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24年前の事件の記憶

回答数回答 1
有り難し有り難し 29

回答が付かなくてもよいので、気持ちを吐き出させてください。
 
1995年3月20日、私はあの電車に乗っていました。
気付いたときには病院のベッドで、事件から2日が経過していました。
 
あれからもうすぐ24年。
今も残る後遺症は、長い時間をかけて受け入れました。
これも含め私だと…。

後遺症が原因で車の運転ができなくなり、この事件をきっかけに電車に乗れなくなりました。
乗れるようになるまでに10年以上、地下鉄に至っては、2年くらい前にようやく乗れるようになりました。
電車に乗れなくなると、「遠足かよ!」とツッコミたくなるほどの徒歩移動をせざるを得なくなります。
そうすると、今までは気付かなかった、道端に咲いている小さな花や虫、空の高さや色、風…そんなことで季節を感じたり…。
 
なので、失ったものは大きいのですが、失ったことで得たものもあり、それなりに自分では受け入れているつもりです。
 
ですが、気持ちが落ちるときが、どうにもならないときがあるのです。
あのときの、あの感覚、そこに引き戻されることがあるのです。
ここhasunohaで過去のことで悩んでいる方たちへの回答を読むと、
記憶の脳内再生で今起きている訳ではない、と。
だから受け流せ、と。
確かに、そう、頭では理解できるのです。
でも、気持ちが、ココロが、そこにいかない…
 
結局、そこなんです。
hasunohaを読んでいると、頭での理解は可能なんです。
でも、体験としての理解ができない、実際に自分の体験に落とし込めない。
だから、「分かったつもり」でも実際には分かっていない。
「つもり」なだけ。
そして、いつまでも苦しみから逃れられない。
 
でも、私の苦しみなんて大したことはないです。
ココロのトリアージがあるとして、私のタグは緑色。
かすり傷程度のこと。
普段「前のめり」に生きている分、つまずいて転んだときの衝撃が少し強いだけ。
そう思いたいです。

ココロの病ではないので、医療機関を受診したほうが…とか必要ないです。
死にたいなんて思ってないです。
たくさんの方々に助けていただいた命なので、死んでたまるか!です。

デモ、ホンネヲイエバ、イマ、ツライデス。

もっと前に進みたいのに、
過去に振り回されている場合ではないのに、
何をやっているんだろうか…
ホント情けないです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ここで話してくれたから、わたしは あなたの手を離さないよ。

日本中、いえ 世界が、大きな衝撃を受けた。

そぅ、、、あのとき、あなたは、あの中にいたのですね。
あの日、あの時、あの場所に、いなければ、、、今も恐怖と、身体に残る後遺症に苦しんでおられるのですね。。。

平成の世が間も無く終わる。
平成の時代を振り返り、さまざまな映像が流されて、記憶と傷が蘇る。深く大きなトラウマは、今も あなたを苦しめているのですね。

あなたの想いを読ませてもらいながら、そう簡単ではなかった心を、どのように保ち続けてきたのだろうか、悔しくて憎らしくて どうしようもない怒りを、抱えながらの人生はどのようなものだったのだろうかと、、、考えています。

もっと酷かった人がいる、みんなのおかげで救われた、こんなことで弱音を言ってはいけない、命があるのだから、そう自分を奮い立たせて 踏ん張ってきたのでしょうね。

情けないこと、ないよ。
もぅ、あなたが、全部 苦しみを背負うことはないんだよ。あなたが、これから先、立っていることがしんどくなったら、座りましょう。私が横で一緒に座ります。
あなたが、寄り掛かりたくなったら、私にもたれてください。一緒に休憩しましょう。
あなたが、痛み辛くなったら、わたしがさすります。少しでも 和らぐように。

誰かが あなたのそばで、一緒に生きていること。忘れないで。
いつでも、手を繋げる人が、ちゃんといること。ここで待っていること。覚えていてほしい。
ここで話してくれたから、わたしは あなたの手を離さないよ。

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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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質問者からのお礼

中田三恵さま

優しいお言葉をありがとうございます。
読みながら泣いてしまいました。
24年間、一度も泣くことができなかったのですが、泣いてもいいんだ…って思えました。

毎日ツライ訳ではないし、楽しく充実してしている日のほうが圧倒的に多いのですが、突然ダメになってしまう…
その自分のココロの弱さが許せなくなってしまいます。

私には、どうしても辿り着きたい場所(目標)があるので、苦しくても前に進みたいのです。
ここでゆっくり休んだら、ここに根が生えてしまいそうな気がするので、走れなければ歩いてでも、いや、這ってでも前に進みたい!と思ってしまいます。

文字数制限で書くことができなかったのですが、あの日、私の隣にいた方のことが頭から離れません。
その件で、別途投稿させていただこうと思います。

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