姉が夢に出てきた。
姉が自殺して、はや2ヶ月になりました。
この間、姉が初めて夢に出てきてくれました。
夢の内容は
姉のお葬式をしていて、その後、場面が変わり
病院のベッドの上に姉と家族がいて、姉がビデオカメラを見ながら私に「これ見て」と言いました。
それからまた場面が変わり
私の家で私が料理をしているところに姉がいつも使っているカバンを持って「もう行かないといけない」と何処かに行こうとしていたので私が何処に行くのか、行かないでと言ったところ
困ったように笑っていました。
なんで自殺をしたのか聞いたのですが、口は動いていても何を言っているのか分からず、そのまま目が覚めました。
目が覚めて、一人で大泣きしました。
ビデオカメラを見てと言った意味は何だったのか…
行かないといけないと言う姉の言葉は何だったのか…
困ったように笑った顔が頭から離れません…。
生前の姉を思い出し、会えて嬉しいけど思い出したら涙が出ます。
今日まで夢のことを考えても答えは出ませんでした。
夢の意味はなんだったのか、教えてください。
よろしくお願いします。
カテゴリ違いでしたらすみません。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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夢に見るまでに問い続けている
ご相談拝読しました。
大好きなお姉様が夢には出てきてくれたけれども、その内容や夢の中のお姉様の表情から色々と考えて思いつめてしますのですね。
夢というのはその時の心理状態のあらわれや、それまでに見聞きした情報の整理のためとも言われる一つの現象ですから、夢それ自体が天啓(神や霊などからのお告げのようなもの)ということではありません。
しかし、古来人々が夢というものを大切にしてきた事実や言い伝えもあるものです。
たとえば浄土真宗の宗祖である親鸞聖人は聖徳太子の夢を見られて、その中で聖徳太子から言われた内容からその後に自らが歩む仏道を選ぶべく、師となる法然上人のもとに実際に尋ねていくという行動を選択しました。
それは単に「夢で言われたから」ではなく「夢に見るほどまでに問い続けていた」自身の課題をあらためて夢の内容をも含めて深く考えて、さらにはそれを考えの上だけではなく実際の行動に繋げていったのです。
レイチェル様も夢にみるほどまでにお姉様のことを考えているということでしょう。また、おお姉様に関連した自身の状況についても考えていることがあるのでしょう。
そのことに夢を通してまたじっくりと向き合っていくことではないでしょうか。それはご自身の人生を大切にするということでもありましょう。
お姉様のご命終はけして特殊で悲惨なレアケースということではありません。誰もがやがて死を迎えることは変わりませんし、いつどんなご縁でだれがどうなってしまうかわからないということをあらためて教えてくれたことでもあったでしょう。
お姉様がいのちをかけてまで厳しく激しく問うた人生の意味を、レイチェル様は今お姉様からの教えを通して生きながら問い、そして自らの歩みで証していくのです。
どうか夢の内容の中だけで考えるのでなく、お姉様の人生全体、そしてレイチェル様の人生を通して大事な問いとしていただいていってください。
なぜ生きるのか、どう生きるのか、本当の満足とは何か
そうした誰もが根底に抱える問いが今お姉様から問いかけられているのです。
質問者からのお礼
法覚寺の吉武文法さま
丁寧な回答をありがとうございます。
読ませて頂いて、気付かされたことなどがあり、思わず涙が出ました…。
姉の自殺に対しての私の後悔や怒りなども少しずつではありますが、向き合って行ってはいますが、やはり、そう簡単に消えるはずもなく、あります。
人はいつどこでどうなるかわからない
それを改めて痛感しております。
特別なことではない…。人は最後には必ず亡くなることも…。でもやっぱり辛いですよね…。
姉が命をかけて問うた人生の意味…ジンと来ました。
一生懸命に生きて、その問いの答えを探していこうと思います。
本当にありがとうございます。