hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

結婚の必要性

回答数回答 3
有り難し有り難し 23

結婚はした方が良いのでしょうか。

遠距離恋愛を20年の末、近々結婚をしようという話になっています。(私が彼の住居地に引っ越す予定です。彼の住所地は私が大学生時代に住んでおり土地勘があり、ちょくちょく遊びに行くので馴染みのある場所です。私は新幹線で3時間くらい離れた場所で実家暮らしです。また結婚は周囲に強制されてしようと決まったことでもありません。)

普通は恋愛の末の結婚は嬉しいことだと思うのですが、私は嬉しくありません。むしろとても気が重いです。マリッジブルーとかではありません。彼のことは大好きですしとても尊敬しています。彼は2人が食べていけるだけの収入のある自営業者で経済面も今のところ不安は抱いていません。矛盾するようですが添い遂げるなら彼以外には考えられません。
ですが理由がわからないのですが、結婚することより離れてお互いのすべき本分を全うすることがお互いが幸せになれる道だと思うのです。
法的制度に対するこだわりも以前はありましたが今はあまりありません。でも今結婚する前に私が自殺してしまえば結婚しなくて済むとまで考えています。というか今すぐにでも死にたい。彼と電話をすると落ち込むのでできれば一生連絡を取りたくありません。(電話では喧嘩はしますが一方的に罵倒されるということはありません)

自分の人生が無価値で単なる飾り物だった気がします。自分の人生が自分の人生で無くなってしまうような恐怖があります。

私は私の気持ちが分かりません。これは結婚したくない言い訳なのでしょうか。結婚はやめた方がいいでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

中道で

ご相談拝読しました。なかなか他者には伝わるのが難しい微妙な状況と心持があるようにお見受けします。

結婚については周囲に強制されてしようと決断したわけでもなく、もしも結婚するならば彼しかいないことも間違いはないのだが、結婚することによりあなたの存在が揺らいでしまいそうでとてつもなく不安と恐怖があるのですね。

法的制度としての結婚に反対するようなこだわりは現在はないけれども、結婚という形は何だかあなたの描く幸せとはズレがあるように今現在は感じるのですね。

そしてあなたの気持ちが追いつく前に彼の方が中心となって話が進んで行ってしまっているのでしょうか?

結婚する前に「結婚とはこういうものだ」と理解してから結婚することは不可能ですが、それでも「先はわからなくとも結婚しよう(したい)」という覚悟が持てない内はしない方が良いと個人的には思います。

彼にきちんと気持ちを伝えましょう。怖いかもしれませんが勇気を持って。

結婚以外に良い形はないか、もし結婚するとしても今でなくても良いか、結婚するとしてもあなたのやりたい事を尊重してもらえるか、などなど事前に紙に書いてでも落ち着いて伝えましょうね。

仏教は極端を嫌い、偏りへの執著から離れる中道の教えです。結婚か死かの二択(二遍)ではなく、あなたと彼の丁度良い関係・バランスを探りましょう。

{{count}}
有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
このお坊さんを応援する

したいかどうか

結婚はしたければすれば良いし、したくなければせずにいれば良い。
現代はそれが認められています。
ただし相手あっての「婚姻」ですから、自分の気持ち如何で全て決められるわけでもないですね。それに、結婚生活の中身はしてみないと実感がわかないもの。何でもそうですが、案ずるより産むが易し、でしょう。
結果がダメなら離婚すれば良い、とまで極端な話にはしたくありませんが、思い切って進んだ先にしか得られない事実や経験もある、ということです。

貴殿の思慮深さが文面から伝わってきます。あと、中段以降の内容が急に穏やかじゃなくなるのが「?」でした。
お相手の年齢や社会的立場等をわかりかねますが、将来の事や自分たちの正直な気持ちをお二人でよく話し合ってみるのが、これから先のあなた方にとって実に大切なことではないでしょうか。

{{count}}
有り難し
おきもち

現代は実に「背負い込んでる」人が多いと思う。 別に自分が背負い込まなくて...
このお坊さんを応援する

しっかりとご判断ください

拝読させて頂きました。
そうですね結婚については皆さん大なり小なり迷いはあると思います。そして両人共に合意がなければ成り立たないですからね。
とはいえ結婚してみて初めてわかる人のご縁もあるでしょうし、人と人とのつながりや違いや助け合いも改めて実感することができるものでもあるでしょうからね。
まあ結婚してみればわかることがたくさんありますね。
それも人生の勉強や研鑽を積む場であることは間違いないかと思います。

共に喜び悲しみ助け合いながらお互いを理解し合い尊重できるようになることはあなたにとっても相手の方にとっても決して無駄なことではないですからね。

あなたにとっても相手の方にとってもどうぞ幸せな充実したこれからの未来を歩んでいかれますようにと心よりお祈り申し上げます。

お二人でしっかりとお向き合いなさりご判断なさってくださいね。

{{count}}
有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

先生方の温かく丁寧で前向きで誠意の伝わるコメントを頂き恐縮しております。少し元気が出ました。
生きるというのは自分の選択の連続です。でもそこになにかの御縁もあってきっと出会ったのだと思います。自分には勿体無いような、愛情深い相手と知り合えたことを心から感謝しています。自分が死にたいと思うのは、色々な事情が絡んでいると思い当たる点もありますが、(上手く言えませんが)狭い自我に囚われている部分もあるのかもしれないということに気づきました。
気持ちは今後も揺れ動くこともあるかと思いますが、人と人が知り合えたことの良い面に心の焦点を合わせてもう一度自分の気持ちを少しずつ整理していきたいです。ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