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『ファンシィダンス』~お坊様がたの感想~回答受付中

回答数回答 2
有り難し有り難し 9

ネット配信サービスで映画『ファンシィダンス』を観ました。
主演の本木雅弘さんは私とほぼ同世代ですが、公開当時はお寺に関心がなく、観ていませんでした。改めて今観ると、とてもコミカルで楽しい作品で、「もっと早く観ておけばよかった」と思いました。(当時のバブル時代の雰囲気も懐かしいです)

この作品はお寺での厳しい修行が見どころですが、実際に修行を経験されたお坊様方のご感想や体験談、ツッコミをぜひ伺ってみたいです。
たとえば――

「ここに共感した」
「ここは現実ではあり得ない」
「自分の時はもっとツワモノがいた」
「私はこんな失敗をやらかした」
……などなど。

宗派や時代は問いません。皆さまのリアルなお話を楽しみにしています。

2025年8月25日 10:53

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

これは曹洞宗の修行の話しです

 太陽さん、観てしまいましたね。ファンシーダンスは原作者が実際に福井県大本山永平寺に参禅研修に行ったときの話しです。と言っても30年前の話しです。「昭和か?」と言われる出来事です。もう歴史ですね。結構、綿密な取材してますから、仏教の修行あるあると思って楽しんで視聴したほうがいいですよね。今は大分変化してます。
 「今とは違います。」を前提にファンシーダンスと修行を解説します。
①飛行機から修行の服装は70%正解!前晩に門前に宿泊するため、門前で着替えます。でも、最初から修行の服装をしてくる人もいます。
②兄弟で同年で修行する人は中々いない。双子は結構ありえます。
③入口で長時間待たされる。ありです。修行のやる気を測るためあえてします。私が受け入れの指導係の立場のときは2時間にするように言われてました。
④テレビの取材は地元テレビ局が多く、NHKがたまに来ます。
⑤隠れてお菓子を持っている人はいました。お菓子は実家のお寺から送ってくる人もいます。その時は必ず報告が必要で、おやつのときに皆で分け合います。
⑥修行は体育会系で、修行年数とどの部署に行ったか?が、ステータスになるときがあります。
⑦自分の時はもっとツワモノがいた」
は皆個性的で多様性でした。
⑧「私はこんな失敗をやらかした」
一番は寝坊。気づいたら。あさのお勤めしていたことですね。
あの映画のロケ地は大乗寺です。今でもあるのかな?映画の撮影風景写真。一度訪問してみてください。
 世間は修行は閉鎖された世界と言われるかもしれませんが、そこで過ごした仲間は未だに仕事によぱれたり、呼んだりされます。時には困ったときの相談相手にもなります。良い仲間に巡り合え、私はお坊さんであれるのだなと思いました。

2025年8月25日 17:24
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有り難し
おきもち

目指せ!となりのお坊さん あなたの小さな悩み相談お答えします  私があなたの悩みを解決するのではありません あなたの悩みを解決するお手伝いを私がするのです ちょい悪坊主を目指しています。尊敬する人は一休さん。
ここだけの話し  どんな些細な質問でも回答します! ・私の目指す僧侶は一休さんのようなちょい悪坊主です。時には常識にとらわれずとんでもないことを言いますが、しっかり受け止めて下さい。私もしっかりとあなたの質問を受け止めたいと思います。 ・先ずは30分からで、システムに慣れたら時間を延ばしたいと思います。

行懐かしい

私は浄土宗ですが、『ファンシィダンス』は、大好きな漫画であり、映画ですね。

最初『ファンシィダンス』は、『月刊住職』(映画中にもさりげなく登場)という業界誌で知り、私が全巻漫画買って、家族で読んでいました。映画化の話も『月刊住職』で知って、家族で見に行きました。当時家族で見に行った映画って、真言宗の『孔雀王』とかそんなのばかりで、私が映画館で最初に見た映画は小学校一年で見た鑑真の映画『天平の甍』でした。当然内容はさっぱりわからず。

