『ウエルパス』を飲む
速乾性擦式手指消毒剤『ウエルパス』。
多くの病院で使用されている強力な消毒剤「(一般的に言うと)消毒用アルコール」の1つです。
数年前、私は、その『ウエルパス』無意識なのか意識的になのか不明ですが、ゴクンゴクンと飲んでしまいました。睡眠薬を服用して、ちょっと意識が朦朧としている時でした。
あまりの強刺激に、脳がパーンと弾け、また喉が焼けるような感覚で目が覚めました。
たくさんの精神科の薬を服用していましたので、掛かり付けの「薬剤師」に電話し、「どうしたら良いでしょうか」と訊ねると、「息が出来なくなるかも知れないので、まずはご両親を起こして、直ぐに病院に行って下さい」とのこと。
言われた通り、両親を起こし、引き受けてくれる病院を探しましたが…状況が状況だけに「うちでは無理です」と何度も断られました。そのうち、ある1つの病院だけが、「こちらまで来られますか?」と言ってくれました。日本一「断らない救急」でとても有名な病院です。
到着して直ぐに検査等が始まり、検査結果が出るまでの待ち時間に、診察して下さった救急医に呼ばれました。「自殺ですか?誤飲ですか?」と聞かれ…「分かりません」と言うと、「誤飲なら事故なので、体調診て帰ってもらえますが、自殺なら事件なので家には帰れません」と言われましたので…「確かに、睡眠薬を飲む前は、自殺したいと頭が混乱していました。でも、寝よう!と思って睡眠薬を飲んで起きたことなので、誤飲と思いたいです」と答えました。
まぁまぁ、診察開始から時間が経つにつれ、奇跡的に徐々に体調が回復してきましたし、「誤飲」だと答えたこと、あと、掛かり付けの精神科を必ず受診することを条件に、家に帰してもらいました。
普通の、飲むアルコール(お酒)は、アルコール度数が低いですし、高いウオッカ等でも、精々50%ほど。私が飲んだ医療用の消毒用アルコールは、100%ではありませんが、90%越えの「強烈なアルコール」です。
治療のお陰で体調が回復してきて、家に帰る頃には、ただの「酔っぱらい」になっていました。
それ以降、『ウエルパス』の部屋への持ち込みは禁止しています。「誤飲」も「自殺」も防ぐ為にです。
普段は、努めて元気にポジティブに振る舞っていますが、私にも「闇」があります。皆それぞれに「闇」を抱えて生きているのではないでしょうか?
お坊さまの心の中にも「闇」はありますか?
・仕事は資格より素質 ・鬱になろうが5才児ぐらい好奇心旺盛 ・順風満帆な人生より七転び八起きぐらいの人生がちょうどいい
職場で久しぶりに再会した人に「やっぱり~!」と言われることが苦痛
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
いますが、なかなか出会えないでしょうね
何年も前にネットだったか本だったかで「お坊さんの三大自死しやすいタイミング」みたいなのを見ました。寄附を募る時と代をお寺を継ぐ時、もう1つは何だったかな?忘れちゃいましたが。そういうのがあるくらいなので、まぁそういう事です。
研修会で「ついこの前自死未遂をしました」とカミングアウトなさったお坊さんも1人会ったことがあります。私の修行仲間にも自死した者が1人おります。彼は直前にレーシック手術を受けていたので死ぬ気など無かったはずなのですが、突然かなりの文量の遺書を書いて死んでしまいました。
私自身も自死はありませんが自傷なら経験あります。一丁前のお坊さんになる前のことですけどね。丹下覚元師も自死しようとして死ねなかった経験を回答で語っていらっしゃいます。問答を有り難し順にするとそこそこ上の方に残っているはずです。
そういうお坊さんもそれなりの割合でいるのはいるのですが、現在進行形の人にはhasunohaのような場所ではそうそう会えないでしょうね。やはりこのような活動は心身共に余裕がないとなかなか継続できません。それにこういった活動は「まずは自分の闇に決着がついていないとやってはいけない」とか「お坊さんが苦しんでいる所を見せてはいけない」というようなお坊さんの不文律みたいなものが有るんです。
本当はもっとお坊さんの弱さや闘いを世の人々に見せてあげるべきだと私は思うんですけどね。そんなお坊さんの姿に触れてこそ安心できる人や勇気づけられる人がたくさんいるのに。特に同じような状況にいる人々には。
ソシャゲ問答で私はそういうところを証明してみせたのに、なかなか分かってもらえません。いつまでも格好良くて完璧に生きていないとお坊さん失格という思い込みが根強いんです。そういう感覚こそが20世紀後半に中身の無いパリ症候群となって仏教史上最大級の仏教離れを招いたのに。。。
hasunoha回答僧ももっともっと十人十色になればいいですね。
何事もなく何よりでしたね。
闇というものは分かりませんが、うっかりミスはよくありますよ。
お檀家様からお叱りを受けることもしばしばです。
上手く工夫してうっかりミスを防ぎたいものですね。
拝読させて頂きました。
先ずはそのような薬剤は飲まないように気をつけてくださいね。
心の中の闇というか様々な感情や念はその時その時常に移ろいながら心の中を漂っているものです。それ一つ一つが己れの真実の心なのかはわからないですね。
人の心の底には常に様々な思いが浮かんでは消え浮かんでは消えていくものですからね。
とらえどころのないものは人の心のありようですからね。
質問者からのお礼
三宅聖章様、おはようございます。お返事ありがとうございます。「うっかりミス」は、私もよくあります…なかなか「完璧」にはいきません。人間ですので。「闇」と言いますか…そういうものは、お坊さまには「無い」ということなのでしょうか。修行しているからなのかな…。
Kousyo Kuuyo Azuma様、こんばんは。お返事ありがとうございます。
「心の中の闇というか様々な感情や念はその時その時常に移ろいながら心の中を漂っているもの」と言われて、「あぁそうだなぁ…」と感じました。
もう消毒剤は飲みませんよ!
何故飲んでしまったかなぁ…と今でも真意が分かりません、我ながら。
ただ、例え自殺未遂だったとしても、その時「生きよう!」と思ったから、咄嗟に「薬剤師さん」に電話したのだと思います。
病院に着くまでの間も、アルコール濃度を下げようと、自分の判断で水を多飲しました。
だから、助かったのかも知れません。
だから、もう消毒剤は飲みません!
前向きに、前向きに。
いつも本当に「有り難し」です!
ありがとうございました!
大慈様、こんにちは。お返事ありがとうございます。
「いつまでも格好良くて完璧に生きていないとお坊さん失格という思い込みが根強いんです。」
確かに、お坊さまには「闇」など無いという「イメージ」があります。
病院の職員も同じです。職員が自殺などするハズがない、と思われがちです。
精神面で迷いがないような、健全であるような「イメージ」が着いてしまっているようで…
私が働いていた時も、私のように「職員であり患者」という人が周りにいませんでした。
それでも、私は恥ずかしいとは思っていませんでしたよ!「職員だって不完全な人間」「病気になる時には病気になる!」それが当然だと思っていましたので。
でも、何と言いますか…病気を隠したい?知られたくない?弱みを見せたくない?のかな…?
私も、大切な恩師を自殺でなくしました。気付いてあげられなかったことに、自責の念をいまだに感じています。
患者様の為にも、職員だって病気になる!闘っている!死ぬことも当然ながらある!もっと、そういう「ありのままの姿」を見せる方が、人間臭くていいのではないかなぁ…と思っています。
至ってシンプルなハズなのに、難しい問題ですね。