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あやふやにしてはならないこと

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有り難し有り難し 28

医療従事者らしからぬことに、医療従事者だからこそ、言えぬことがあります。

最近、立て続けに2度も「これはマズいだろう」という出来事がありました。

1つは、医療ミス。患者として治療を受けた際に、問診でちゃんとキシロカインで副作用が出ることを伝えていましたが、キシロカインを投与されました。

すぐに副作用が出る可能性が高い麻酔薬だったので、しばらく様子をみただけで、医師から「もう大丈夫でしょう」と言われ、私もヨシとしたのですが、自宅に帰った後に副作用が出てしまい…

病院に電話したら、受付の方に「次回の診察時に直接先生に言ってもらえますか」と門前払い。複雑な気持ちを抱えつつ、まぁ…次回言おう…とあきらめてしまいました。

副作用が出る=死ではないけれど、副作用が出る=死に繋がるケースがある、というレベルの医療ミスだったのだから、ちゃんと言わなきゃならないし、言わなきゃならない立場なのに、結局、言えませんでした。

もう1つは、こちらもまた患者として治療を受けている時に、これは精神科医としてあるまじき発言だ!と思ったのに反論出来ず、黙り込んでしまったことです。

精神科に精神科の治療を受けに行ったのにも関わらず、風邪を引いていたことに対し、「生活保護を受けている訳でもあるまいし、(暖房器具を)買え!」と言われました。

先生の言い分では「一万円もあったら、電気ストーブぐらい買える!」ということでしたが、私の家は、暖房器具に一万円もかける家庭ではありません。数千円の石油ストーブを使い、壊れたらまた数千円の石油ストーブを買う、それまで我慢という家庭です。

確かに、生活保護は受けていませんが、どちらかと言えば貧乏で、家がボロボロでもなかなかリフォームをするような余裕もなく、年金生活者の両親と一緒に節約、節約と仕方なく節約を楽しみながら生きている感じです。

なので、一万円の電気ストーブなんて買えませんし、例え買ったとしても電気代が怖くてよう使いません。

以前、同じ大学病院に勤めていた同僚なのですが、こういう言い方をしては何ですが、生活レベルが違うのです。私の家には、私の家の事情があります。

恵まれた人生を送れている人なんて、ほんの一握り。

一患者として、私の感じたことをに伝えなければ…と思いますが、言えない自分が歯痒いです。

お坊さまは、言うべきことは言えますか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分の価値観や正義があっても、それを人に押し付けてはダメね

ん〜最初のミスの件は、やはり 自分も医療関係者として知識がある上で、それはマズイと感じたことですし、しかも自分の命に関わることだもの。ちゃんと言いましょう。疑問に感じたら、その場でね◎

暖房器具を買えとの件、余計なお世話ですよね。患者さんの生活、経済的なことまで口を挟むべきじゃない。それは、その人が決めること。

私はね、意見を述べ合う場では、しっかりと考えを伝えます。ただ、やはり、自分の価値観や正義があっても、それを人に押し付けてはダメよね。きちんと互いを尊重できる関係でいたいわ◎

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おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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意見を言える関係性や言い方

医療ミスの件は、もちろん医師も人間だからミスはありますが、ミスの後の対応がダメですね。

暖房器具の件については、微妙です。
精神科医の先生側としては「言うべきことを言った」と評価することもできます。
結果的にあなたが風邪を引いていて、その原因が寒さだったとしたら、何らかの寒さ対策強化をしなくてはなりません。
暖房器具を買うことだけが唯一の対策ではありませんが。(たとえば、毛布を膝にかけて座っているだけで、かなり温かいし。)
今回は、あなたは風邪のためには医療や薬を利用していないかもしれません。
しかし、仮に風邪の治療を受けたら、その治療費一回分で、実は新しい暖房器具1台買えるだけの医療コストが発生するかもしれない。
医療費の何割かを国民の税金から支出させてしまうことを考えれば、風邪をひかないように対策しなさいと言う医師の苦言にも、正統性はあります。
結局は、言い方や、言える人間関係ができているかが重要なのでしょうね。
私も、言うべきことを言えないことがあります。
相手との関係性によります。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

中田 三恵様、お久しぶりです。お返事ありがとうございます。

暖房器具の件につきましては、書き切れぬことがありました。

「買え!」と言った後の行動にも問題がありました。

「親の連絡先(携帯番号)を教えて下さい!」
「それは、無理です」
「じゃあ、家に電話します!」
「今、親も病院に行っているので、誰も出ないですよ」
「分かりました、では留守電になったら、留守電に入れますからね!」
「はい、どうぞ」

もちろん、本当に両親とも病院にいて誰も出ません。

そしたら、留守電に「◯◯病院の△△です。娘さんが風邪を引いているのに、寒い中で過ごしているようですね。暖房器具を買ってあげて下さい!」等々、言いたい放題留守電に…

