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消えない罪悪感

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数年前大学を卒業し、現在OLをしております。実は私は卒業に必須である卒論を一部(といっても結構な量)コピーペーストして卒業しました。当時は本当に怠惰で考えが甘く、卒業論文にギリギリまで手をつけておらず、卒業することに必死でした。ばれないかという不安と戦いながらも、コピペ論文で卒業しほっとしました。しかし、それから現在まで、ふとしたきっかけでその事を思い出し、言いようのない罪悪感と後悔に苛まれます。
最近ひょんなことからこのサイトの存在を知り、その中で卒論に追われ悩む学生さんの相談を拝見しました。その日から毎日、夜寝る前に心臓がばくばくしだし、指導してくれた教授や卒業を喜んでくれた親への罪悪感と、なぜあんなことをしたのかという後悔が押し寄せ、眠れなくなります。情けない、愚かなことをしたと、悔やんでも悔やみきれません。自分が悪いから、このように苦しむのは仕方のないことだということは分かっています。しかし、過去は変えられず、この先ずっと苦しみ続けて生きていくのかと思うと、目の前が真っ暗になったように感じます。コピペは立派な不正で、不正を犯した自分が情けなく恥ずかしく、苦しんでいるのも自分が悪いため、誰にも言えませんでした。
甘い考えかもしれませんが、この罪悪感と後悔を少しでも軽くしたいと思ってしまいます。
こんなことを聞いて申し訳ありません。どうすれば、罪悪感と後悔を軽くすることが出来るでしょうか。不正という人間として最低なことをしてしまったにも関わらず、楽になりたいと思ってしまう私は、救いようの無い人間なのでしょうか。もう二度と不正などという愚かなことはしません。誠実に生きていきます。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

墓場までもっていく志しを

人は生きていれば、避けれない道もあります。そこで正義を振りかざすことで返って後悔の波が押し寄せることもあります。

今が全てであり、過ぎたことは念頭に置いて邁進するのみです。
誠実な人柄が滲み出ております。かと言って正直に生きようとし、過去の誤ちを他人に言うことは決してありません。ご自身の戒めとして、律する生き方を持つことです。

仏教には戒律があります。戒律を守れないときは自身の修行が足りないと捉え、幾度と戒律から外れない生き方に戻ろうと修正します。

法句経より一説
「過去は追うな、未来を願うな、今を生きろ」
仏教では三世と言って、過去・現在・未来とし、お釈迦様は上記のように今をしっかり生きなさいと言ってくれています。

また、まるこさんも後悔の念が押し寄せ苦しんだことで、もう二度とこんなことはと自身に誓ったことと。

人生に「もしも」は一切なく、現実が全てです。この思いを減少もしくは楽にしていくには、誠実に生きることです。

「八正道」
・正見
・正思惟
・正語
・正業
・正命
・正精進
・正念
・正定
を行うことで、過去は減少していきます。

焦らず、焦らず、ゆっくりと、ゆっくりと、邁進あるのみ。精進するのみ。

合掌

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