トラスの疑問「神経痛」はお坊さまの職業病?!
偶然、腰痛をうったえるお坊さまが重なりましたので…
よく「この腰の痛みは神経痛かも」等、まるで病名のように「神経痛」という言葉を使います。しかし、神経痛は、実は病名ではなく「症状」を表すもの。多くの神経痛には痛みを引き起こす原因の病気があります。
神経痛は、痛みが起こる場所によって名前がつけられます。主な神経痛は3つ「坐骨(ざこつ)神経痛」「肋間(ろっかん)神経痛」「三叉(さんさ)神経痛」です。
①坐骨神経痛とは?
「部位」お尻から太ももの後面、ふくらはぎにかけての坐骨神経の通り道。右か左のどちらかだけに症状が出る場合がほとんど。
「痛みの症状」鋭く電気が走ったような痛み。体を動かしたときに痛みます。
「原因など」原因のほとんどが腰椎椎間板ヘルニア。坐骨神経の神経根がヘルニアに触れ、腰を動かすたびに刺激を受けて痛みを感じます。腰椎椎間板ヘルニアの他、稀に変形性腰椎症や腰部脊柱管狭窄症などが原因の場合もあります。
②肋間神経痛とは?
「部位」背中から胸にかけて。右か左のどちらかだけに症状が出る場合がほとんど。
「痛みの症状」突然鋭い痛みが走ります。大声を出したり深呼吸をしたりなど、肋骨が動くときに痛みが酷くなります。
「原因など」体の歪みや椎間板ヘルニア、事故による骨折などが原因で、あばら骨の間にある肋間神経が圧迫・刺激されて痛みが起こります。ウイルス感染が原因になることや、骨粗鬆症、何らかの内臓疾患で痛みが生じることもあります。
③三叉神経痛とは?
「部位」目の周りや奥、額、頬など。右か左のどちらかだけに症状が出る場合がほとんど。
「痛みの症状」チクチク、ズキズキとした、刺すような痛み。突然激痛が走ることもありますが、食事や歯磨き時、冷たい風に当たったときに痛むことも。
「原因など」痛みや熱い・冷たいなどの顔面の感覚を脳に伝える三叉神経が周囲の血管、特に動脈硬化などによって膨張した血管に圧迫・刺激されて痛みが起こると考えられますが、原因が不明なことも。稀に脳腫瘍や脳動脈瘤の異常からくる場合もあります。疲れやストレスによる自律神経の乱れが関与しているともいわれています。
お坊さまの皆様、また神経痛でお悩みの皆様、痛みが酷いときは、市販薬だけでなく、ぜひ病院を頼って下さいね。
※鼠径部が痛む場合は、鼠径ヘルニアの可能性もありますよ。ヘルニアなら整形外科へ。
・仕事は資格より素質 ・鬱になろうが5才児ぐらい好奇心旺盛 ・順風満帆な人生より七転び八起きぐらいの人生がちょうどいい
職場で久しぶりに再会した人に「やっぱり~!」と言われることが苦痛
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ありがとうございます。
腰痛で何度も整形外科に行きました。
読まさせていただきました。
腰痛はお坊さんの職業病か?とのことですが、緊張を強いられる時がありますので、
全身筋肉痛や腰痛になりやすく感じています。何度か整形外科医にも行きましたが、
レントゲン取ってヘルニアではなければシップくれて終わりなのですね。
温泉やマッサージがそういったときの私の癒しです。うちの地方は日帰り温泉が多いの
でねえ。
質問者からのお礼
大鐵様、はじめまして。(私も「一休さん」素敵だと思います)。おはようございます。お返事ありがとうございます。いつも、「お坊さまって大変なお仕事だなぁ」と思います。少しでも何かお役に立てないかと、医学的な知識を交えながら質問させていただいております。それぐらいしか出来ませんので…。「人を救う仕事」という点では、お坊さまのお仕事も病院のお仕事も同じようなもの。お互いが助け合えば、その相乗効果で、もっともっと苦難・苦痛の中にいる人たちを救えるのではないだろうかと思っております。hasunohaのお坊さまを頼りにしている人は沢山おられます。暑い暑い夏ですし、どうか体調崩されないよう、ちゃんとお休みしながら頑張って下さいね。私も、仏様の教えを大切に、頑張っていきたいと思います。