そのままの勢いで、「今日の診察は以上です」と怒りをぶつけて終わりになりました。

家に帰ると、親が怒り心頭。「私らがまるで虐待しているかのような留守電が△△先生から入ってた!」と。

私は、「目の前で電話してたから、何言ってるか知ってるよ」と事情を話し、2時間ぐらいかけてかな、親の怒りを静めることになりました。

そういう性格がある先生と、私はある程度理解して通院していますが、親からしたら、「こんな言い方をして患者や家族を困らて嫌な思いをさせるなんて、精神科医として失格だ」となってしまうのです。

あのですね、私も障害者です、人の力が必要になることも多々あります。

弱者ですが、発言権はあります。

私だけが被害に遭うなら、いい。

でも、家族にまで被害を及ぼすような行為、発言、行動を安易にとってはいけないと思うのです。

今回の行き過ぎた行為により、親の先生に対する信頼度は、もともと無かったですが、ゼロをこえマイナスになりました。

また「先生を変えなさい!」騒動に発展しました。

何故、これ以上は言ってはいけない、という一線をこえてしまうのでしょうか?

医師の言う通りにしない?出来ない?出来ないこともある?そういう患者は、ダメな患者であり、その怒りを家族にまでぶつけて当然の存在なのでしょうか?

例え怒りを感じたとしても、一呼吸おいて、じゃあ次はどうしようか、と話し合えないものかと、今までも幾度となく感じさせられてきました。

私の障害年金の診断書を作成しているのがその医師なので、生活に余裕がないこと、支援が必要であることは、落ち着いて考えれば、分かることだと思うのですが…

私と同じような思いをしている患者さんは、他にもいるのではないだろうか…

いろんなことが頭をよぎります。

まだ私は、マシな方ではないでしょうか?

うーん…間違いないことがあります。

間違いなく、その医師は権威ある医師です。

同じ医療従事者の間でも、すごい医師である、という認識があり、尊敬されています。

少なくとも、私は、他の医療従事者からその医師の悪い噂を聞いたことがありません。

「◯◯病院の△△先生!!!」

尊敬の眼差し。眩しいぐらいの実績。

それは、イコール、医師の中の医師と言えるのでしょうか?

そんな単純なことなのでしょうか?

願誉浄史様、お久しぶりです。お返事ありがとうございます。

願誉浄史様がおっしゃる通り、その精神科医が「風邪を引かないように」という内容で一人怒り狂ってしまったのだとしたら、私もその場で謝っていたと思います。

でも、私はあまり病院にかからないで治すタイプの人間で、その精神科医からすると「何故、病院に行かないんだ!」と思うようで、何かにつけて「じゃあ、この(診察)の後に、救急部で診てもらったら?」と一番治療費が高額になる時間外診療を勧められてしまうのです。

なので、あまり体調が悪い話はしたくない、と思っています。

でも、さすがに咳をしていたら周りにも先生にも悪いかと、一応、気を遣ってマスクをつけたまま診察を受けてしまったのですね、今回はそれが悪かったのかも知れません。

うーん…難しいところですね。

私の祖母の口癖、結構、私気に入っているのですが、病院を受診しても94歳のおばあちゃんは、いつも小銭ちょこっとしか支払う必要がないので、帰り際、支払いを済ませた後に、「全国の皆さんのお陰です~!」と言って帰るのです。

税金の無駄遣いになるような受診は、私もしてはならないことだと思います。

全国の皆さんにご迷惑をおかけします、からね。

なので、その精神科医が怒っている内容が、そちらに結びつくような内容でしたら、素直に受け止めていたと思います。

全国の皆さんにも、医療費削減にご協力願いたいと思います。

あるまじき発言をしてしまうのは、その先生のいわば癖と言いますか、性格と言いますか、私は「またか…」とあきらめている部分でもあり、気持ちを切り替えるのはこちら側しかない、といのが「いつものこと」なのです。

ただ、その時折、私の親にまで被害が及ぶのが、辛いかなぁ…と。

同僚だったということは、上記に記載してありますが、同じ医療人として私を診ているところがあり、「説明しなくても分かっていると思いますが…」が枕詞みたいになってしまっていて、遠慮なしに専門用語での会話、診察となります。

何だかいろんな立場、関係性、仲間意識がごちゃ混ぜになっているのです。

なので、難しい…うまく説明出来なくて、すみません。

医療関係者どうしの診察って、独特で、面倒臭いことも多々あるので、医療人とバレたくないし、バレないように、受診できる病院を探したりしなきゃならない時もあります。

細心の注意を払っていますが、バレてしまい、◯◯病院の方なんですね~とか言われてしまうのでね…

申し訳ない、私の言葉足らず、説明不足で。

でも、願誉浄史様のお返事を読んだ方々が、医療費削減にご協力いただくきっかけになれば幸いです。

ちなみに、その先生は1週間前は、風邪引いて病欠したそうです。予約患者様の診察は、全滅でした。

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