全ての事象は決まっているのでしょうか
私は関西に住む現在20代の男性です
うまく伝えれる自信がありませんが聞いていただきたいです。
小学生低学年の頃に母が私の目の前で交通事故により脳機能障害となり、その日を境に家族の人生が大きく狂いました
母は一命を取り留めましたが父の経営していた会社は倒産し、母に毎日暴力を振るっていました。
その時私が暴力を振るわれる事はなかったです
でもとても怖くて言葉では言い表せません。
その矛先は姉にも向き毎日が地獄でした
家庭は完全に破綻し長女は家出をしてそれから戻る事はありませんでした、次女は施設に送られ母は親の元に帰り、私と父はその時住んでいた家から夜逃げをしました。
学校も2回転校し私自身も施設を転々としました。
中学生に上がる前に引き取られ父と二人暮らしをし始めました。子供ながらに分かっていたのですがその時父がしていた仕事はいわゆる普通の仕事ではなかったです。
私を食べさせる為なのでしょうが犯罪まがいな事をしていました。
父が母や姉に暴力を振るったり言葉や精神的な暴力をしていたのを目の前で見てきたのに私は父を憎む事ができませんでした。恨んだ部分もありましたがそれでも心の底では父が大好きでした。いつかあの時の父が戻ってくるのではないか、みんな戻ってきてまた普通の家族として楽しく生きていける日が来るのではないかと期待していました。ですがそんな日は来なかったです。
待っていたのは私への物理的暴力と精神的な暴力でした。
「お前の為に何故俺が苦労しないといけない」
「何もしないくせに飯だけは食べるんだな」
「お前は生きている価値などない」
「なんで産まれてきた」
数えるとキリがありません。
そして毎日殴られました。バットで殴られたりタバコを押し付けられたり熱湯をかけられたり、寝ていると「偉そうに寝るな」と殴り起こされ罵声と共にまた殴られる。
殴る理由を作る為に私に何か頼み事して失敗させ、また殴る。毎日がこれの繰り返しです。
地獄でした。この世には神など居ないとその時強く思いました。
私は進学させてもらえず中学卒業と同時に家出をして働きはじめ、なんとか今に繋がります。
家族や私はそういう運命を受けているのでしょうか。全ての事象は決まっているのでしょうか。何故生きるのはこんなにも辛いのでしょうか。
私は誰にもこの事を話せません。
ただ悲しく、辛いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
未来は決まってはいないが、過去は変わらない
仏教では輪廻転生を考えます。
あなたは、辛い人生ですが、人間に生まれたのはラッキーです。
ミミズに生まれて真夏のアスファルトの上で干からびるとかもありえたわけですし。
戦場や内戦の地域の子供に生まれていたら、銃を持って殺しあいをさせられたり、自爆テロをやらされていた可能性もあります。
貧しい国に生まれていたら、小学校さえ行けず、予防接種も受けられず、なんでもないような病気で死んでいたかも。
仏教では、未来は変えられると考えます。
過去は変えられません。
児童虐待が続いていたなら、本来なら親から引き離されるべきだったのかも。
誰かに助けを求めないと、役所には気づいてもらえません。
これからは、独りでかかえこまないようにして、未来を変えてゆきましょう。
空と縁起
YE様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
全ての事象が決まっているのであれば、仏教は必要のないものとなります。
全てが既に決まっているのであれば、何をしても変わらないのですから、仏教を学び実践しても無駄なコトになってしまいます。
しかし、そうではありません。
全ては、決定するような実体の無い「空」であり、「縁起」によりて変化してゆくものであります。(諸行無常)
「縁起」とは、簡単に述べますと、「因縁」のことで、「因縁」とは、原因と条件のことになります。
善き因縁に依れば、善き結果が望めるものとなります。
善き結果へと向けて、善き因縁を調えるための教えが仏教となります。
悟りのためだけではなく、世間的な幸せのためにも仏教の教えは役立つものであります。
これからでも遅くありません。是非、仏教によって、善き因縁に努めて頂くことにより、善き結果へと向かって参りたいものとなります。
川口英俊 合掌
拝読させて頂きました。
読ませて頂き今まであなたもご家族の皆さんも大変な辛い思いをなさってこられたのですね。
お母様の事故をきっかけに大きく家族との関係が変わり、環境もどんどん変わっていって皆さんが本当に苦しみ抜かれていらしたのかと思います。
そのような状況の中ではないあなたは本当に、辛く悲しい思いをなさってこられたことかと思います。
あなたのお気持ちを心よりお察し申し上げます。
宜しければ今まであなたが抱えていらっしゃった思いや今のお気持ちをお聞かせくださいね。
できるならばその辛い思いを少しでも出して頂き、心の中を少しずつでも軽くなさってください。
あなたのお気持ちを全てわかることはできないですけれども少しでもあなたのお気持ちを受け取らせて頂きたいと思います。
あなたは決して独りではありません。あなたは今も様々なつながりの中で生きていらっしゃるのですからね。
できるならあなたのことをこの場所でもお聞かせくださいね。
またあなたが今抱えていらっしゃることなどを様々な形や方々にもお伝えなさりサポートを受けてくださいね。
あなたがこれから様々な方々とのつながりの中で安心なさって生きていかれますようにと切にお祈りさせて頂きます。