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異性を信用することができない

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有り難し有り難し 8

私は男性信用することができません。心の中で見下すことが多々あります。

私が男性に対し不快感を覚え始めたのは小学校1年生の時でした。担任の先生は背が高く、大声を出す先生でした。先生は生徒に対し体罰を行うことがあり、私もよく叩かれたり、怒鳴られたりしました。ですが、その怒られる理由が話される前に叩かれるので、私は理解もできずに恐怖心から不登校になる日々が続きました。
両親からの苦情に対し、「自分はこういう性分なんだ。病気に近いんだ。」と話したそうです。あまりの身勝手さにゾッとしました。今でも男性の怒鳴り声を聞くと身体が固まり、声が上手く出せません。

成長とともに、男性からデートに誘ってもらったり、付き合ったりしました。でも、どの人も心から頼ることはできませんでした。本気に好きになれば傷つき、本気にならなければこちらが冷静でいられると思いました。
傷つかないように、その場に合わせて愛想よくふるまい、話を聞くことで私自身が優しい女性なのだと、声をかけてくる男性には映るようです。「なんて単純なんだろう。つまらない人だ。」と心の中で何度も吐き捨てました。「本当の私を知りもしないくせに。」と、好きだと言われても”私”をという風には受け取ることができません。

私も本気で人を好きになりたい。心から頼れる人と出会いたいと思います。ですが、私がこのように心の中で黒いものを持ち続けては、異性を信用することはできない気がします。男家族にも男友達に対しては平気なのに、異性として男性が現れると攻撃的になるこの心を、どうやってコントロールすればよいのでしょうか?

まだ若いからと、これからいい出会いがあると言ってくれる周りの友人の言葉が耳に入ってきません。私自身に問題があるのだと思います。こういう自分を変えたい。異性を信頼できるようになりたいです。
どうやったら異性に嫌悪感を抱かない、信用しない、見下す心を変えられるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

若いということは、余地があること。

 こんばんは。あなたは悪くないのだろうと思います。ただ、今までに出会った縁によって、「自分の心の中に〜」という信念を持つに到ったのでしょう。しかし、そうであるからこそ貴女は、男性の一つの真実「単純である」を学んだのだろうと思います。「男は女よりも単純」。これは、真理です。
 でもそれ、イコール見下せることではないと思います。ロケット開発とか、深海の探検とか、それこそ覚りを求めて修行、なんていう、見方によっては馬鹿馬鹿しいことに「一途に取り組める」のは、男性の特徴ではありませんか?(生物学的な意味とはちょっとズレますが)
 「単純だ」は事実ですが、「見下して良い」は評価。多分ご自身を守るために、このような図式を持っていらっしゃるのでしょうけれど、そこ切り離してみて下さい。
 そこを起点に考えると、「何かに夢中・本気になっている男」が、まずは良さそうですね。何に?ということは取り敢えず措いておいて。
 次に、「自分がどういう人間か」を知ることです。結婚して子どもを設けることまで視野に入れると、人間は「自分と違った行動パターンや考え方を持つ相手に惹かれる」と言われています。遺伝子の多様性とか、生き延びる戦略としてですね。もちろん「何だか分からないけれどピンと来た。フェロモンかしら」はあり得ます。しかし、「自分を知っていること」は、「どんな相手が良いのか」当たりを付ける目安になります。
 あとは、タイトルの「余裕がある=試行錯誤してよい」という事です。人間、出会った時は「その時のその人(と、話してくれる過去)」しか分かりません。その相手が将来「心から頼れる人」になるか否かは、実は未定なのです。むしろ、あなたとのお付き合いの中で相手がそうなっていく可能性がある、というのが正確な言い方でしょう。
 ですから、試行錯誤です。一発でうまくいくより、実は一度「サヨナラ」まで行った経験のある方が、その後うまくやっていけるものです。未来は未定なのですから。
 そのリスクを取りたくないなら、勉強で減らすことはできます。様々な小説や映画、男女の違い本。疑似経験でもないよりはマシ。
 最後に、「嫌悪感」は感覚ですので、なかなか難しいですが、もしお兄さんでもいらっしゃるようでしたら、相談してみては如何でしょうか?そういう話ができる兄弟って、貴重だと思いますよ。

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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質問者からのお礼

佐藤様

ご返答ありがとうございます。私には今まで見ることのできなかった視点で、新しい景色を教えていただけたように感じます。
選択を誤ったり、失敗して傷つくことはとても怖いですが、少しずつでも試行錯誤してみたいと思います。ご丁寧なアドバイスありがとうございました(^^)

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