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母の看病

回答数回答 1
有り難し有り難し 3

お忙しい方丈さま方のお手を度々煩わせておりますが、今回もまた苦しみに落ちておりますので、お聞きいただければと思い書き込みをいたします。

84歳になる母が肺炎で入院しました。
肺炎そのものは、程度が軽く、その他全身の検査でも特段の問題はありませんでした。
しかし、入院前から感じていた極度の食欲不振とだるさが解消されず、現在は起き上がるどころか、食事も排泄も自分でできなくなっております。
この原因も医師からは聞いており、治療も進めてはいますが、検査結果は悪くないのに、改善が見られず、かえって始終うつらうつらしており、会話もほとんどしません。
つい、2週間ほど前までは、この年齢を感じさせない、庭仕事や趣味で元気に過ごしていて、子も孫もいつまでもそれが続くことに何の疑いも持っていなかったのに。
毎日妹と病院に通い、世話をしていますが、すっかり弱り“もう苦しいのは良いよ、早く楽になりたい”などと弱音をいう母を見た時に、心が壊れたことがあり、いまだに心が弱い私には、非常に辛い毎日となっております。
一方では、兄として後継ぎとしてしっかりやってゆきたいし、くじけてはいられない‼ と自身を叱咤激励したり、気の許せる友に泣き言言ったり、日々神棚や今は亡き父と先祖の仏壇に参り、母のことをお願いしたり何とか、何とか過ごしております。
現実とこの願いにあまりにも差があり、苦しんでおります。
苦しくて、苦しく、苦しくてどうしようもありません。

何かご助言がいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

どうかこれからの時間を大切に

拝読させて頂きました。あなたがそのように思いお悩みになられることも無理からぬことかと思います。そうですね、医師からの説明を聞いてもなかなか受け入れがたいことも沢山あるでしょうからね。あなたのお気持ちを心よりお察し申し上げます。

私は今年母が亡くなりました。母は難病をかかえながらもその天寿を全うして仏様のお浄土へと旅立ちました。医師からの説明を受けてから私達家族もなかなか受け入れられませんでしたね。とはいえ毎日が刻々と過ぎていきました。ですから私達家族は母との時間を大切に過ごすようにと心がけました。そして沢山のことを母は私達に与えてくれましたし、かけがえのない時間を過ごすことができました。今母は父や沢山の親しい方々と一緒に心穏やかにいつも優しく見守っていてくれます。母とのご縁はこれからもずっと続くのです。

あなたの心は悲しみやさみしい思いにさいなまれていらっしゃるかもしれませんけれどもどうかこれからのお母様との時間を大切に過ごして頂きますように心からお願いします。これからお母様とかけがえのない時間を過ごすことになるのです。そして皆さんが本当に大切なことを与えられることになるのです。
どうかこれからのひとときひとときをあなたのできる範囲にてお母様と一緒に過ごしてお話しなさってくださいね。そしてあなたもお母様も皆さんと心豊かに幸せに生き抜いてくださいね!

いつの日かお母様はその天寿を全うなさる時が参ります。その時には必ず仏様がお母様を正しくお導きなさってくださいます。そして親しい方々と一緒にあなたや皆さんをお見守りなさってくださいますからね。
お母様がその天寿を全うなさる時必ず仏様がお母様をお導きなさって下さりお母様が心から安らかになられますようにと切に仏様にお願いさせて頂きお念仏おとなえさせて頂きます。
南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
どうぞ安心なさってください。

お母様はこれからも皆さんと一緒に幸せに生き抜いていかれます。あなたもどうかお母様とこれからも幸せに生きて下さいね。
そしてあなたとお母様とのご縁は永遠に続くのです。

あなたやご家族の皆さんがお母様とかけがえのない時間を仲良く幸せに生き抜いていかれますようにと切にお祈りさせて頂きます。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

一向寺 東 好章さま

前回の問いに続き、まことに真摯に寄り添っていただけるお言葉をいただき、大変ありがとうございました。
母も今すぐどうこうということはなさそうですが、ほんの少し前までは普通に会話ができ、好きな庭仕事を行い、オカリナを吹き、幸せな暮らしを送っていた母が、今は殆どうつらうつらして殆ど会話にならない状況となり、歩くこともままならず、「当たり前の幸せ」がぶつっと断ち切られ、そして今後はどこまで回復してくれるのか、元には戻れないのか、このような理不尽な事態に対する怒りと不安にさいなまれ、ただでさえ弱っている心に追い打ちがかかり、しかし母や家族のため主人としてしっかりしなくてはならず、逃げようもなく救われない時間を送っているのでした。
毎日見舞いに行き、世話をしていますが、辛さを内に秘め職場でも表面上は明るく過ごしております。
時に身を任せ、できることを心を込めてとは思いますが、どこまで辛さに耐えることができるかと考えてしまいます。
お言葉大変ありがとうございました。
また悩みが起きた時にもどうぞよろしくお願いいたします。

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