普通とは、心の弱さです。
普通だから安心できる。他人と違わないから安心できる。心の支え。
でも、普通から外れてしまうのが怖い。他人が自分と違うと許せない。心の脅威。
両極端。普通なのに両極端。普通であろうとするから両極端。
両極端をクルクルクルクル廻り続けることを輪廻と言います。

お釈迦さまは「普通でいなさい」とは言いませんでした。「あえて逆を張りしなさい」とも言いませんでした。「普通だとか異常だとか評価する、その認定の心そのものをやめなさい」と言いました。それを解脱と言います。

そう、認定しない。相手の認定は相手の弱さだからどうしようもないけど、自分は自分で「あの人はこう思ってるだろう」と認定しない。それがブッダのスルースキル（キリッ

追記
書いてる本人もいつも懺悔（さんげ）してるから大丈夫。あぁ〜、また出来てなかったなぁ…って。
道元禅師の本に喜心（きしん）という言葉がありましてね、不完全な人間であることを喜びましょうぜって書いてあるんです。六道のうち、天界の天人に生まれていたら、環境が完璧すぎて修行できない。でも、不完全で、なかなか成長しないしすぐ忘れる人間に生まれたから、修行できる。２回忘れたら２回も仏教と出会える。10回忘れたら10回も仏教と出会える。それって素敵なことじゃん！そこ喜ぼうよ！と、そんな主旨のことを道元禅師は書いています。
ドキンちゃんに回答したことがあったかどうか分かりませんが、私がちょくちょく書いている「仏教を減点法で考えず、加点法で喜びながら親しんで下さいね」というやつです。

大慈

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家（捨戒済み）。仮面系お坊さんYouT...

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