結婚する気の薄い彼
バツイチ同士でお付き合いしている男性がいます。
いずれ、同棲・結婚も考えていますが、バツイチ同士、結婚に一度失敗しているせいか、慎重になってしまっています。
海外旅行が好きな彼は、同棲資金を貯めるよりも海外旅行を優先します。
また、いつ頃同棲したいかを尋ねると、来年の秋ごろと言い、同棲までも一年先の予定にしています。
このまま付き合い続けてよいのか悩んでいます。
最近は、デートをするというよりも、美味しいお店に一緒に食べに行くグルメ友達になりつつあり、デートもマンネリ化。つまりません。
つまり、私の心は冷めつつあります。
彼には内緒で、結婚相談所でお見合いをしています。
もっと情熱的に結婚したいと語ってくれる相手のほうが、私もうれしいからです。
いろんな困難があっても、この人と最後まで添い遂げたい。そう熱く思える相手のほうが魅力的です。
彼になぜ結婚に慎重なのかを尋ねたら、「一度結婚に失敗しているから」と答えられました。
それは分かるのですが、そういった理由以上に、私は彼が同棲資金をためずに海外旅行にはたいていることが、独身貴族をエンジョイしていて仕方がないように感じてなりません。
海外旅行三昧で貯金は全くないと豪語している彼からは、真摯に結婚したいと望んでいるようにはどうしても感じられないのです。
日ごろから、何かのために貯蓄を続けている私のほうがおかしいのでしょうか?
結婚対象としての彼はどうなんでしょうか?
お坊さんの立場から見た回答がぜひ知りたいです。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
変わる人か、変わらぬ人か
相手に採点基準を押し付けているうちは結婚は上手くいきません。
なぜなら、人は変わるから。諸行無常。
どんなにスタートラインがあなたに都合の良い採点基準通りでも、必ず徐々にブレていきます。むしろ変わらぬ人には成長が無いんです。そんな結婚は破綻すべくして破綻します。
相手にもっとこうあって欲しい、こうなって欲しいという思いは渇愛という煩悩です。
相手を採点し、評価し、取捨選択する思いは取(しゅ)という煩悩です。
これらは不平不満の螺旋の源です。
また、情熱は地雷です。
脳科学の方で言えば、恋愛の情熱となる脳内分泌物は3、4年しか保たないそうです。それを心の支えにする結婚は破綻します。もっとも、えい!結婚しちゃえ!という勢いには大切かもしれませんが。
仏教の方で言っても、情熱は気の迷いです。ただの欲です。
私の経験から言っても出産を機に愛の形は変わります。諸行無常。しかし、変わりゆくことそのものを認め、受け止め、お互いにすり合わせて愛を『育む』んです。
結局、目の前の人の善さを探し、愛す努力をしないと八方塞がりなんです。
だからって結婚しちゃいなさいと言っているわけではありません。軽率はいけません。特に暴力癖、ドラッグや過度の酒タバコ、ギャンブル癖、『過度の』甲斐性なしは努力しても報われない愛でしょう。そこはしっかり時間をかけて見極めましょう。
後は、私は『お互いに変わり合えるかどうか』だと思っています。諸行無常だから色んなことを許し合え、歩み寄り合える結婚。それが私たち夫婦が目指しているあり方です。
質問者からのお礼
大慈さま
回答いただきましてありがとうございます。
諸行無常ですか・・・難解なキーワードです(;´Д`)
最近は何となくではありますが、この件の方向性が見えつつあります。
彼とは疎遠になりつつあり、お見合いで見染めた別の男性との交際が発展しつつあります。
まだはっきりとは見えませんが、この男性との関係が深まっていくような気がいたします。
色んなことを許し合え、歩み寄り合える結婚。そんな結婚関係を築いていける方と一緒になりたいと思います。
回答ありがとうございました。