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墓じまいと仏壇じまい

回答数回答 2
有り難し有り難し 28

私と兄は一度も結婚しておらず、子どももいません。兄は仕事で転勤があり、私も自宅から通える会社(客先)はないようです。
そんな事もあり、母は墓じまいや仏壇じまいをしようと考えています。母にとっては、
・さんざんな思いをした姑と旦那様(私の父)と死んでも一緒は嫌だ。
・子ども2人が、この実家にいない(いなくなる)、もしくは実家にいたとしても仕事をしていると墓や仏壇の世話は、しんどいだろう。
この2点から、「○○じまい」を考えています。
ただ、私は何だか寂しくて。
お墓に行くときは、どの花にしようかしら?とお花を選ぶのも楽しいもの。
仏壇があれば、お坊さんとの関わりがあります。
母は、自分が死んだらお骨は全部、捨ててしまい、その気があるなら菩提寺に手を合わせに行くが良し。と言うものの、やっぱりどこか寂しい。
どうするのが一番良いのか悩みます。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

最近多いですよね。

墓じまいや仏壇じまい、後を継ぐ子孫がいないならばしょうがないとしても、後継がいらっしゃるのに、ご先祖様がいらっしゃってこその私のいのち、と感じる機会を与えて下さる場を、をわざわざ無くしてしまう意識が理解できません。
よく聞くのが、子供に負担をかけたくないからという言葉ですが、御本尊やご先祖にお参りする機会をご自分が負担に感じていたという事でしょう。
しかし、古くからの格言などに、子供を甘やかせろというものは存在しません。
可愛い子には旅をさせろ、若い時の苦労は買ってでもしろ、貧しい家庭からは孝子が育つ、など
つまり、負担に感じるような事でも、何かしら学ぶ事があったり、人格形成に役立つ事があるからでしょう。

私の師が家庭にお仏壇があるかどうかで、子供の育ち方が全然違う、と仰っていた事を思い出します。
幸いドキンちゃんさんは〇〇じまいには抵抗があるようなので、本当に後継が居なくなった時までは先延ばしにしても良いように思います。

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おきもち

浄土真宗本願寺派 忠専寺 住職 同宗派 特別法務員 同宗派 布教使 ...
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できる範囲で

拝読させて頂きました。
親子の縁も袖触れ合うも何かの縁です。自分だけ独りで生まれ生きてきた訳ではありませんから先祖や親や兄弟や家族親族や友人知人との縁も自分のできる範囲にてつないでいきご供養なさっていけば良いかと思います。

◯◯しまいは何かしら時代の流れのように勝手に作り出されてきたようにも思います。
国や社会や企業や組織が積極的に作り出してきた一極集中政策にも原因がありますし、その結果もいかか゛かとおもいます。

親も子も自らつながりを切ってしまっていくことが本当に良いことなのかを見つめ直してみることが必要かと私は思います。

あわてずにお寺さんやご家族やご親戚の方々ともじっくりとご相談なさってみてご判断なさってくださいね。

昔はみんな貧乏で四畳半で家族や親戚や困っている人達と肩を寄せ合ってひもじいながらも分け合って助け合って生きていました。お葬式ができればどんなお宅にもみんなで協力し合いながら大切な人を送り出したものです。村八分でもお葬式と火事の二分はお世話焼いたのです。戦争で焼け出された都会の人達も疎開してみんなで生き抜いていきました。国は戦争することばっかりで人々を押し付けましたけれども、みんなで助け合って乗り越えていったのが親の世代の人たちです。今日明日食べるものにも困る中で宿借りする中でなんとか生き抜いたのです。今食べるものには困らない生活になったのですが、人々の心は余計に満たされない状況になってしまっています。
私達一人一人が人とのご縁や助け合って生き抜いていくことを見直していくことが大切かと思います。そのよりどころになるのが仏壇や神棚やお墓かと思います。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

釋 智篤さん
お返事、有難うございます。
私たちの代までは大変でも、お墓と仏壇はそのままにしたいのですが、心配性な母が私ひとりでは大変だからと諦めモードです。
大変なのは母を説得する方です。

Kousyo Kuuyo Azumaさん
お返事、有難うございます。
人間のあたたかさは時代の流れに流され、薄情な世の中になっていく気がします。
相談できる親戚もおらず、お寺さんは忙しくしていらっしゃいますし、孤独です。

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