母性がない
0歳の子育て中です。
ご飯を食べてくれなかったり夜泣きがひどかったりで最近余裕がありません。
今日もご飯を泣いたり遊んだりで食べてくれず、下げたらまた大泣きされて怒鳴ってしまいました。
母性がないのだと思います。
こんな母で申し訳ないという気持ちでいっぱいです。
他人のせいにしがち。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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自分を追い込まないで下さいね。
質問読ませていただきました。
赤ちゃんは何を言いたいのか分からないし、こちらの思いもなかなか伝わらないので、イラっとしてしまうこともよくありますよね。
私も、3歳と1歳になり立ての子供の面倒を見たりしていますので、毎日付きっきりで面倒を見ておられるお母さんの苦労たるや、想像を絶するだろうと頭が下がる思いです。
さて、ササキさんはイライラしてしまう自分は、母性がないとおっしゃいます。母親失格だと自分を追い込んでいませんか?
どんな人でも、心に余裕がないときは人に辛く当たってしまうモノです。たとえ赤ちゃんであっても、イラッとしたり、可愛くないな~と思ってしまう瞬間もあるのではないでしょうか。
しかし、心を落ち着けて考えてみて下さい。赤ちゃんが笑った瞬間に可愛いと思いませんか。
「あ~」とか「う~」とか訴えてると、どうしたのかな?何が欲しいのかな?とか思ったりしませんか。
そして、今から大きくなり、よちよち歩き出し、少しずつ言葉を話し、意思疎通が図れるようになれば、どんどん愛情も深まってくるでしょう。
母性というものも、赤ちゃんが産まれてきていきなりたくさん出てくるものではないと思います。だって、赤ちゃんが産まれた瞬間にいきなり人格が変化するわけではないですからね。
子供とたくさんの時間を過ごすことで、どんどん愛情が深まり、自分自身も変化していくのではないでしょうか。
今はなかなか心の余裕がなく、悪い方向に考えてしまうのかもしれません。そんなときは上手に息抜きできる方法を考えてみて下さい。
そして、役場の子育て支援課に相談してみる、母親の交流会に行って友達を作ってみる、ご自身かご主人の親に上手に手助けを求めてみる。一人で抱え込まずに、上手に周りに頼ってみて下さい。子育ては一人でしなきゃいけない、なんてことはありませんよ。みんなで上手に育てていけば良いんです!
最後に、赤ちゃんはきっとササキさんに「産んでくれてありがとう」と感謝しているはずですよ!
なぜなら、自分のやりたいことも我慢し、体調も崩したりしながら1年近くもお腹の中で大切に育ててきてくれたのですから。
母親ではありませんが
子育てなんて余裕無くなるモンですよ。私だって「頼む…(実際はそんな経済力ないけど)3千円でも5千円でも払うから誰か今すぐこの子を黙らせてくれ………」と鬱々思いながら夜泣きの我が子をユラユラしてました。
あんまりイライラし過ぎたもんだから、布団を丸めてクッションにして鬼のように泣く我が子を投げた(放った)こともあります。
って言うか、今でも毎日のようにイライラしています。「ウインナー食べる?」→「食べるー!」→焼いて出す→「やっぱいらなーーーい!」保育園児でもそんなモンです。子供ってそういうモンだと腹をくくって慣れたほうが身のためです。いやホント。
お坊さんでもそんなモンですよ。大丈夫です。
ぶっちゃけ母性母性と言いますが、hasunohaでも保育所繋がりでもお檀家さんでも、いつもラブラブで子育てしてるママは見たことも聞いたこともありません。みんな鬱々イライラピリピリしながら子育てしています。他人の目がある場所でもピリピリを隠し切れないママもしょっちゅう見かけます。そういうモンですよ。みんな上手く隠してるだけです。
でも、全く余裕がないのは辛いです。どこで余裕を作るか?家事のハードルを下げるんです。ウチの場合は
「お母さんは夜は寝られないものだと思え。その代わりどれだけ昼寝しても俺は文句言わない。子が寝てる隙を逃さず寝ろ。」
「俺の飯は作れる時しか作らなくていい。ただしレトルト食品やカップ麺、レンチンご飯は切らさないでくれ。」
「仕事着とオシャレ着以外の洗濯物は畳むな。専用スペースに人別で分類してぶち込むだけ。」
「カネでだいぶマシになることもある。エルゴ買って腰が救われただろ?ケチって医療費がかかるようになるより絶対マシ。」
「片付け?ほっとけ。人間その気になれば起きて半畳、寝て一畳あれば生きていけるんだ。リビングは子にくれてやったと思え。ただし危ない物には敏感でいろ。」
「掃除は必要に応じてやれ。定期でやる必要はない。」
ある程度大きくなるまでは文字通りこんな感じでした。これだけでだいぶマシになります。マシになるとその分だけ心に余裕が出て、子も『夫も』(←ココ重要)愛せるようになります。旦那さんの為でもありますから、コミュニケーションを取って理解を得ましょう。
あんまり頑張り過ぎないで下さいね。子育てハードルの大半は子供に関係のない、親の自己満です。
手放す術で離れる技
こんにちは。「言葉が通じない」って、本当に大変なことですよね。他の方とは、基本通じるのですから。
けれど、それはどちらの赤ちゃんも同じです。1歳頃になると、ようやく何個かの単語が出るようになる程度。
あなたもコミュニケーションがとれなくて辛いでしょうけれど、赤ちゃんの方もきっと辛いです。そして輪を掛けて大変なのは、赤ちゃんの方は「自分が何を言いたいかもボンヤリしている」ということです。
私も何人か子育てして来ましたが、たどり着いたのは「言いたいこと、よく分からないけれど今は泣きたいんだね。わかったよ、付き合うよ」という「白旗&寄り添い」でした。「泣きやませたい」という願いは諦める、手放す。
…だからといって、魔法のように泣きやむとか、泣かなくなる訳ではないでしょう。
けれど不思議と、それが「苦」ではなくなります。
「苦しみ」というのは「望みが叶わない状態」です。望みを手放してしまうと、状況は変わらなくても苦しみではなくなります。
これは、仏教の「苦」への対応について非常に典型的な例です。
「せっかく私が作ったのに食べない」「せっかく私が寝かしつけているのに、寝ない」という「せっかく」思考を手放す。「今は食べたくないのね。分かったわよ」となれば、コミュニケーション成立に一歩近づくことでもあるのですよ。