これ以上人を傷つける前に死にたい
私の父親はモラハラ、パワハラ、抑圧的、暴力的な人間で、私も虐待のような行為を受けながら育ちました。
「人格形成に親の育て方の影響は大きい」
「カエルの子はカエル」
という言葉通り、私も怒りをコントロールできず、無意識に父親によく似た言動をとるようになってきました。
父親のように人を傷つける人間になりたくありません。しかし、現状怒りを上手く制御できず、今まで多くの人を傷つけてきました。
これ以上人を傷つける前に死にたいです。でも自殺も上手くいくかわからないという恐怖があります。人を傷つけず生きるには、どうしたらいいのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
他人もあなたも救われる道を歩みましょう!
質問読ませていただきました。
さて、たしかに子は親に似るとよく言います。しかし、親を反面教師にして育つという言葉もあります。
また、幼い頃に酷い環境で育ってきた方が、大人になって同じ事をするかと言うとそうではありません。私の周りでも、幼い頃に本当に酷い環境で育ってきた方はいらっしゃいます。しかし、その方は自分と同じような目に遭う人を減らしたい、とその経験を活かし、自分を律しながらしっかりと前向きに生きていらっしゃいます。
今までの成長過程において植え付けられてきた考え方や性格などを変える事は、とても難しいことかもしれません。しかし、そんな自分だからこそ出来る事があるし、自分だからこそ助けられる人もいる。
また、死を安易に選ぶことは可能でしょう。しかし仏教では臨終の一念と申しまして、臨終の際にどのような心持ちでいるかによって、来世の命が大きく左右されます。怒りや憎しみ、恐怖や執着や未練、そういった心持ちで最期を迎えるのであれば必ず来世はもっと苦しみの多い世界に生まれます。
今のりとさんの心持ちでは、どのような形で来世の命を受けるか、想像に難くないでしょう。
つまり、これ以上傷つける前に死にたいというのは、これから救えるかもしれないたくさんの人を見捨て、そして来世は苦しみの世界に生まれるという意味で今よりもっと自分を傷つけることになるのです
では、どうしたらいいのか?
今自分に出来ること、自分にしか出来ないこと、これを一生懸命考え、前向きに精一杯生きて下さい。その中で必ず色んな人を助けられるでしょう。
そして、心をコントロールすることを練習して下さい。怒りをコントロールできなくなるのはどんなときか、何故コントロールできなくなるのか、第三者的な目で、俯瞰して自分の状況を確認する作業を繰り返して下さい。諦めずに何度もです。繰り返すうちに、いつしかそれが当たり前になり、いつの間にか怒りの気持ちを上手に消化することができるようになるでしょう。
そうやって精一杯生きれれば、自分が臨終を迎えるときには「私はこれだけやってきたんだ、もう悔いはない」とこの世に未練を残さずに、心安らかなきもちで迎えられるでしょう。
そして来世は苦しみのない世界に生まれ変わり、自分も救うことが出来るのです。
何か少しでも参考にしてみて下さい。もしよければ、仏教も少し学んでみて下さいね!
分かち合い
拝読させて頂きました。
あなたは人を傷つけてしまうことが悪いこととわかっておられます。
そしてそのような考えや行動をしてはいけないと既に思っていらっしゃいます。
あなたは人の痛みや苦しみをわかることができるのです。
それはあなたに備わっている能力や感性です。
どうぞその能力や感性を大切にお持ち頂きあなたのこれからの人生に役立て人の痛みや苦しみを理解して分かち合いながら人と共に仲良く心豊かに生きてください。
そうなればあなたの人生は素晴らしいものとなります。ひと時ひと時を大切な方々や素晴らしい方々と共に生き抜いていくことができるのです。
辛いことや苦しいことがあったらまた教えてくださいね。
私達はいつでもあなたを待っていますからね。
そしてあなたを心から応援してますね。
質問者からのお礼
年末のお忙しい時期にご回答くださりありがとうございました。いただいたアドバイスをもとに頑張って生きてみようと思います。
藤川誠海様、Kousyo Kuuyo Azuma様
お優しいお言葉をくださり、ありがとうございました。加害者側の人間にこんなにも寄り添っていただけるとは思いませんでした。お言葉一つ一つを胸に生きていこうと思います。良いお年をお迎えください。