退職日まで心穏やかに過ごすには
少し先に退職を控えています。
退職の原因は主に人間関係です。上司が変わってから批判されることが増え、自分の意見を主張しても無駄でした。最近人が入れ替わり、職場に味方はいません。毎日出勤するのがつらいです。
退職日まではまだ数ヶ月期間があり、毎日耐えられるか心配です。最近朝も起きづらく、夜は寝るまでに時間がかかります。
任されている仕事もまだあります。それについても逐一批判されると思うと気分が沈みます。(仕事内容自体はそこまで嫌いじゃなく、きちんとやっています)
退職日まで少しでも心穏やかに過ごせるように、何かアドバイスいただければと思います。宜しくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
批判されてもいいじゃないですか
批判されても、殴られるわけじゃないでしょう。
べつに死ぬわけでもありません。
「批判されたくない」という思いは誰にでもありますが、
同時に、「批判されない人はいない」と思いましょう。
プライドの煩悩は、悩み苦しみを増やします。
批判されたくないというのは、プライドの煩悩です。
プライドを手放し、明るいお馬鹿になりましょう。
あと少しの期間、気楽に思い出づくりで行きませんか。
土俵
まずその大変な状況下でも出勤してること自体素晴らしいことです。
任された仕事は終わらせるという責任感が伺えますね。
お仕事頑張ってください。
さて、あまりいい手段とは言えませんが、批判を受け流す方法があります。
相手に対して、幸福量で上を取りましょう。
それがたとえ見掛け倒しでも構いません。
「批判してきてイライラしている人物より、反応していない冷静な私の方が幸せだ」
と言い聞かせましょう。
理由は単純です。
往往にして批判というのは戦いになります。
上司と部下という関係性であれば、すでに地位に差があるので仕事面での戦いになると不利になります。
そこで、違う土俵に戦いを持ち込みましょう。
幸福量という土俵です。
お金持ちが貧乏な人に対して、お金の量を自慢してきたとします。
当然貧乏な人は負けますが、そこで強がりでもなく
「だけど私は幸せだよ〜」
といったら、どうでしょうか。
お金持ちの方はどこか負けた気分になるのではないでしょうか。
これは幸福量の土俵で差をつけられたからだと思います。
結局のところ、形は違えど人間はみんな幸せになりたいのだと思うのです。
ということは、幸福量の土俵が一番高い場所にある。
なので幸福である人には何をもってしてもかないません。
幸福かどうかは自分の観察眼で決まります。
なので幸福に考えられる点を見つけましょう。
仕事ができていること。
辛い職場を数ヶ月でやめることができること。
批判に耐えて強くなってきた自分の姿。
批判している人物より大人な対応をしている自分。
幸せは案外、いろんなところにあると思います。
質問者からのお礼
回答いただきありがとうござました。
自分一人で考え込んでいたときに、思わぬ角度から新しい考え方をいただけて、そういう考え方があるんだなと気づきました。お坊さんに悩みに答えていただけたこと自体も、心強い気持ちになりました。
願誉さま
回答ありがとうございました。私は自分のプライドの高さが原因で、これまで仕事も人付き合いも長く続きませんでした。そのプライドは、他人との比較や競争意識ゆえにあるんだと思います。いつも人と自分を比べ、苦しかったです。誰かの目を気にするより、自分のことを、しっかりしようと思いました。
石井さま
具体的なアドバイスをありがとうございます。幸福量という、自分では全く考えなかった視点をいただけて、こういう心の保ち方もありなんだ、と思いました。辛い職場でしたが、後数ヶ月もあると思っていたので、後数ヶ月で辞められる幸福という考え方が新鮮でした。深夜に丁寧な回答をいただけて、感謝しています。