母は幸せだったでしょうか
誰かに聞いてもらいたいとずっと悩んでいたことがあります。
私の母は、いつか占い師に言われた「何かあった時にはあなたの次女(私)が助けてくれる」という言葉をとても信じていました。それを聞かされた私もまた、母に何かあったときは私が助けるのが義務なんだと感じていました。
私が高校生の頃、母が急性の白血病にかかりました。
病状が悪化し骨髄移植を受けることが決定したとき「あぁ、今が母を助ける時なんだな」とドナーになるための検査を受けました。
血の繋がったドナーの方が拒絶反応も少なく治癒率が高かったのに、私は結局型が合わずドナーにはなれませんでした。
骨髄バンクに提供してくださった他人から移植を受けましたが、拒絶反応が出てしまい骨髄移植は失敗に終わりました。
それから私と姉は万が一のことがあってもすぐ駆け付けられるように病院の近くに家を借り、毎日いっぱいいっぱいで過ごしていました。(父親も近くにいません)
辛い抗がん剤治療で髪が抜け、吐き気もひどく、かなり辛い闘病生活を送っていましたが、周りの前では強く振る舞っていました。
でも、たった1度だけ、母が弱音を吐きました。
平日の朝早く、私の携帯に電話がありました。母が泣きながら「もう、しんどいわぁ」と言ったのです。
何と返せばいいかわからず、ほぼ何も返せず「急にごめんね」とその電話は切れました。その日の学校帰りに病院に行ったときには普段通りの明るい母に戻っていました。
でもその数日後、母は亡くなりました。
24時間テレビや、感動物のドラマを見ていると出てくる「生きようとする力が奇跡を起こした」という言葉を見ていると思うんです。
亡くなった母は生きようとしていなかったのか?
私が電話で母の生きる力を呼び戻してあげられたら、母はもっと生きられたのか。
母は占い師の言葉を信じて他のだれでもない私に電話をしてきたのではないのか。
私が母を救ってあげられなかった。
母が亡くなってから8年間、ずっとずっと、その思いが胸に残っています。
どう声をかけてあげれば母を救えたのでしょうか。
母はしんどいまま死んでしまったのでしょうか。
小学生の頃反抗期がひどく、言ってはいけない言葉を投げつけてしまったこともあります。親孝行もひとつもできず。
母の体を殺したのは病気ですが、母の心を殺したのは私だという気がしてなりません。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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私には、お母さんが、そぅ おっしゃっているように聞こえますよ
そう。。。お母さんのことを想うと、もっともっと してあげられることは無かったのかと、自分の無力さを感じるのね。
占い師の言葉というのは、時に励まし、時に縛る。
だからあなたも、今でも、後悔から抜け出せない。
私ね、あなたの気持ちをこうして聞かせていただきながら、お母さんを想いました。
病を受け、痛みに耐えながら、何より生きる支えは、あなた方 お子さんの存在だったと思うわ。
どんなに願いが強くても、痛みは消えないでしょうし、病が消えるという奇跡も起きない。そんな現実の中で 人は生きていますが、病と向き合う力を、あなただから、与え続けてあげられたのよ。あなた達が、お母さんの大事な愛する命の子だからよ。
お母さんの最期まで、一緒に生きてくれてありがとう。
お母さんの子で、良かった。
私には、お母さんが、そぅ おっしゃっているように聞こえます。
仏様はね、今も、お母さんと あなたを、繋げて下さっていますよ。手を合わせてごらん。
お母さんは、いつでも あなたのそばに。
それが、仏様の救いなのだから。
質問者からのお礼
母を、私を、想っていただいてほんとうにありがとうございます。
いつか、言葉から解放されて自分を許すことが出来たらいいなぁ