います。
とりあえず、明るい顔をされていたら挨拶したりお話したりするように、逆に、暗い顔をされていたらスッと気付かない振りをして通り過ぎるように、と、私なりに何とか無難に対応しようと心がけているのです。
大半は、見ぬ振り、知らぬ振りをします。ですが、「私、この前まで入院してたのに、全然来てくれなかったやん!」とか言われてしまうこともあります。
病気はプライベートなものですし、知らぬ振りをするのが一番かと思うのですが…。大病の末、亡くなられる患者様も多いです。病名は嫌でも分かってしまう為、「死」が身近にある患者様、「死」を意識せざるを得ない患者様に、いつ、どういったタイミングで、どういった声をおかけしたら良いのか、いや、自分がその病院内にいることをさとられないよう、静かに見守らせていただいた方が良いのか、悩んでいます。少しでも元気付けたい!という気持ちはあるのですが、病気を伏せておきたいという患者様も沢山いらっしゃると思います故…
ビハーラ活動を勉強し、実行したい反面、自分が患者側に立ってみて、出来ればそっとしておいてもらえればなと感じております。
ケース・バイ・ケースだとは思いますが、お坊さまの視点から、何かアドバイス等あれば、お聞かせ願いたく存じます。
・仕事は資格より素質 ・鬱になろうが5才児ぐらい好奇心旺盛 ・順風満帆な人生より七転び八起きぐらいの人生がちょうどいい
職場で久しぶりに再会した人に「やっぱり~!」と言われることが苦痛
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
知り合いに会いたくないけど、スタッフさんには会いたい
こんにちは。
私は18才の時に大きな病気をして、長く入院していたことがあります。
まず検査のために内科の病棟に入り、その後手術のため外科の病棟に行きました。
外科の病棟に移ってから、内科の看護師さんがお見舞いにきてくださり、とてもうれしく、手術を間近に不安な気持ちがやわらいだ事を思い出します。
確かに私も、自分が元気な様子を知っている親戚や友人には、病気の様子を見られたくありませんでしたが、看護師さんのような病院で知り合った方には、時々会いたい気持ちになり、来ていただいてうれしい気持ちになりました。
おっしゃる通り患者さまに対する対応はケースバイケースとなりますが、私の体験を書かせていただきました。
めぐり合わせです
拝読させて頂きました。
やはりケースバイケースですよね。
あなた自身のことを先ずは大事になさってくださいね。
どこでどう会うかはそれはめぐり合わせですからあえて気にしないことかと思います。
あなた自身の状態もあり、相手の方々の状態もあります。
それは誰しもわからないですからね。
たまたまあなたの状態も良くて相手の方々の状態も良ければその場に合わせてお話しなさってみることも良いかと思います。
一期一会は大事ですがそれも天の配剤のようなものです。私達にはわかりえないものです。
たまたまそのめぐり合わせに全てお任せしてあなたの状態に合わせて自然にできることをなさることかと思います。
特にあれこれやってあげるというようなことは一切捨ててあるがままできる範囲で良いかと思います。
あなた自身のこれからも大切ですし、それぞれ皆さんの人生も大切ですからね。
長い短いはあるでしょうけれどもそれぞれに大切な人生や時間です。その中での豊かな出会いやめぐり合わせや発見があるでしょう。
ある人によっては最後の瞬間に本当に価値ある貴重なものや教えに出会いその人生を全うなさっていかれることも充分生きることの価値ですからね。
あなたがこのように今沢山のご縁あって仏教の教えにめぐり合えたことも充分素晴らしいことかと思います。
どうぞこれからゆっくりと様々なことを学び経験を積んでいかれてくださいね。
あなたを心より応援させて頂きますので。
質問者からのお礼
Kousyo Kuuyo Azuma様、こんばんは。お返事ありがとうございます。やはり、ケース・バイ・ケースですか…難しいですね。正解などありません。仏教に出合えたことは、とても「有り難し」です。どこまでお助け出来るか分かりませんが、患者様に寄り添い、終末期にある方々も少しでも心穏やかに過ごせるよう、慎重に接していきたいと思います。ケース・バイ・ケース。肝に命じたいと思います。
光禪様、こんばんは。お返事ありがとうございます。そうですね、確かに。スタッフになら心を開くことが出来る患者様も多く感じます。また、ご病気で苦しんでいるのは患者様なのに、一緒に過ごしていると、私たちスタッフの体調を気遣って下さったり、逆に元気をもらっているような感じにもなります。信じ合い、お互い支え合うことより、良い治療結果に繋がることもあるので、ケース・バイ・ケースは忘れずに、しっかりと信頼関係を築くことにも力を入れていきたいと思います!