『ファンシィダンス』は好きな映画で、ビデオテープ持ってたほど好きでした。
確かに曹洞宗の修行をモデルにした映画ですね。
漫画も新装版も全巻持ってましたけど、本山修行の時に道場の倉庫に置いてきました。

修行中のエピソードですか。大部屋で寝るんだけど、暖房のそば強い人に取られて私は入口の寒いところで寝てて風邪をひいてしまい、個室に移されて、3日休んで、下山寸前だったのですが、特別に医者に連れて行ってもらい、下山免れたとか。結局個室から修行に通っていたとか。

よく食べる、よく寝る、よく声を出すとか言われてて、食事はお代わりしてたとか。毎日肉が出た。とか。御前の講義の真ん前で寝てたとか。声出しすぎて喉つぶしたとか。

衆僧供養(要するに差し入れ。みんなにならいい。)でハンバーガーが出たとか。

夜中に食堂から友人に電話してて見つかって怒られたとか。あれ?財布とか携帯没収されたはずだけど、何で電話したんだったかな?

丸首シャツしか持って行ってなくて怒られたとか。(着物の襟から見えるのでU首シャツじゃなきゃいけない。)

霊膳供養?(お膳を持って歩く儀式)で、霊膳(お膳)ひっくり返したとか。

できない修行僧でしたね。本山に行ってる友人から聞きましたが、今でも本山では語り継がれているらしく、伝説の修行僧?らしいです。

『ファンシィダンス』の映画の感想ですが、ロケ地のお寺の規模が小さいのは仕方がないとして、一番の不満はクライマックスの法戦式原作ではやりきっているのに、微妙な終わり方してるところ。

原作はかなり映画以上に面白いので、機会があったら是非読んでみてください。

2025年8月26日 5:21
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有り難し
おきもち

浄土宗僧侶です。 寺に生を受け、小学校5年で、得度(お坊さんになる儀式)、その後宗門大学(浄土宗の僧侶養成機関)である大正大学佛教学部で学び加行(住職修行)を得るための修行)を受け浄土宗教師(浄土宗の正式なお坊さんとしての、住職資格)を取った後、某寺に入寺、京都の大本山黒谷金戎光明寺内にある浄土宗教師修練道場(浄土宗教師が更に1年間研鑽を務める場)にて1年間修行研鑽、その後も研鑽を続け、教学(浄土宗を中心とした仏教の教え)・法式(お経のあげ方・儀礼)・詠唱(ご詠歌・和讃)・布教(教えの伝え方)・雅楽の研鑽を積んでいます。 がしかし、もともと小学校時代から精神疾患で、大学で精神科初診、20代は通院しながら、学業・修行・僧職を勤めていましたが、30代で仕事と結婚のストレスがさらにかかり、大きく心身の体調を崩して入院して以来、寺を離れました。 2003年に大きく体調を崩して、入院以来入退院を20数回繰り返しています。40代から、徐々に精神的に安定し、50代手前の最近少しバイトが出来るようになりました。デイケア、障害者職業訓練、B型就労支援事業所とステップアップし、単発派遣から初めて、バイトで、2社に勤めて、体調悪化で入院してこの2社をやめて、今は3社目のアルバイトをしています。

質問者からのお礼

大鐵住職様
感想第1号ありがとうございます。ついに観てしまいました、魔境の世界を 笑
大鐵住職様はちょいワルのイメージありますので武勇伝たくさんありそうですね 笑

鈍阿様
伝説の修行僧になりましたか 笑
鈍阿様にとってかなり思い入れのある作品なんですね。そして、映画より原作の方が面白いのですか。原作者の岡野玲子さんの絵は私の記憶ではお洒落で洗練された印象が強いです。電子書籍で読んでみたいかも。
教えて頂き、ありがとうございました。

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